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創立20周年を迎えて社長として今思うこと


2023年4月16日、グリーンフィールドは創立20周年を迎えました。6月の創立20周年記念パーティーの挨拶で壇上に立ち会場を見回すと、そこには社員だけではなく、会社を一緒に立ち上げた小川さん、松本さんを始め、社員のご家族、実務をサポートしていただいている派遣社員、業務委託先の皆さん、様々なプロフェッショナルサービスをご提供いただいている皆さんなど、多くの顔がありました。会場にいらっしゃらなかった方も含め、本当にたくさんの方々のおかげで、こうしてグリーンフィールドは20周年を迎えられたことを改めて強く感じました。

新型コロナの厳しい環境を切り抜け、OKRなどを用いてもう一度成長に向かう決意をしたところまではすでに前回「これからのグリーンフィールド」でお書きしましたので、今回は20周年を向かえ、次の10年に向かってどのようなスタートを切ったかをお書きしたいと思います。


最近の一番大きなトピックは、新しいマーケットを開きつつあるところまできたことです。グリーンフィールドは主に駐在員が赴任するためのビザを扱ってきました。そこにエンジニアの商用ビザ(エンジニアのBビザ)という事業の柱ができつつあります。アメリカに設備を納める際、多くの場合、据え付け、試運転を行い、仕様通りの性能が出ることを示して納品となります。そのためエンジニアが客先に派遣されます。これらのエンジニアが現地で作業をする場合、作業のできるビザを取得しなければなりません。しかしながら実際は、ビザが必要であることは知っていても、お金がかかるから、間に合わないから、トラブルになっていないからと、恐らく圧倒的な割合でビザなしで入国しています。

規模の大きいプロジェクトでは100名以上のエンジニアが派遣されることは珍しくありません。またこのビザの有効期間が1年です。就労ビザよりも市場はずっと大きいと推測されます。このまだ十分顕在化されていない市場をグリーンフィールドは誰よりも先に掘り起こしており、一気に取りに行こうとしています。大使館/領事館で申請が完結するBビザは移民法弁護士も必ずしも経験が豊富とは言えず、このビザでダントツのスペシャリストになれる可能性があります。

2つ目はDXの推進です。ここ数年で零細企業とは思えない額の投資をすることを決めました。今開発を進めている”新システム”は、既存のシステムを統合するだけではなく、スタッフが思いつく便利な機能を片っ端から洗い出し、理想のシステムを目指して仕様を作りこみました。大幅な省力化と自動化により、エンジニアのBビザが爆発的に増えても対応できるような生産性の向上が期待されています。

また申請書類の作成時間の大幅な短縮も期待できます。さらにサービスに関する情報の提供やコンサルテーションにも新しいシステムを導入することで、作業着手までの時間短縮も目指します。アメリカビザにおいてはビザ取得までのスピードは大きな付加価値です。ダントツのDXでダントツのサービスの実現を目指します。

新しい市場の開拓、DXの推進のために組織も拡大し、現在パートタイム、派遣社員も含めると33名、業務委託を含めると40名以上の体制になりました。今期、来期はこの体制で目の前にある課題を一つ一つクリアし、売上を大幅に伸ばし、高収益を実現します。

グリーンフィールドは現状を改善し、儲かって終わりではありません。進化はさらに続きます。

サービスの領域を拡大します。今は大使館/総領事館でのビザ申請をサポートしていますが、移民局の手続きは移民法弁護士に依頼せざるを得ません。それをグリーンフィールドでも提供できるようにします。それにより本当の意味でのワンストップサービスを提供し、日本のアメリカビザ関連サービスでダントツのポジションを確立します。

社内用に開発した様々なシステムを外販します。現在市場シェアは20パーセントにも達していませんが、自動化が遅れているこの業界で、競合を含めダントツのシステムを提供し、日本人のアメリカビザの申請の半分に関わるようになります。

そしてグローバル展開です。英語化してシステムを海外にも展開するだけではありません。エンジニアのBビザは海外でも求められています。台湾や韓国など、比較的近いところから拠点を作り、現地でサービスを提供します。また飲食店の買収を絡めた富裕層向け移住サポートなど、アメリカへも進出します。

これらの展開はすでに会社のOKRになっており、実現に向けて動いています。ハードルは高く、課題は山積みですが、一つ一つクリアしていきます。

問題はその後です。日本でダントツのポジションを確立し、海外展開も実現したら、そのあとグリーンフィールドは何を目指しましょうか。

そんなみたいなことを、ワクワクしながらけっこう真面目に考えています。



もう一つありました。今年の4月に目の前がお濠で、武道館の玉ねぎが見えるシェアオフィスに移りました。駅から近く、共有スペースも広く、前のオフィスと比べると格段に働きやすくなりました。ただシェアオフィスの使いにくさは少なからずあります。今期、来期と計画通り利益が増えたら、本当に使いやすい、チームグリーンフィールドのメンバーが毎日来たくなるような、そんなダントツのオフィスも作ってみたいと、個人的には考えています。

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