最近、ある大きなプロジェクトを主導しています。
複数の企業、さまざまな専門領域のチームが関わりながら、ひとつの事業を動かしていくプロジェクトです。来年には世の中に発表されます。
さて、このTeamを動かしている中で、毎回気づかされることがあります。
「ああ、この壁、また来たな」と思う瞬間です。
だからこそ、一度ここで言語化しておこうと思いました。
通常の仕事であれば、
・要件が決まる
・仕様が固まる
・役割が分かれる
この流れで進みます。
でも、今回のような新規の大型プロジェクトでは違います。要件も曖昧、仕様も未確定、正解もない。それでも、各人・各社が前に進めて実現したいゴールを構築する必要があります。
ここで現れる“あの壁”
そんな中で、毎回ぶつかる壁があります。それは、
- 指示がないと動けない
- 自分の役割の外に出ない
- 調べない、考えない、提案しない
という状態です。
大企業の中にいると、役割が部署部門で明確で、業務が整理されている分、
「決まっていないこと」に対して動く機会が少ない。
また、受託側の企業(製造、制作、広告会社など)でも、
・仕様がないと動けない
・オリエンがないと提案できない
という構造が染みついている。結果として、誰も“前に進める人”にならない。
プロジェクトを開始する際に、この方針は各社理解済みで進めていましたが、テーマが大きくなる、事業が大きくなればばるほど立ち止まってしまう方が多いと感じます。
だから必要なのが「プロアクティブ」
こういう環境で唯一機能するのが、プロアクティブに動く力です。
プロアクティブとは、単に「自分から動く」ことではありません。
- 何が課題かを自分で定義する
- 情報を自分で取りに行く
- 仮説を持って意思決定する
- 他人の領域にも踏み込んで全体最適で考える
つまり、「仕事を待つのではなく、仕事を進める側に回ること」
なぜできる人が少ないのか
正直に言うと、この力を持っている人は多くありません。
理由はシンプルです。
- 視野が狭い
- 未経験の領域に踏み込まない
- “作業”に時間を使い、“思考”に時間を使っていない
結果として、仕事が「考えるもの」ではなく「こなすもの」になっているからだと思います。 でも、本来はすべての仕事に必要な力で、これは特別な話ではありません。
営業でも、マーケでも、開発でも、どんな仕事でも同じです。
プロアクティブでなければ、価値は出せない。
むしろこれからの時代は、「指示を待つ人」ではなく、「自分で仕事を動かせる人」だけが選ばれる傾向がどんどん強くなるでしょう。
プロアクティブを口ぐせに意識して仕事に向き合う人が一人でも多くなれば、日本の経済・社会ももっとよくなると思います。