*本記事は、以下noteの転載になります。
https://note.com/winor30/n/n22f7b51e0c19
はじめまして、Gaudiyで開発をしている勝又です。今回はGaudiyという会社で働き始めてもう7年目になるので在籍エントリ的なものを書こうと思います。
どういう経緯でGaudiyに入ったのか?なぜまだ辞めないのか?を書いていきますが、こんな人間がGaudiyにいるんだなーというのを知っていただければありがたいなとおもっています。
ブロックチェーンとの出会いはビットコイン
そもそもGaudiyに入社したきっかけは、ブロックチェーンに興味を持ち、より未来の価値を作れるような事業領域に自分のリソースを使いたかったためです。
自分がブロックチェーンに興味をもったのは、2017年末のICOバブル時代でした。当時の自分の認識は仮想通貨と呼ばれるデジタルのお金みたいなものが流行っていて、数ヶ月でうまくいけば数十〜百倍ぐらいのリターンを得られる可能性があるし紙くずになる可能性もあるみたいな認識でした。
また、自分は趣味とかがあまりなくお金の使い道があまりありませんでした。そのため、ワンチャン儲かったらおもろいわという気持ちで、初めてもらったボーナスを全部いわゆるビットコインと草コインに突っ込んだのが一番最初にブロックチェーン領域に触れたときでした。(結果は2017年末に買ったので、そのあと暴落しましたw)
踏み込んでみたら、こころ惹かれた
そんな感じで最初は本当に志が低い気持ちで触れた仮想通貨界隈だったのですが、当時からエンジニアをしていたところもあり、実際どういう仕組で動いているのか?みたいなところが気になりました。それきっかけでBitcoinのホワイトペーパーやEthereumのイエローペーパーを読んだり、GitHubで気になるプロジェクトとかのコードを読んだりしてブロックチェーンが表す分散システムの可能性を理解できてきました。
惹かれた点でいえば下記があげられます。
- だれもが自由にデジタル空間上で通貨・資産のようなものを自由に設計・実装できる点
- ブロックチェーンを支える非中央集権かつ分散的なインフラをp2p、暗号技術、コンセンサスアルゴリズムなどを超うまく組み合わせて実現している点
- これらを生み出していく開発コミュニティの情熱とプロフェッショナル性
このとき感じた価値は実はいまも大きく変わっているところはないです。
当時の自分は、メガベンチャーでメディア系のレコメンドエンジンとかその周りのプラットフォームの開発をしていました。そこでの開発や一緒に開発しているチームの人も優秀で充実してはいたのですが、もっと自分の興味がある領域だったり未来が作れるかもしれない領域で働きたいと感じ、たまたま見つけたGaudiyに副業を経て転職しました。
会社の成長のなかで、技術的にもそれ以外でも、たくさんの経験をした
Gaudiyに入社してからの6年間は本当に様々な変化が爆速で起こりました。
当時のGaudiyは、ブロックチェーンゲームのコミュニティプロダクトをメインに開発・運営する会社でした。そこから、よりマス向けなエンタメ向けのコミュニティプラットフォーム(今のGaudiy Fanlink)の開発をしていき、大手エンタメIPを扱うコミュニティへと進化していきました。そして、他の会社が仲間に加わってくれたり、新しい事業の立ち上げもあり、エンタメ領域をベースとして複数事業を運営していくような会社へと成長していきました。
こういった環境下で、個人としても、エンジニア -> チームリーダー -> 開発責任者と役割も変わっていきました。
NFTマーケットプレイスやSmart Account Walletなどのブロックチェーン関連の開発経験、0->1->10くらいまでのプロダクトを立ち上げていく経験、リーダー・責任者としてチーム・組織の方針を建て実行していく経験などなど、本当にGaudiyの中でも幅広い経験をさせてもらえたと思っています。
組織と責任が大きくなっていく中で、技術やプロダクトだけでなく、組織、人、事業のことも考える必要がでてきたり、その中で厳しい意思決定をしなくてはいけないときもありました。自分みたいな技術に関心の寄ったエンジニアにとってはお腹が痛くなることも多かったですが、本当によい経験だったと思います。
システム設計で頭を悩ませすぎていたとき
オフィス移転直後でなにもないころ
Web3幻滅期の中、それでも再度大きくBlockchain領域へBetしていく
組織のサイズが6人から今では120人を超える規模になり、事業も複数事業を運営する会社になってきたなかで、個人的になにをやっていこうとしているか?というと、開発責任者として組織を見ていくことを引き継ぎ、1エンジニアとして複数プロダクトの共通ID基盤とそれに関わるブロックチェーン領域をリードしていくことをやっていきます。
会社は大きくなってきたし様々な事業を運営している状態になりはしたが、まだまだ本当に新しい価値を作れているか?というと、個人的にはそうでもないと思っています。特に、Gaudiyが実現しようとしているファン国家にはかなり遠いと思っています。なので、自ら技術・ソフトウェア、特にブロックチェーンの領域にBetして、ビジョンであるファン国家に近づけたい。そういう未来を早く見たいという思いが強いです。
Web3の現実
正直に言うと、Web3領域は幻滅期だと思います。2021年のNFTバブル、2022年のX to Earnブームなどでかなり盛り上がりはしましたが、これらが去った後は急激に勢いはなくなりWeb3バブルが弾けてしまった感じもありました。
実際、高校の友達が一家総出で人数分の数十万するデジタルの靴で毎日歩いていたのを見たときは、マス向けに使われたとは思いつつ「これは違うな」と思いました。(当時、歩くだけでお金が稼げると謳うMove to EarnなNFTシューズとして話題になりました)
もちろんこういったバブルやブームを作ること自体もすごいとは思いますが、「デジタルの靴で歩いて稼ぐ」という構図に持続可能性があるとは思えなかったです。
また、昔は起業するならWeb3かSaaSみたいな雰囲気がありましたが、今はほとんどの人がLLMに流れていきました。それもめちゃくちゃ分かります。自分もエンジニアとして働いていく中で今ではLLMがない開発に戻りたくはないぐらい使っています。
Web3の可能性
でも、だからといってブロックチェーン領域が完全にもう無価値なものかというと個人的にはそうではないと思っています。
1つは、技術的な領域は着実に進化しています。自分はEthereum周辺を見ることが多いですが、Layer2やAccount AbstractionなどによりEthereumエコシステムのスケーリングやUX改善はかなり大きく進化した点だと思います。
もう1つは、自分がGaudiyに入ったときに描いていた希望である、「インセンティブの柔軟なコントロールによりコミュニティのユーザーが全体の目標を達成する動きが自然にできるようになるシステム」になりうる可能性がある点だと考えています。
この点は個人的な希望でもありつつ、今の時代に様々な近い考え(Plurality、Network Stateなど)が出現しているのも事実でもあるし、Gaudiyが創業当初から「ファン国家」として実現を目指している社会でもあったりします。
自分の手で、可能性をかたちに
正直こんな叶えられないかもしれない希望を追うよりも、個人の幸福を追うためにエンジニアとして副業を複数かけもちしてめちゃくちゃ働いたり、NFTやトークンを高値で売って稼いでFIREしたりする方が色々賢いかもしれません(今は家族もいたりするので…)。
しかし、当時の自分が感じた可能性をまだ形にできていないのは悔しくもあり心残りです。だから自分はこの領域にBetしていきます。
さいごに
6年間Gaudiyにいて様々な経験をしてきましたし、業界のバブルも幻滅期も経験してきました。でも、まだ入社時に抱いたブロックチェーンに対する希望を捨てきれません。そして自分以外にも、こういった新しい価値をブロックチェーンが作っていくかもしれないと感じている人はいるのではないのでしょうか?
もしこの記事を読んでいただいた方でその可能性を信じている人なら、ぜひ話したいです!し、一緒にGaudiyで本気でこういった社会を実現できたらいいなと思います。