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プロシードの創業ストーリー。社長インタビュー!

システム開発の技術提供を行っているプロシードですが、今日は社長に創業の秘話についてインタビューしてきました!


ーー元々社長もシステムエンジニアだったと聞きましたが、プロシード創立当初は、社長自らシステム開発もしていたんですか?


はい。プロシードが出来てからもエンジニアの仕事はしていましたが、30年前にプロシードを創る前は、某大手電機メーカーの子会社でシステム開発をしていました。その当時のシステム構築は、ほとんどの場合、世の中には存在しないものばかりを創っていました。バブルの時期だったので、公共も民間も経済が活発で、投資も盛んだった事もあり、常時3~4つのプロジェクトを掛け持ちして任され切り盛りしていました。

さらに各開発プロジェクトの核となる機能や難易度の高い部分を自らが担当していた為、毎日残業、土日もなく働いていました。ですので、最近、昔を振り返った妻から「子供は、二人とも、私が一人で育てたのよ!」と言われ、苦笑いしております。ただ、今あるものを創るのではなく全て新しいものの開発だったので、非常に楽しく働いていた為、不思議と辛かった記憶はありません。


ただ、いくら楽しくても、プロジェクトの完了から次のプロジェクト開始までのわずかな時間に、ふと「自分の実績(売上規模や公的機関から表彰される様な成果)が、会社から正当な評価が得られていないなぁ!」という想いが出てくるようになりました。プロジェクトのメンバーの遅れをフォローしたり、若手の技術者に色んな技術を指導する際などに、残業をしても、自分はお給料は変わらないけど作業が遅い社員の方が残業手当てで給料が増えるといったことがあったり・・・

お金がどうとかではなく評価という面で違和感を感じることもありました。


その当時所属していた会社は大手にありがちな古い体質であり、能力や実績で評価されることが難しく、上司に相談しても「ごめんな。会社っていうのは、年功序列だから・・・」と言われました。その会社が良いとか悪いとか好きとか嫌いではないのです。「自分は、必死に努力し、実績を上げ、後進の指導にも本気で取り組み結果もだしています。それに対し、会社は報いてはくれないのですか?」と、その当時の上司に談判した事もあります。(若かったなぁ(笑))




すると上司は、「いやぁ、君の事はちゃんと評価しているし、感謝もしているよ。でも、僕の一存では何も決められないよ。じゃあ逆に、会社は、どうやって君の実績に報いればいいんだ?」と質問されました。僕は、「社員が、家族や自分、会社の為に頑張るのは、当然ですが、会社もそれに答える義務があると思います。具体的には、「昇給」、「昇格」、「人事」のいずれか、または、その組み合わせで答えるべきだと思います。




「ありがとう!と課長に肩を叩かれても、それは課長個人からの評価であって、会社からのオフィシャルなメッセージではありませんよね?」と主張すると同時に、「自分が一人で会社を変える事が出来ない限り、自分でそういう組織を作り、頑張った人を正当に評価できる会社を興すしか手は無いんだなぁ・・・」と感じました。そこで、そんな頑張った人がちゃんと報われる仕組みを持った会社を!と思い、平成3年にプロシードの前身となる会社を設立しました。




ーーそれがプロシード設立の理由だったんですね。


そうですね。会社の同僚や後輩を誘うと、「引き抜き!」と言われ、恨まれるので(笑)、当時の担当プロジェクトで一緒に開発をしていたパートナー企業のメンバーを誘い、4人で会社をスタートしました。はじめの事務所は、別なパートナー会社に間借りさせてもらってのスタートでした。


誘った手前、当然、会社の資本金は全部自分が出しました。そして、以下の3つを信条に会社をスタートしました。

誰よりも長く働き、だれよりも沢山稼ぎ、誰よりも仕事を取って来る!

そうする事で、

忙しくて辛い!➡でも、社長の方が沢山働いてるのに愚痴れないよなぁ・・・

もっと給与欲しいなぁ!➡でも、社長が一番稼いでるのに、給与は一緒だもんな・・・

その上、会社の仕事を取ってきてるのは、全部社長だもんな!俺たちも頑張ろう!

と、社員も頑張ってくれました。


その頃は無人のフォークリフトをルール通り動かすとか新幹線の最高速度を測るちょっと特殊な速度計を作ったり、割と技術寄り仕事を主にやっていました。その方が、単価も高く、社員たちの技術力UPにも繋がる事が明確だったからです。


でも、徐々にプロジェクト単位での受注が増えてくると、是非ともやってみたい開発なのに社員数がネックとなり受注出来なかったり、誰かが病気やケガをして戦線離脱した場合のフォローが出来ない事で受注出来なかったりというケースが多発し、「やっぱり、社員の数も必要だな!」と思うようになり、体制を少しずつ変えていくようになりました。

事務所は間借りから平塚に事務所を借りて、社員数が14〜15人になり手狭になってきたので、大船に事務所を借り、その後、購入した更地に今の自社ビルを建てましたが、テナントの増加、社員数の増加で、すぐに手狭となり、ここ5年ぐらいは、新しいビル用地を探していました。

そして、やっと、新しいビルを買うことができました。この夏には、晴れて新本社ビルへ移転する予定です。

社の成長と共にだんだんと技術者も増えていき、次は、どうしたら社員の給料をもっと高くできるのか?とか、社員のリテンションを高く保つ為にはどうしたらいいのか?

など、社員満足度や福利厚生の充実など経営上の色んな施策のアイデアを考える様になりました。





ーー会社の成長と共に社長の仕事の内容も変化してきたんですね。今後の展望やヴィジョンはありますか?

今、新しいビルも買い、これからはスピリットオフィスを目指していき、自社に持ち返る仕事を増やして行けたらいいなと思っています。また地元に貢献していける企業を目指しており、本当は能力があるのに定年退職で無職またはアルバイトをしている方や開発経験があっても、時間の関係で働くことが難しい奥さんやお母さんたちにも、自由な時間で、自由に働いて頂ける様な環境作りを目指していきたいです。


ーー今の社員に対して思っていることはありますか?

社員に対しては、常に全ての事に何故?という意識を持って頂きたいですね。何故もネストが深ければ深いほど人は進化出来ると考えています。考え続ける人は必ず新しい答えに到達します。そして未来が拓けるのです。仕事も人間関係も考えるほどより良い結果や関係が築ける思います。


その為に何故を深めることが大事かなと思います。とにかく全ての社員に、考える人になって欲しいですね。考えるって、一つの答えを見つけても、「ほかにもっといい方法はないのかなぁ?」と、違う答えを探す場合もあるし、見つけた答えを試してみて、上手く行かなければ、「あーダメだ!」じゃなくて、「この答えは正解じゃないんだなぁ。


でも、この方法は上手く行かないって事が解ったんだから、他の答えを探せばいいじゃん!っていうか、一つの不正解を見つけだ分、正解に近づいたんだから、これも前進だよな?」って捉えて、次の答えを探し続ける。そうやって、諦めずに、好奇心を持って考えていくと全てが上向く。違ったらまた試してみるといった感じでどんどんトライしてみて欲しいですね。

疑問、答え、理由っていうのを持っている人は放っておいても伸びていけると思います。



ーー今後会社に入ってくる人達に伝えたいことはありますか?

この会社での仕事を楽しみたいという気持ちで入ってきて欲しいですね。オンの時は仕事をしっかりして、方針や解決へのアプローチについて意見が違って、言い合いになったとしても、オフになれば、ラグビーのノーサイドの精神で接する事が出来る仲間同士。そんな関係が築けたら本当に幸せですよね?


今回はプロシードの創業秘話についてインタビューをしてきました。私も知らない創業ストーリーが聞けてより一層会社の一員として頑張っていきたいなという想いが湧きました。社長、ありがとうございました。
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