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【波崎地区 班長インタビュー】20代での管理職昇進。日本製鉄でのキャリア形成の秘訣とは。



今回お話を伺ったのは、日本製鉄へ入社し、波崎研究開発センターで班長を務める後迫さんです。なぜ日本製鉄で働くことを意思決定したのか、日本製鉄でのやりがいや楽しさ、今後のキャリア形成について詳しく聞いてみました。

~地元でのキャリア形成とプライベートの両立が叶えられる場所~

まずは後迫さんの自己紹介からお願いします!

私は、地元の神栖市の波崎柳川高等学校を卒業し、日本製鉄に入社をしました。入社以来、製鋼プロセスの現場で働いており、溶融した鉄を冷却して固め、連続的に鋳造する凝固分野の研究開発に携わっています。

日本製鉄へ入社した理由を教えてください!

地元での就職を希望し、ライフスタイルの変化は少なくしたいと考えていました。また、常昼勤務のできる企業を探していました。そのような中で、日本製鉄の求人を見つけ、将来的な安定性を持てることや、労働条件と福利厚生の充実度に魅力を感じました。神栖・鹿島地区には他にも多くの大企業や優良企業が存在しますが、高校の先輩との会話で、日本製鉄のワークライフバランスが優れていることや、生活スタイルを維持しながらキャリアを築くことができる魅力が伝わり、日本製鉄への入社を決断しました。

入社前に不安を感じていた部分はありましたか?

私は工業系の学校ではなかったため、機械や電気などの専門的な知識を持っていませんでした。そのような背景から、大企業に入社して自分が十分に役立てることができるのか不安でした。また、工具の使用方法なども完全にゼロからのスタートであり、その点にも心配がありました。

ただ入社後は予想していた以上に、新入社員への教育体制が整っていることに気付きました。特に新人に対して指導を行うコーチャーと呼ばれる専任の指導員がおり、現場の作業からデスクワークまで、手厚い指導を行ってくれたおかげで、入社後に必要な知識や技能をじっくりと身につけることができました



これまでのキャリアについて教えてください!

入社後、1年目から3年目までは、先輩社員や研究者と協力しながら、連続鋳造という業務に携わってきました。具体的には、溶けた鉄を型に注ぎ込み、急速に冷却して固めながら連続的に鉄の塊を引き抜く業務です。この設備は凝固分野において非常に重要な役割を果たしており、私は長い間その設備に携わってきました。その後、私のキャリアと経験が評価され、入社10年目には班長の役職に任命されることとなりました。昨年、入社12年目には育成班長としての役割も兼務することとなりました。

班長は、部下を指導し、班全体のマネジメント業務を担当します。一方、育成班長は人材育成や職場内の多能工化など、育成に重点を置いた業務を主に行います。育成班長の役割は、他の班長とは異なり、人材の成長や職場環境の向上に重点を置いています。

班長として、現在はどの様な業務をされているのでしょうか?

1日の始まりは、班員の体調チェックからはじまり、 その日の作業内容や場所などを共有し、私自身もプレイヤーとしての業務を遂行しながら、効率的に作業を進めるための時間配分を考え、班員への管理業務を行っています。マネジメントにおいて、重要なのは班員との対話ですので、安全管理の為、現場巡回を一日一回以上行い、問題や要望に対応するように心掛けています。また、班員が主体性を持って取り組むような環境を整備するための取り組みも行っています。

組織の強みを教えてください!

強みは、各設備においてエキスパートが存在し、優れた人材が育っている点だと思います。研究者からの要望や課題に対して、現場側から多様なアイデアや知識を提供できるだけでなく、実験中にトラブルや予期せぬ事態が発生した際にもそれらを迅速に対処できる人材が育っていることが、私たちの強みです。

マネジメントの難しさや楽しさを教えてください!

マネジメントを行う中で難しいと感じたのは、班員たちが世代もバラバラで、異なる環境で育ってきているため、方向性を合わせることが困難な場合があることです。最初は無理に合わせようと頑張っていましたが、あるタイミングで、人を変えるのではなく、自分自身が変わり、班員一人ひとりに合わせた視点で対話し、アプローチを変えることが重要だと気づきました。そうすると、班員もしっかりと理解してくれるようになり、一緒に業務を進める中でやりがいや面白さを見出せるようになりました。

若手とのコミュニケーションで意識されていることを教えてください!

若手の方々が自身で考え行動出来るような、主体性を育てるために、仕事の一部を教えて残りは自分で考えて実行してもらうようにしています。ただし、完全に任せっきりにするのではなく、適切なフォローを行い、成果が出た場合にはしっかりと褒めたり、成長を促す言葉をかけるようにしています。若手のメンバーに対しては、このようなコミュニケーションを意識して育成に取り組んでいます。



~評価されたキャリアとマネジメントの取り組み。20代での昇進とリーダーとしての役割~

若くして昇進された秘訣を教えてください

私の努力もありますが、若いうちから大型連続鋳造の設備を担当する機会を与えられたことや、それによるキャリアと経験がしっかりと評価されたこともあります。また、中堅リーダーとしての役割を果たしながら後輩の育成やマネジメントにも取り組んできたことが評価され、20代で班長に任命されたのだと思います。

班長になってよかったエピソードを教えてください!

1年目は正直に言うと、班長の役割は非常に大変でしたが、今考えると、若いうちに班長になれたことは自分の将来のキャリアにとっても確かな価値があると感じます。また、人との接し方や考え方も大きく変えることができたため、若い時に責任のあるポジションに就けることは、会社生活を送る上で非常に重要だと思います。

これまで取り組んで中で一番面白かった仕事を教えてください!

連続鋳造に関連する大型設備の実験は、私にとってこれまでで最もやりがいのある経験であり、面白いものでした。先輩や研究者からは、さまざまな技能や知識を学ぶ機会を与えていただき。実際の作業に加えて、勉強会も開催していただき、設備の知識や技術の意味や成り立ちについても教えていただきました。

ルーティン作業だけでなく、目的意識を持って取り組むことを求められる教育環境で成長してきました。そのような環境によって、仕事に取り組む中でのやりがいや楽しさ、面白さを感じることができました。

研究の成果はどの様にして世の中で役に立っていますか?

自動車関連の試験を多く行っており、現地の操業課題や新たな研究開発に取り組んでいます。製鋼の研究を進めることにより、自動車部品が軽量かつ薄い鉄材料で作られるようになり、その結果として燃費の向上などの効果が得られる可能性があります。つまり、製鋼の研究が自動車のエコ性能向上につながるといった関係性が存在するのです。


今後のキャリアでチャレンジしたいことを教えてください!

製鋼に関連する仕事を幅広く網羅できるような人材になりたいと考えています。その結果、係長や上位の管理職など、次のステップアップのポジションを目指すことができるので、これを達成するために、自分自身を努力し続けていきたいと思っています。

班長として多忙の日々かと存じますが、どのような働き方をされているのでしょうか?

働き方に関しては、先輩から聞いていた通り、ワークライフバランス整っている職場です。しっかりと業務を引き継ぎ、班員に任せれば旅行や長期休暇も取ることができます。個を大切にする職場文化が根付いており、役割職に決めず、休暇やフレキシブルな働き方を享受できることが嬉しいです。

有給の取得環境はいかがでしょうか?

会社全体として、有給休暇を取ることを奨励している雰囲気がありますので、私自身も積極的に休暇を取るようにしています。班員も休みを取りやすい環境を作るためには、自分自身が休むことが重要だと認識しています。例えば、飛び石の休みがある場合でも、周囲のチームメンバーに対して「私がカバーします」と伝え、彼らが安心して休暇を取れるようにサポートしています。これにより、チーム全体でのワークライフバランスを実現することができると考えています。

会社の中長期的な育成環境について教えてください!

新人の育成については、入社後に3カ月間の集合教育を行っています。この期間では、社会人としての意識や会社のルール、コンプライアンスなどについて徹底的に教育を行っています。この3カ月間は長い期間ですが、同期との絆や思いやりの気持ちが芽生える場でもあります。

その後、各職場に配属されてからも、コーチャーと呼ばれる指導者が付き添い、デスクワークから現場の作業まで細かく指導します。1年間は密なサポートのもと、一緒に仕事を行います。2年目や3年目になると、軽作業から始めながら、個々の特性や理解度に応じて徐々に一人での作業を進め、達成感や喜びを育む取り組みを行っています。このような流れで新人の育成を進めています。



未来の新入社員の向けたメッセージをお願いします!

一から物を作り上げるプロセスには、研究者と協力しながら考え、設備を構築し実験を行うという面白さがあります。知識が増えていく過程で成果を上げることは非常に満足感があります。成果として、実機に活かされることもあり、やりがいを感じることができます

最後になりますが、どんなメンバーと働きたいですか?

班長になって一番思ったのが、周囲へ目配りとか気配り、あと、相手を思いやる気持ちをしっかり持っている人と一緒に仕事をすると仕事していて楽しいですし、やっぱり何かあった時にお互いに相談しながらできますし、信頼関係を築けるような人と一番仕事をしたいと思っています。波崎研究開発センターは、技術力を最前線で発揮できる場所で、機械や電気などの分野に興味を持っている人はマッチしていると思います。



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