現在の仕事内容
ソフトウェア技術グループ解析チームで、主に尿や血液中の成分を分析する装置のソフトウェア開発をしています。ソフトウェア開発と言っても様々な専門性のエンジニアがいるのですが、私の場合は、装置から得られたデータを解析し検査結果を求めるアルゴリズム開発に携わっています。
Q&A
Q. シスメックスを選んだ理由について教えてください
最も大きな入社動機は、検査という事業領域に魅力を感じたからです。自分自身や身近な人の病気の経験から、「健康な人にも病気になった人にも、技術で幸せを届けたい」という思いがありました。治療は多くの場合病気になってから行うものですが、シスメックスが事業ドメインにしている検体検査は、健康な人も病気がある人も受けます。ヘルスケアの中でもより多くの人に貢献できると考え、魅力を感じました。
Q. 現在関わっている業務について詳しく教えてください
解析チームは「検査結果をつくる部署」と言えると思います。血液や尿などの検体からレーザー光や電気抵抗を使用して読み取った電気信号や粒子分布のデータを基に、検査結果を早く正確に出すためのアルゴリズム開発を行っています。最終的には医療の現場で使用されて治療の要否や治療方針の決定に大きく影響する可能性もあるため、正常の範囲から外れたパターンであっても正確な結果を出す必要があることが、難しい点です。
仕事の流れとしては、まずは製品企画(製品の性能、他機種との違いなど)を基にどのようなデータが必要か、どのような技術が必要かなどを検討します。この時には、事業推進部門や学術部門といったお客様と関わりの深い部署と協力することが多くなります。次に、実際にデータ収集を行い、そのデータを分析することで課題の把握を行います。装置の動きや診断薬が複雑に絡み合っているので、機械、電気、診断薬など様々な分野の技術を考慮に入れてデータ分析を行う必要があります。この段階では、解析チームメンバーだけではなく、他の分野の技術者とのディスカッションを数多く行います。
その後、把握した課題を解決するアルゴリズム試作し、性能評価を行います。無事に性能目標をクリアするまで、何度もアルゴリズムの試作を繰り返すこともあります。最終的に装置搭載が決まったアルゴリズムは、ソフトウェアとして実装し、装置に搭載されます。
プロジェクトの規模や内容に応じて変わりますが、以上の一連の流れが長いと5年程度、短いもので3ヵ月程度の期間で実施されます。
Q. やりがいや面白さを感じるのはどんなときですか
チームの皆で作り上げた製品を世に出すことができた時や、自分が作った技術が誰かの役に立っていると感じた時、やりがいを感じます。お客様からのフィードバックも聞くこともあり、特にデータの正確性を評価してもらえたときには嬉しさがあります。一方で、自分が携わった技術でお客様にご迷惑をかけることがあったと聞くと、「ああすればよかった、こうすればよかった」と反省の念にかられ、夢に出てくることもあります。その悔しさが次への原動力になっているのかもしれません。
また、異なる分野の技術者と協力しながらのモノづくりはとても面白いと日々感じています。試薬、ハードウェア、ソフトウェア、それぞれの専門技術者の技術が合わさると、自分のほんの小さなアイデアが技術になり、形になり、最終的には製品になって世に出ていきます。メーカーのエンジニアならではの面白さだと思います。
チームのメンバーはみんなエネルギッシュ。仕事のゴールやポイントは押さえますし定期的に確認しますがやり方までは指定されないので、自ら必要な技術を勉強したり周囲の力を借りたりして仕事を前に進める力を持っていると感じます。私自身も解析チームで仕事をする中で、触れる技術や人脈が広がり、さらに学びたいことや経験したいことが増えてきました。
Q. シスメックスを志望する人にメッセージをお願いします
シスメックスでの仕事を通じて少しずつ自分自身が変化し、成長できていると感じます。自分のアイデアが技術になり、形になり、製品になって世に出ていくという経験を通して、昔は描けなかった夢をたくさん描けるようにもなりました。今では、私にとって仕事とは生きがいのひとつであり大切な居場所です。
入社後に大切なのは、知らないことを楽しむことだと思います。失敗を怖がって止まってしまうのではなく、先輩やチームメイトの力を借りつつ知らないことを積極的に学ぶ姿勢があれば、難しい仕事でも楽しめると思います。
シスメックスでやりがいを持って働けると感じられたなら、ぜひチャレンジしてみてください。
1日のスケジュール
8:30 出社、メール処理や社内申請などの庶務
打合せが多い日は早めに出社します。
10:00 WEBミーティングなど
相手先は協力会社さんや社内の他部署などです。
12:00 ランチ
テクノパーク内のカフェテリアを利用します。
13:00 資料作成
プロジェクトのミーティングで使用したり検証結果を報告したりするものです。
15:00 チームミーティングなど
進捗状況を確認したりお互いに相談し合います。
17:00 議事録作成やメール処理
18:00 帰宅
忙しい時期は20時頃になることもありますが、できるだけ夜はまとまった時間を確保して趣味
のテニスや興味がある技術の勉強にあてることにしています。