【特集インタビュー/私とシャープ：営業編】車載ディスプレイの先端プロジェクトで見える、特別な景色。

シャープの液晶ディスプレイの歴史は1973年に初めて液晶ディスプレイを搭載した電卓に始まり、人々の暮らしを豊かにする新しい商品の創出に貢献してきました。2004年には当時世界最大とな1,500×1,800mmの大型マザーガラスを採用した亀山工場を稼働、2012年には省エネ・高画質のIGZO液晶ディスプレイを世界で初めて量産開始するなど、液晶のリーディングカンパニーとして新たな時代を切り拓いてきました。

今後も新しい分野に挑戦し続け、ディスプレイ事業の更なる拡大に向けて、グローバルに事業を展開できる営業力強化がますます必要となっており、海外ユーザーへの営業経験や語学力を持ち、営業マインドに溢れる人材を募集しています。誰もが知っているような商品に搭載されているディスプレイの販売を通して、世界中の人々に新しい価値を提供できます。世界をまたにかけて活躍することができます。

今回はアメリカ大手自動車メーカー向けの車載ディスプレイの受注獲得・開発推進フォロー・量産後のサポートを担当する早浪へのインタビュー。入社してから一貫して海外営業として活躍している早浪に当事者でなければ味わえない仕事のやりがいやシャープで経験できるグローバルなビジネスについて話を聞きました。

メーカーと海外勤務に興味があった学生時代。だから、だから、シャープを目指すのは必然でした

ーーシャープに入社した経緯を教えてください

就活を始める前の私にとって、シャープは大手家電メーカーという位置付けでした。メーカーで働きたい思いはあったものの、家電そのものへの興味は強くなかったんです。そんな気持ちが一転したのは、企業研究を進める中で、組織の裾野の広さを知ったから。当時は家電事業だけだと思っていましたから、たくさんの部門があるのだと知って、驚きました。

中でも興味を惹かれたのはBtoBで部品を取り扱っている事業。シャープは、家電を一般消費者に届けるだけでなく、海外のメーカーに対しても、その技術を活かしたビジネスを展開していました。さらに入社前には実際に働いている先輩方と話す機会がたくさんあり、若手でも海外出張にいく機会が多いと教えてもらったんです。

私自身が海外志向だったこともあり、シャープで働きたい思いが日増しに強くなり、これが決め手で入社しました。入社後は思い描いていたよりも多く海外出張に行くことができました。コロナ禍で一時期の自粛はあったものの、昨年の5月から、業務スタイルが戻ってきているので、日々充実しています！

ニュースで見る大手がお客様。最新技術の先端にいる実感があります

ーー担当業務について教えてください

担当しているクライアントは、アメリカの大手自動車メーカー各社。海外販社とのやり取りを通じて、クライアントのプロジェクトに合わせたオーダーメイドの車載ディスプレイを扱っています。

車載ディスプレイって実はとても奥が深くて、最近だと、後ろの座席にディスプレイが付いているようなものや、外側に向いたボディ用のディスプレイの要望も増えてきました。自動運転が進んでいる時流もあって、ディスプレイをインテリア化するアイデアが業界全体に浸透してきています。こうした背景もあって、今、彼らが求めるデザイン、機能性は、信じられないほど多岐にわたっているんです。

関連部門と連携を取って作り上げたディスプレイが日の目を見るのは、自動車メーカーが最新車種を報道陣に発表する時。開発したディスプレイがどの車種に使われるかは事前にわかっていますが、画面の奥で世の中に認知される瞬間を目の当たりにする度に、そのスケール感に改めて感じ入ってしまいますね。

時間をかけて行う開発。簡単ではないけれど、感動はひとしお

たくさんの競合他社の中から勝ち抜き、引き合いをいただく。何とか受注にこぎつけた後は仕様の緻密な打ち合わせを行い、量産化を目指します。言葉にすると簡単ですが、生みの苦しみとやりがいは表裏一体です。クライアントの要望と予算と開発部のリソース、そして開発期間が決まっている中では、やむなくトレードオフを選択することもあります。1つの意思決定が、数十～百万台分すべてに関わってくるので、いつ何時も気は抜けません。

そうして何とか量産化にこぎつけた後、ようやくメーカーがフルモデルチェンジ車種として大々的に発表してくれるんです。その期間は、プロジェクトの始まりから数えて実に数年単位。技術とビジネスの話をするので、英語でのコミュニケーションだって、紋切り型で済むものではありません。

長い時間を掛けて、たくさんの壁やハードルを乗り越えてディスプレイは完成するんです。それが新車種のキャラクターを決めるものとして脚光を浴びる。この感動の大きさは、ちょっと言葉では言い表せません。海外出張を繰り返し、英語をツールとして、ビジネスができている。このスケール、シャープならではの環境は、私のちょっとした自慢です。

シャープに合う人、私なりの仕事スタイルを赤裸々にお伝えします

ーー仕事で心掛けていること、今後の目標、シャープの魅力など、キャリア応募者の方に向けて伝えたいことはありますか？

シャープには若手にたくさんのチャンスを与えてくれる土壌があります。だからこそ大切なのは、感度をいかに高く持てるかではないでしょうか。グローバルなビジネスなので、政治や貿易摩擦、経済など世の中の動きがダイレクトに影響してきます。私の所属部署もそうですし、全体の話としても。有り体にいえば、ニュースで流れていることは、全て関係があるといえるかと。だから、社会の情報に対して常にアンテナを張れる方であれば、本当に面白い日々が送れると思います。

また、私の場合は社内外の人間関係を大切にしています。多くの部署、海外販社の方々とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めるエンジン役を担っているので、信頼関係が重要なんです。味方が多いと、難しいお願いをしなければいけない時にも、協力が得られやすくなります。そのために当たり前のことではありますが頼まれたことは早く確実に対応したり、海外の方とはメールだけの希薄な関係にならないよう、電話を掛けて仕事以外の話で交流をしたりしています。将来は海外駐在して、お客様とも直接信頼関係を築いていくことが今の目標です。

私にとってのシャープは、努力すれば、自分の能力を信じてたくさんのチャンスをくれる会社です。その分プレッシャーもあり、決して楽ではありませんが、それでこそ成長を感じられます。これからも車載ディスプレイでキャリアを歩んでいきたいですね。

※記事内の部門名、役職名、内容はインタビュー当時ならびに掲載当時のものです