10月30日(水)に内閣府の共生社会政策の取り組みの一つである
「東南アジア青年の船」で【雇用とディーセント・ワーク】というテーマの
視察先企業として参画致しました!
今回はグループワーク「みんなが考えるディーセント・ワーク」をブレストしてもらった発表の続きをご紹介します!
《第3グループ》
こちらのグループは代表者3名が登壇!
==============
Q ディーセントワークとはなにか…
A 『適切な福祉と利益を得ること』
それは…
・生活のために充分はお金を稼ぐこと
・メンタルヘルスの問題も含めたワークライフバランスの問題もフォーカスしていること
・安全な雇用の場を生み出すこと
・職場で嫌なことがあったときに声をあげられること
Q では、ディーセントワークを叶えるために…
・学生時代にインターンシップなどで事前に、より仕事を知ることができる機会があったほうがいい
なぜなら、インターンシップを通じて、自分のやりたいことをや価値観を就職前に知ることができるので、よりよいジョブマッチングができる
・ディーセントワークは「人間の尊厳」というアイディアの元で、経営者と従業員、どちらからにも考えられなければならない
・いかなる条件においても、いかなるジェンダー、LGBTQであっても平等に扱われる社会を目標としている
その上で…文化の違いにもよって、今でも女性が働きにくい環境があるので
産休手当、職場の保育所や、シッター制度などが与えられるべきである
==============
…発表ありがとうございました!
「職場で嫌なことがあったときに声をあげられること」って
簡単そうで難しいことだなって思いました。
もちろん、同僚や上司に「意見」を言える環境があるかももちろんですが
会社以外で、家族など、「愚痴や相談」が言えるコミュニティがあるかどうかも重要になるかなぁと。
私は普段仕事について、よく友人に相談するのですが
そういったときに自分では考えつかなかった解決策をもらえて
スッキリすることが多いので…
この場を借りて、みなさま、いつもありがとうございます!!!
《第4グループ》
こちらのグループは全員が前に出まして
出身国、立場(学生・仕事)、そして今悩んでいること、心配していることを発表されました。
==============
まずは自己紹介からはじめます。
フィリピンの青年 街づくりなどへの投資の仕事
「家庭をもったときに、家族を養える文の充分な収入を得られるのか心配しています」
マレーシアの青年 スポーツ文化庁的なところの仕事
「職場での適切なコミュニケーションができているのか悩んでいます」
ベトナムの青年 ビジネスアナリスト
「卒業した学部と、現在の仕事のフィールドが違うので悩んでます」
ミャンマーの青年 観光関係の学生
「ミャンマーの社会情勢によって左右されるので、どこの業界に就職するか悩んでいます」
インドネシアの青年 国際関係の学生
「多くの優秀な学生が卒業後に海外に行ってしまい、インドネシアに才能がある人が残らないことを心配しています」
日本の青年 地方の税関に勤務
「子供をもつ母親が働く上での支援が不足していることを問題だと考えています」
世界のたくさんの人々が今の仕事や現状について悩みを抱えていると思います。
ディーセントワークを考える上で、個人的な問題と普遍的な問題があると思ってます。
■5つの課題
①収入:給料だけでなく、さまざまな手当や適正な労働時間
②個人の成長:労働時間内に受けられる研修機会
③包括性:障がい者などでも働く機会があり、平等に意見を取り入れられる環境
④安全や安心な労働環境:差別やハラスメントなど、職場でのストレスのない労働環境
⑤ワークライフバランス:自分の人生を楽しむ時間をもつこと、また職場を第二の家庭として捉えることができること
■解決策として…
①労働環境を監視するような会社の外部の組織を作る
②個人の評価に沿った研修を提供する場を作る
③効果的なコミュニケーション
従業員、雇用主、政府、社会の4者が全て協力して取り組む
この3つを取り組むことによって、ディーセント・ワークが実現すると考えます。
《質疑応答》
Q 実際にあなたたち自身は雇用主に対して懸念点や心配が話せますか?
A 本来はすべてのひとは話せる環境があるべきですが、やはり関係性や上司によって話せないことがあるもの実態だと思います。
また、みんなに対して懸念点を共有できるような性格なのかにもよると思います。
==============
…それぞれのバックグラウンドが垣間見れる発表でした。
特に私が気になったのはミャンマーで、
ミャンマーは2011年に軍事政権による「民政移管」によって
民主化後の国の開放にともなってさまざまな変化があったかと思います。
私は2016年にミャンマーを訪れましたが
その時はホテルはあるものの、移動についてはまだあまり整備されておらず
現地の人と乗合バスに乗ったり
長距離移動バスのチケットもターミナルに行って紙の手書きチケットだったり
有名観光地では子どもたちに靴を取られたり…(涙)
けど、この3年で観光を含めた状況は良い方に大きく変わっていると思いますし
だからこそ今回の青年もミャンマーをより良くするために
「観光に関する学部」を選択したのかな…と思いながら
感慨深く聞いておりました。
《第5グループ》
ラストグループの発表です!!
==============
ディーセントワークとは
「従業員にとっていい職場環境があって、私達が幸せになるためのニーズを満たすもの」
だと考えています。
■良い職場環境とは
・労働者の権利を無視することなく
・適正な給与
・職場での安全、安心
・福利厚生がある
■どうやってディーセントワークを実現するためには…
・仕事に対する熱意を自分自身で知り、やりたいと思っていることを仕事にする
例えば…アートが好きなら、アートの仕事につくなど
・労働者の権利とはなにかを知る
仕事に応募する前に、労働条件やタスクなどを知っていくことが重要
それを知ることによって、自分のニーズが満たされるのかを知る必要がある
Q やりたいことはあっても、やりたい仕事が見つけられないときはどうすればいいでしょうか?
A1,政府や投資家などに相談して、自分個人ではなし得なかったものを、他の同じような熱意を持った人と造ったり、また、国内にとどまらず、グローバルに対しても働きかけていくのがいいのではないか
A2,最初からすべてを満たすのは難しいけど、少しずつ叶えていく。不満な点があったとしても、それ自体を受け入れるのは人生だと思うので、長期的に見ていくのが大事だと思う
A3,最初はすべて満たされなくて、人生何度も迷ったりすることはあると思うけど、本当に「それ」を欲していたら、絶対に方法は見つかると思っている。他の人に訴えかけたり、支援してもらったりしながら、近づけると思う。それが不可能だた場合には、もしかしたらそんなに欲していなかったのかもしれない。
これは僕の信念ですが「求め続けていたら、探し続けていたら、それは達成できる」と信じてる
「では、ここでディーセントワークさんの意見も聞いてみていいですか?」
高橋
「1,やりたいことがあって、能力も有るのに、仕事(ポスト)が見つからない場合
→その会社を変える。そこで『我慢』をするよりは、思い切ってその場を抜けてみると違った景色を見ることができる
2,やりたいことがあるけど、スキルがない場合
→よく、これは『できない』を言われるが、そんなことはない。実際、私もこの仕事をやったことがない人を採用することも有る。それはどういう時かというと、『経験があって、きっとこうなるだろう』という人よりも、『経験がなくても、周りに良い影響を与えそうな人であれば、組織に良い影響をもたらす』こともある。
やりたいことがあって、その経験がない場合でも、決して諦めることなく、『熱意』を使ってチャレンジすることは大事だと思う
3,やりたいことが見つからない人
→見つけ方が合って、『自分の意思の決定』をした時に『どんな決め方』をしたか振り返ってみてほしい。例えば、高校の時の部活の選び方、大学や学部の選び方…『この人と働きたい』『この教授に師事を請いたい』『もっとお金持ちになりたい』など、その時の『決め方』の原点に立ち返ってみてほしい。
==============
…今回のディスカッションを締めくるくくりに
難しい、けどその人の考え方や個性が垣間見える質疑応答となりました。
皆さんでしたら、なんて答えますか?
また、「やりたいと思ったことを求め続ける」ことができますか?
私は結構自分に甘いタイプなので、努力してるふりしてサボっているのですが笑
やはり「継続は力なり」ですし、「集中し続けること」って大事ですよね。
それで身体を壊したりしたら元も子もないですが…
《最後に、高橋から》
「最後にディスカッションをして出てきた意見、大変勉強になりました。
第1グループが発表した『3つのサークル』、そのままビジネスに活かそうと思いました。
それ以外にも『尊厳』や『安全』、『コミュニティの必要さ』など、チームや個々の意見を聞いてとても参考になり、とても有意義な時間でした。
世界的に『働く』ってことは恒久的な課題であり、『働く』ことに対して、各国の方々が高い意識をもって取り組んでいることがよくわかって、とても刺激になりました。
今後、東南アジアの各国を回るかと思いますが、『働く』事に対して、さまざまな『Social issue』が紐付いているので、是非いろいろな会社さんの話を聞いて、そのフィードバックの発表会でまた話を聞けるのを楽しみにしております。
今日は本当にありがとうございました。」
・・・・・・
ということで、密度の濃い1日でした!!!
日々、自分の見れる範囲内で物事を見たり考えたりしてますが
こうやってバックグラウンドの違う人達の意見を聞くと
だいぶ考え方が開けてきますね…!
今の自分を見つめ直す、いい機会になりました!!!
内閣府のみなさま、スタッフの皆様、アジアの青年たち
ありがとうございました!!