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【社員インタビュー】地域経済の発展に挑む私のキャリア

 こんにちは、地域人財基盤の清水涼太と申します。現在私は、愛媛県の地域DMO「伊予市観光物産協会ソレイヨ」にて、市内にある道の駅・観光施設・宿泊施設、事業者、生産者を相互につなぐ連携事業の推進と、秋田県鹿角市の観光推進アドバイザーとしてお手伝いさせていただいております。以前は、長崎県にあるハウステンボスにて、ホテルやレストランでの接客とマネジメントに携わっておりました。経営塾を卒業後、秋田県鹿角市で道の駅運営兼DMO(観光地域づくり法人)推進を行っておりました。そんな私ですが、実は東京生まれ東京育ちの人間であり、社会人になってから仕事の関係で、長崎県→秋田県→愛媛県という流れで移り住んでいます。今日は、私のこれまでの変遷をお話しながら、地域支援で「地域を支える」今までの仕事のやり方と、その価値観を共有できればと思います。  

身をもって「経営」の重要性に気づく 

大学を卒業後、私のキャリアは、その当時ホテル界隈で有名だった、長崎にあるハウステンボスから始まりました。もともとホテル業界で働くことを強く志望しており、東京のホテルも考えましたが、テーマパーク内に5つのホテルがあるハウステンボスホテルズのコンセプトに惹かれ、さらに非常に有名なシェフがハウステンボスにいた事もあり、東京から遠方になりますが、就職を決めました。  

内定をいただいた時は嬉しかったですが、長崎に転居して働くことには多少の迷いをもっていました。しかし、日本は広いですしまだまだ知らない地域が多いため、若いうちにもっと視野を広げたい思いから、決心しました。 

ハウステンボスでは、レストランサービスやテーブルマナーに関する資格を取得し、レストランの支配人の役職まで任せていただきました。その結果、非常に充実した時間を過ごすことができましたが、会社の経営状態は良好とは言えない状況が続いていました。

▲ハウステンボス時代(中央列の左1人目が私です)


そんな中、転機が訪れました。2010年にハウステンボスの運営が大手旅行会社HISに変わったことで、それまで経営不振だったハウステンボスが黒字に転換しました。それにより、われわれに対する周囲からの評価も大きく変わり、身をもって「経営」の重要性を痛感しました。その出来事がきっかけとなり、経営を本格的に勉強するため、HIS創業者が新設した経営塾で2年間経営を学び、経営の知識を深めました。そして、卒業後は秋田県鹿角市で「道の駅かづの」などを運営する株式会社かづの観光物産公社より経営再建の依頼を受け、執行役員として勤務することとなりました。

自分の知識を生かせたとき、見られ方が変わった  

かづの観光物産公社への出向は秋田県への移住を伴いましたが、そこに対する不安や抵抗はありませんでした。仕事や住む地域というのは、自分で引き寄せるというよりは「縁」によって結ばれるものだと思っています。そのため、自分の知識や経験を求めてくれる場所で最大限の結果を残したい気持ちが強かったため、妻や家族に説明し理解を得て、秋田県鹿角市へ移り住むことになりました。

意気込んで新天地での仕事がスタートしたものの、かづの観光物産公社に入った直後は、これまでとの環境や雰囲気の違いに少し戸惑いもありました。仕事の進め方や組織の文化が異なるのはもちろん、かづの観光物産公社が運営する「道の駅かづの」で働くメンバー一人ひとりが、どのような目標に向かって仕事をしているのか、どのような組織にしたいと思っているのかが分からなかったからです。 

 しかし、一緒に働き始めて3週間ほど経つと、みんながとても真剣に仕事に向き合い頑張っている事が分かってきました。日々の仕事を一生懸命やってはいるけれど、さらに良くするために何をしたら良いのかという道筋が分からないだけだったのだと思っています。 

そのような気づきもあり、改めて自分のミッションである、経営の立て直しを実現するための舵取りをしっかりやっていこうと決意しました。一方で、県外から来た人間である私が、かづの観光物産公社に溶け込むために強く意識していたことがあります。 

それは、まずは彼らが元々やっていた仕事のやり方を学び、改善すべき点を見つけたときは、自分が行動をして結果を示すということです。  

これは場所が都市部であろうと地方であろうと関係なく、組織に後から入っていく立場の人間として非常に大切なことだと思っています。その組織の「今までのやり方」をしっかりと理解し実践しなければ、改善策も正しく考えられませんし、もともと働いている側からしても、自分たちの仕事のやり方を伝える前から一方的にこれまでのやり方を変える指示をされるのは、気持ちが良いものではありません。  

もちろん、従来の組織にはない知識を伝えながらリーダーシップを発揮することは非常に重要ですし、地域にはそれが必要です。順番を間違えず一歩目として、彼らのやり方を学び、自分が行動をして結果を示すというスタンスが大切だと考えています。  

実際、かづの観光物産公社に入ってから、メンバーからの見られ方が変わったと感じたのは、道の駅のレストランでホールスタッフとして一緒に働いて彼らのやり方を理解した後、オペレーションの改善策を考え、実行まで推進して成果を出してからでした。  

ハウステンボスのレストランでの経験を生かして、現場のオペレーションを効率的に変えたことで、レストラン全体の業務が非常にスムーズに回るようになり、スタッフの作業効率が向上して、お客様の待ち時間とそれに伴うクレームが減少し、長年頑張っていたスタッフたちも非常に喜んでくれました。  

前述の通り、かづの観光物産公社の執行役員である私のミッションは「経営再建」でしたので、道の駅のオペレーションに比重を置いた業務の関わり方には、多少の不安もありましたが、現場の仕事を理解して結果を示すという仕事のやり方に間違いはなかったと、改めて思います。 また、経営塾で学んだ「経営」に関する実績に期待いただいて、かづの観光物産公社に出向していたわけですが、ハウステンボスで培ったノウハウがこの様な形で地域に役立てられたのは、非常に嬉しいことでした。  

あなたのスキルは、地域で必要とされています。  

現在は、(一社)地域人財基盤に所属しながら、愛媛県伊予市にある地域DMO伊予市観光物産協会ソレイヨでの勤務と、週1回のリモートと2ヶ月から3か月に1回のペースで秋田県鹿角市を訪問し経営サポートを行っています。道の駅などを含む地域事業者の販路拡大の推進や、観光客を誘致してイベントを行うなど、伊予市と鹿角市の発展のため奔走する日々です。  

▲JR伊予市駅からすぐ近くにオープンした、伊予市の観光・物産情報発信基地


 都市部と地域では、ビジネスに関する環境や情報量も異なりますが、自分がこれまでに培ってきた経験がダイレクトに役立つことも多く、仕事のやりがいと成長を実感することができる瞬間がたくさんあると感じます。 

ただ、もちろん私一人の力では出来る事に限りもあり、地域の力を高めていくためには、より多くのスキルを持つ人財が求められています。だからこそ、あなたの力が必要です。あなたの積み上げていくスキルを生かして、一緒に日本の地域をもっと元気にしていきませんか?  

少しでも共感していただける方がいれば、まずは気軽にお話ししましょう! 

 <地域人財基盤のHPはこちらから>


清水涼太 一般社団法人地域人財基盤 ディレクター 

大手ホテルにてレストランサービス責任者、料飲部支配人を経て澤田経営道場の一期生として入塾。経営について学んだ後、株式会社かづの観光物産公社の執行役員及びDMO室長務め、 5期連続赤字施設であった施設を3期連続黒字に成功させた実績を持つ。その後も地域経営に携わり続け、現在は一般社団法人地域人財基盤に所属し、地域DMO一般社団法人伊予市観光物産協会ソレイヨおよび地域連携DMO株式会社かづの観光物産公社にて支援に当たっている。 

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