エンジニアとしての実務経験はあっても、AIを開発プロセスにどう組み込むかには大きなギャップがある。そう感じていたアーサン新さんは、SALT2の「AI駆動開発ブートキャンプ」に参加しました。
なじみのない金融領域のお題で、止まらずに動き続けるシステムを一から設計した経験と、他の参加者のプレゼンから気づいた「正解が一つではない」という学び。ブートキャンプに参加したアーサンさんに、その中身を聞きました。
アーサン新|横浜市立大学 医学部 医学科 4年
医学部で学ぶかたわら、医療系ベンチャーでエンジニアとしてインターンを経験。
現在はSALT2でインターンとして働いている。
医学部で学びながら、エンジニアとして働いてきた
── 自己紹介をお願いします。
アーサン:横浜市立大学医学部医学科4年の、アーサン新と申します。
医学部で学ぶかたわら、医療系ベンチャーでエンジニアとしてインターンをしていました。
ただし、AIを活用したフルスタックの開発経験はなく、そこを今回のブートキャンプで補いたいと考えていました。
「AIをどう開発プロセスに組み込むか」というギャップを埋めたい
── AI駆動開発ブートキャンプに参加しようと思ったきっかけはありますか?
アーサン:すでにエンジニアとしての実務経験はあったものの、AIをどう開発プロセスに組み込むかという点には大きなギャップを感じていました。
モダンな開発技術をフルスタックで、しかもAIを前提にした形で身につけたいという思いが強くなっていたタイミングで、ゼロワンインターン経由でこのブートキャンプを知りました。
医療以外の業界を対象にシステムを作れるという点も、自分の視野を広げる意味で魅力的でした。
なじみのない金融のお題と、「正解が一つではない」という気づき
── 実際に参加してみてどうでしたか?
アーサン:お題の一つに金融領域のものがあったのですが、なじみのない分野でした。特に大変だったのは、リアルタイムで動き続ける市場データを止まらずに取得し続けるシステムを構築することです。
これまで扱ったことのない類の要件で、データが常に更新され続ける前提でどう設計すべきか、一から考える必要がありました。
もう一つ印象的だったのは、他の参加者のプレゼンを見ていたときです。同じ課題設定に対しても、人によってアプローチがまったく違っていて、正解が一つではないことを実感しました。自分のやり方を絶対視せず、他の解き方から学ぶ姿勢の大切さに気づけたのは、技術的なスキル以上の収穫だったと思います。
同世代の本気の仲間と、現場のプロからのフィードバック
── ブートキャンプへの参加を迷っている方に向けて、メッセージをお願いします。
アーサン:レベルの高い参加者が集まっていて、それ自体が良い刺激になりました。
同世代でここまで開発に本気で取り組んでいる人たちと一緒に手を動かせる環境はなかなかありません。
加えて、SALT2の現場のプロの方から直接フィードバックをもらえる機会は、独学ではまず得られない貴重なものだと思います。少しでも興味があるなら、やってみて損はないはずです。
使う人への配慮、要件の詰め、データの流れ。3つのSprintで積み上げたこと
アーサンさんが「医療以外の業界を対象にシステムを作れる」と話したとおり、3つのSprintのお題はいずれも医療の外にありました。
Sprint 1のお題は、大型デベロッパーが管理する物件の、テナント入居者向けポータルです。学習メモに挙げた学びは、使う人の幅を想定した細部への配慮です。視覚障害のある方や高齢の方なども利用しやすいよう、レイアウトや配色、操作、情報の示し方まで気を配ることを書いています。メンターはこのバリアフリーなUIを評価しました。そのうえで、今回の利用者はビルに入居する企業の方々なので、こだわりすぎなくてもよいかもしれないと助言しています。開発の手法や考え方の多さに、使いこなせるか不安を覚えたことも率直に記しています。
設計の段階では、ペルソナの設定からAPIの設計までを細かく定義し、要件に食い違いが生まれないようにすることを学びました。メンターは、大きなプロジェクトほど重要になるこの点にSprint 1から気づけているのは素晴らしいと返しています。Claude Codeの使い方についての振り返りも残しました。重要な処理の途中でコンテキストが上限に達し、自動要約に切り替わらないよう、事前にCLAUDE.mdで設定しておくべきだったと書いています。
Sprint 2のお題は、現場から自由記述で寄せられる設備の故障データを、設計の改善や現場の故障対応に生かすアプリです。要件定義では、データ管理とダッシュボードの設計に取り組みました。項目の多いデータから何を取得し、どう加工して表示するか。その流れを組み立てるのが難しかったと振り返っています。メンターからは、自由記述の列と決まった形式の列を区別して扱うとよいかもしれないと助言を受けました。
Sprint 3のお題は、企業の決算情報や開示資料を集めて分析し、取引につながりそうな企業を探す業務を支えるアプリです。金融に関わるなじみのない用語に苦労しながら、要件定義を進めました。あわせて、AWSの本番環境にデプロイすれば、ユーザーのエラーログをSentryでリアルタイムに監視できることも学んでいます。
ブートキャンプについて
SALT2では、AI駆動開発ブートキャンプを定期的に開催しています。
参加したい気持ちがあれば、開発経験は問いません。
なお、応募者が多数の場合は、運営による選考を行います。
プログラムの詳細や最新の日程は、ブートキャンプ特設サイトをご確認ください。
👉 SALT2 AI駆動開発ブートキャンプ
https://events.salt-2.com/?utm_source=wantedly&utm_medium=social&utm_content=72050502
SALT2では、一緒に働く仲間を募集しています
SALT2は、企業の仕事をAIエージェントに任せる自社製品「Trooper」、研修・ブートキャンプ・FDEを通じたAI内製化支援、Boost Consultingグループと課題の特定から実装・定着まで取り組むAIコンサルティング・開発の3つの事業に取り組んでいます。
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