こんにちは!Yoomで採用を担当している宮川です。
弊社はWantedlyはもちろん、エージェントさんや他媒体も利用しながら採用を促進しているのですが、やっぱり流入によって「全っっっっ然刺さらないなこの募集」と思う瞬間がけっこうありまして、なかなか苦戦を強いられることも多いわけです。
たどり着いた仮説の一つとして「伝えてることと、見てることがズレてるんじゃないか」というのが浮かんできたので、いろいろボヤいていきたいと思います。
エンジニアの7割は、今の会社で働きながら「次」を想定している
株式会社ベイジさんが1,000名超のITエンジニアに聞いた調査(2025年版)によると、7割以上のエンジニアが「今後も転職するつもりで働いている」 と回答そうな。さらに、約6割が「5年以内に転職を想定している」。
そりゃそうだ、と。
もちろん会社としては長くコミットしてくれる人だと嬉しいですし、その分社内でのキャリアも積めるという意味では双方にとってメリットありますよね。エンジニアは技術職ということもあり、他ポジションに比べて自分のスキルとキャリアに投資していくスタンスの人が多いイメージがあります。
たくさんの候補者さんとお会いしてきましたが、実際1~2年単位で環境を変える方のほうが多いです。働き方も多様な時代で、エンジニアは半永久的に需要がありますし正社員という肩書にこだわる必要もないですし、納得ですね。
一方でそれは長く働いてほしいですから、長期的に活躍できる環境も大きなアピールポイントだと思いつつ、じゃあ「その先に今のメンバーはどうなっているのか?」という着地点を見せることが重要ですね。
「安定」より「成長できるか」を見ている
パーソル総合研究所のデータでも、エンジニアが転職先に期待するものとして「技術を伸ばし、成長できる環境」が上位に入っています。「安定して働ける環境」も同様に重視されているけど、面白いのは、この2つがほぼ同じ重みで語られていること。
昔なら「安定 > 成長」だったかもしれないけど、今は「安定しつつも成長できないと意味がない」という感覚になっているのは事実ですよね。AIでエンジニアの真価が問われます時代ですしね。
Findyが157社のCTO・VPoE・EMに聞いた最新調査(2026年)によると、9割以上の企業がClaude Codeをエンジニアに提供しているそうです。しかも「ツールを選ぶフェーズは一段落した」という声も出てきており、今は「いかに使いこなすか」のフェーズに入ってきていることが明白です。(これはよく聞く話ですよね)
AIツールを使えるかどうかではなく、AIネイティブな開発文化があるかどうかが、技術感度の高いエンジニアの会社選びに影響しています。
Yoomでも以前はCursorを使っていて、今は全エンジニアにClaude Code MAXを提供しておりまして、社内規定で全くAI使えなくて....というエンジニアの方からもプラスに捉えていただいているポイントなので、たとえ大きな会社になってもこのスタンスは崩したくないですね。
リモートOKは「福利厚生の充実」ではなく「採用競争力」の話
わたしの知り合いの会社でも最近はフルリモート→週2出社→週3出社と、徐々にコロナ禍前のフル出社形式に戻している会社も多いそうです。結構採用にも影響しているようで、マイナビの調査ではITエンジニアの約8割が「今後もリモートを希望」している実態があるそう。
需要があるのはフルリモートだけど、実際出社のほうが孤独にならずにいいよねと、入社前後で評価が入れ替わるのもあると思います。実際に候補者さんの中にもフル出社になってしまったことが転職を考える理由の大きな一つの要因になっている人も少なくないです。どこでも働ける職業の代表格なのにそれができないのはギャップは生まれてしまいますよね。
結果的にどちらがいいかは置いといて、採用するうえではフルリモートのほうが総じて反響は良さそうです。
採用サイトで何を見ているかというと、業績と経営計画らしい
ベイジの調査で「採用サイトでよく見るページ」を聞いたら、業績情報・経営計画・事業計画が上位に来ていました。
これは採用担当としてはちょっとドキッとする結果で、「この会社で5年間働いて自分の市場価値は上がるか」を判断するために、事業の伸びしろをきちんと言語化して発信しないといけないわけです。
Wantedly自体がマッチングを重視したプラットフォームなので、企業の特性やカルチャーの部分を細かく整えがちですが、「会社としてどこを目指しているか」「今どんなフェーズにいるか」もより強調して伝えないといけないので、ここは猛省ですね。
マネージャーになりたいか、プレイヤーでいたいか:実はほぼ半々
最後に、「エンジニアはマネジメントより技術寄りが多い」という先入観があったのですが、将来のキャリア志向の割合的にはほぼ半々なのだそうです。
これは結構年齢や歴も影響しているのではないかなと思っていて、
「エンジニアになりたてのころはもちろん技術をつけないといけないのでプロフェッショナルに志向が寄っている」vs「ある程度開発をこなしてステップアップをぐんぐんしていくとなった中期はマネジメントは割けては通れぬ道なので意外とマネジメント領域のほうが得意では?となる」で分かれてくるのかなぁと想像しています。
両方のキャリアパスをそれぞれ見せている会社のほうが、応募者の幅が広がるはずなので、「未来を見せる」のはマストですね。Yoomでも「プロフェッショナル or マネジメント」のキャリアパスの話をカジュアル面談で伝えるようにしています。
まだどっちに進みたいかわからない人もいると思うので、その分岐があることは入社してから考えていけるのも個人的には刺さるポイントかなと思います。
とまあいろいろボヤいてきたのですが、結局のところ、エンジニアの会社選びって、「ここで5年後にどうなっているか」を見ていて未来志向が強い傾向がありますね。給与も、技術環境も、リモートも、事業の成長も、要素の一つでしかないわけです。
エンジニアに限らず、ほとんどの方は未来を考えて転職すると思うので、その道図示を示すマーケティングが採用広報なんだよなぁという話しでした。
そしてそして、常時エンジニアを絶賛募集中です!少しでもなんか面白そうな会社だと思っていただけたら、まずはカジュアルにお話ししましょう👇️
参考
- ベイジ「エンジニアの転職実態調査(2025年版)」https://baigie.me/recruit-blog/2025/04/03/engineer-survey-2025/
- LAPRAS「2025年最新調査・データで読み解くエンジニア採用市場の動向」https://hr-tech-lab.lapras.com/knowledge/research-report/2025recruitment_market/
- doda「ITエンジニア中途採用マーケットレポート(2025年3月発行)」https://www.saiyo-doda.jp/report/16065
- Findy「IT/Webエンジニア調査・生成AI技術とキャリア(2025年)」https://findy.co.jp/3038/
- パーソル総合研究所「ITエンジニアの人的資源管理に関する定量調査」https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/it-engineer.html