*本記事は、以下noteの転載になります。
https://note.com/yuyasan/n/nb734b2a0d949
「Web3はオワコン」
かつて連日のようにメディアを賑わせていたWeb3は、LLMが現れた2023年以降、もはやそのワードすらあまり聞かなくなったと思います。
約3年前、前回のファイナンス時に、過熱するNFTブームやWeb3業界への警鐘として「カネくさいWeb3は嫌い」というnoteを書きましたが、当時危惧していたことは、図らずも現実のものとなってしまいました。
先日の日経新聞でも「NFT取引高がピーク時から8割減少」と報じられ、「Web3は終わった」「失速した」「時期尚早だった」と感じている人も多いのではないでしょうか。
出典:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB23C6H0T20C25A4000000/
注目もお金も、Web3からAIへ。そんな社会の潮流のなかで、Web3ど真ん中で勝負を続けてきたGaudiyは、この度、プレシリーズCラウンドの1stクローズで総額100億円を調達させていただきました。
なぜ、Web3のスタートアップが、この市況で、これだけの大きなファイナンスを実現できたのか。不思議に思う方も多いのではと思います。
そこで今回のnoteでは、AI、Web3といったテクノロジーから未来社会を考察しつつ、Gaudiyがめざす未来像や現状、その実現に向けた戦略についてお伝えできればと思っています。
長文になりますが、次の社会のあり方を考える一助になれば嬉しいです🙇♂️
目次
- すべてのテクノロジーには功罪がある
- 人類はAIによって幸せになれるのか
- 僕がWeb3にロマンを感じる理由
- 世界の有識者が提唱する「次の社会のあり方」
- ファンダムが社会を大きく変革する
- エンタメ領域でテクノロジーを"善く''使う
- "ファン国家"の実現に向けて
- Network Union / オンライン公共圏
- Network Archipelago / O2O
- Network State / ソーシャルコネクト
すべてのテクノロジーには功罪がある
僕は、テクノロジーが好きです。AIの進化にも日々ワクワクしています。ですが、新たなテクノロジーが社会に現れたとき、僕みたいにワクワクする人もいれば、不安や恐れを感じる人もいると思います。
なのでAI、Web3の話に入る前に、まずは「テクノロジー」というものを、少し俯瞰した立ち位置からお話しさせてください。
僕は、テクノロジーの本質は「制御と拡張」にあると考えています。
たとえば「電気」は、雷や静電気というかたちで自然界に存在していた現象を、人間が制御し、活用できるようにしたテクノロジーです。また、無線電波や通信プロトコルなどを用いて、莫大な情報量を高速かつ安定的に制御できるようにしたテクノロジーが「インターネット」であり、そのおかげで人々は距離や時間を超えて、情報をやり取りできるようになりました。
この「制御と拡張」という考え方は、Gaudiyの社名の由来にもなっている、スペインの建築家アントニ・ガウディの言葉にも通じるものがあります。
テクノロジーにおいても人間による「創造」はなく、自然界にあるものを人間が使えるように「制御」し、それによって人間の能力や社会の可能性を「拡張」する。それこそがテクノロジーの本質だと、僕は考えています。
その上で、すべてのテクノロジーには功罪がある、ということを、人間は理解しておかないといけません。
たとえば自動車は、移動をラクにして人々の生活を支えている反面、自動車による交通事故を新たに引き起こしています。またSNSは、オンライン上での居場所をつくることができる反面、誹謗中傷などの問題も起きています。
なぜ、こうした問題が生じるのでしょうか?
それはテクノロジーの活用の仕方を決めるのは「人」だからです。
特に、新しいテクノロジーが生まれたとき、社会の規範やルールの整備が追いついてない中で、さまざまな活用が試されます。それがテクノロジーの発展につながると同時に、社会問題も引き起こします。
テクノロジーの功罪
Web3でいえば、国際送金の時間とコストを短縮したり、貧困問題を解消するような活用のされ方がある一方で、クリプト詐欺や、金儲けのNFTに走るなどの悪い側面はあります。以前noteにも書きましたが、いまも「カネくさい」ところはあると思うし、その使い方は僕も嫌いです。
つまり、どんなテクノロジーにも、使われ方によって良い面・悪い面があるし、誰かにとってはよくても、誰かにとってはよくない使われ方がある。
そしてそれは、個人だけの問題ではなく、社会の仕組みや空気によって影響を受ける問題です。たとえば平和な社会では、ドローンはリアルイベントの演出などに使われますが、戦時中では兵器として使われます。
大切なのは、社会がどうあるべきかを考え、そのためにテクノロジーをどう使っていくか? ここから逃げずに、真剣に向き合って考えることです。
人類はAIによって幸せになれるのか
では、最近の進化が著しい、AIというテクノロジーはどうか。
AIは、人間の知能を拡張して仕事の生産性を高めたり、クリエイターの創造性を拡張したりする、すばらしいテクノロジーであると感じています。
Gaudiyでも、2023年4月にスタンフォード大学とGoogleが共同研究したGenerative Agents論文の発表直後にAIチームを立ち上げ、いち早くそれをGaudiyが提供するコミュニティサービスに実装して、世界最大級のアイドルフェスで実証実験をするなどの先進的な取り組みを行なってきました。
いまでは、AIチームは10名ほどの規模に拡大し、AI Agentから画像生成AI、研究論文の執筆まで、幅広いテーマに取り組んでいます。
また経営戦略として、全社的なLLMの活用は不可欠だと考えており、組織戦略としてもLLMによる生産性の向上に注力しています。(組織戦略については、また別のnoteで詳しくお伝えできればと思います。)
一方で、AIの加速でますます混沌とする社会に、不安も感じています。
なにが不安かというと、AIはメリトクラシー(能力主義)を助長し、社会格差を拡げてしまうツールでもあるからです。
たとえば高所得でスキルの高いホワイトカラーが、AIの活用によってさらに高い収入を得やすくなり、AIを導入する企業の資本収益がますます増加したりして、所得と富の不平等が拡大することへの懸念を、IMF(国際通貨基金)も示しています。
ただ、これはAIというテクノロジーが悪いのではありません。
社会構造としての金融資本主義そのものにバグがあり、その上にAIが乗ることによって、元から生じていた経済格差、社会格差がさらに拡がっていく構造だと僕は理解しています。
そうなると、富や権力をもつ者・もたざる者の間に分断が生まれ、かつてのフランス革命のように、テクノロジーを使う人に対して、不利益を被る人が暴動を起こすような混沌が社会に生じ得るのではないか。
考えすぎかもしれませんが、そんな危惧が、僕にはあります。
僕がWeb3にロマンを感じる理由
混沌とした時代。未来がどうなっていくかの不安。
だからこそ僕はやはり、Web3にロマンを感じざるを得ないのです。
なぜなら、金融資本主義や能力主義の加速による、行きすぎた格差社会を是正できるのは、Web3の哲学と思想であり、ブロックチェーンの技術だからです。
以前のnoteに書いたように、Web3の本質は「カルト的な価値共創となめらかな価値分配」にあります。
Web3.0では、「価値がある」「おもしろい」と思うものに人々が集まり、価値を共創し、その貢献に対して正当に還元する社会をつくることができる。これが僕の思う、Web3.0の本質です。
このWeb3が描くビジョンこそが、社会をより良くできるのではないか。
初めてWeb3に出会った瞬間に抱いたこの希望は、今なお変わることなく、むしろ以前より確信になってきています。
金融資本主義とAIによって富やお金の集中が加速する社会で、その再分配をなめらかに(公正に)行うためには、ブロックチェーンの技術が必要です。さらに、Web3が「資本主義」から「価値主義」への転換を実現することで、それぞれの価値基準を大事にできる社会を創ることができます。
どういうことか。たとえば資本主義社会では、所得や経歴、学歴、容姿といった社会共通のモノサシにより、人々は勝手に比較したりされたりして、生きづらさを感じている人も多いと思います。
Web3による価値主義の社会は、そうした社会共通のモノサシから、人々を解放します。それぞれが「好きなもの」「大切なもの」「価値があると思えるもの」を大事にできる社会を実現できるのです。
ハーバード大学の研究結果からも「人を幸せにするものは、同じ志をもつコミュニティで、頼り、頼られて生きること」と言われているように、Web3のつくる未来が、人類の幸せの総量を増やすのではないかと考えています。
誤解を招かないようにしたいのは、だからといってAIが不要というわけではありません。むしろ、カルト的な価値共創となめらかな価値分配というWeb3の思想をもとに、AIとブロックチェーン技術の両方を活用していく形が理想的だと考えています。
なぜなら、AI(LLM)は「知能の民主化」を実現する技術ですが、社会システムの制御には不向きです。一方のWeb3(ブロックチェーン)は「信用の民主化」を実現し、社会システムを制御できます。そのため、Web3で社会の枠組みをつくった上で、AIによって人の知能を拡張することが、より良い方法だと考えています。
たとえば、Web3とAIを掛け合わせた例としては、Web3のコミュニティ(DAO)が抱える「多数決による意思決定が難しい」という課題に対し、AI Agentを活用して熟議を実現するという解決策があります。
(詳しくは下記のnoteに書いてあります。)
また法律なども、家庭内のルールであれば適時更新しやすいですが、その影響範囲が大きくなるほど難しくなるため、国の法律が古いまま更新されないといった問題があります。これに対しても、AIにより自動で書き換えられ、スマートコントラクトで自動執行するような未来が実現できるはずです。
このWeb3×AIのテクノロジーを活用した新たな社会の考え方は、オードリー・タンとグレン・ワイルにより、「Plurality(多元性)」として提唱されています。
出典:https://vitalik.eth.limo/general/2024/08/21/plurality.html
上図は、そのPluralityを説明したものです。縦軸に「協働の深度」を、横軸に「多様性の幅」を取り、人々はその多様性が増すほど協働レベルが浅くなり、逆に協働レベルが深いほど多様性が減る、という構造を表しています。
Pluralityとは、集団コミュニケーションにおける「質(協働の深さ)」と「量(多様性)」を、テクノロジーを使って共存させられるのではないか? という考え方であり、僕自身の思想にも大きく影響しています。
世界の有識者が提唱する「次の社会のあり方」
このPluralityや、Gaudiyがビジョンに掲げる「ファン国家」は、それぞれに表現の仕方は異なるものの、かなり近しい未来を見ています。
そして他にも、世界には同じような思想をもっている人々がおり、次の社会のあり方として多方面からすでに提唱されています。
具体例でいえば、SmartNews創業者・鈴木健さんの「なめらかな社会とその敵」、Ethereum創始者・Vitalikの「Decentralized Society」、元Coinbase・CTOのBalaji Srinivasanが著した「The Network State」、著名VCのChris Dixonが著した「Read Write Own」などがそうです。
それぞれの切り口に差異はありますが、いずれも、Web3、AIといったテクノロジーを活用して、生まれた国や環境に依存せずにオンライン経済圏に自由にアクセスでき、画一的な価値基準に縛られず多様なままに生きられる。そんな社会ビジョンを描いています。
また国内でも、Pluralityの思想に共感する人たちが立ち上げた「Plurality Tokyo」や「なめら会議」など、まだ小さくはありますが、熱量の高いコミュニティが徐々に形成されつつあります。
そしてWIREDやNewsPicksなどの国内メディアでも、次の社会ビジョンについて連載で取り上げられており、その社会的注目は高まってきています。
Gaudiyのビジョンも、これらの有識者が提唱するものと極めて近しいですが、その未来像を、僕らは "好き"や"夢中"で生きられる社会「ファン国家」と称して、その社会実装を、日本が誇るエンタメ領域から試みています。
ファンダムが社会を大きく変革する
さまざまな登り方があるなかで、なぜ「エンタメ」から始めているのか。
その理由には、エンタメコンテンツは生まれながらにしてグローバルであり、熱量の高いコミュニティを形成しやすいことがあります。
たとえば韓国の人気アイドルグループBTSでは、「ARMY(アーミー)」と呼ばれるファンたちによって新曲の音楽チャートが1位に押し上げられるなど、その熱狂がものすごいです。
このファンたちによって形成されるコミュニティを「ファンダム」と呼びますが、近年、ファンダムは単なる娯楽の枠を超え、社会的・政治的な影響力を持つ存在としても研究されています。
実際に、BTSのファンダムでは、アーティストに共鳴したファン自身が社会貢献活動に取り組む事例が見られたり、2020年のアメリカ大統領選挙に際しては、K-POPファンがトランプ氏の集会のチケットを大量に予約し、実際には参加しないという行動を取ることで政治的影響を与えた事例もあります。
さらに、民主主義論の第一人者である宇野重規教授は、著書『実験の民主主義――トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ』において、「人々が自発的に集まり、共通の関心を共有するファンダムのようなコミュニティが、新たな市民参加の形として注目されるべき」だと提唱しています。
ファンダムは、特定の対象への共感や支持を基盤に、独自の文化やルール、価値観を共有するコミュニティを形成します。要するにエンタメは、社会規範を生み出すような巨大なコミュニティを生み出す力を持っているのです。
だからこそ、カルト的な価値共創となめらかな価値分配を実現する社会の実現をめざす上で、エンタメ領域から登る道が、最もはやくビジョンに辿り着ける可能性が高いと考えています。このエンタメ領域の世界的な影響力については、著名VCのa16zも「Anime Is Eating The World」で語っています。
そこでGaudiyは、ファン国家の社会実装に向けて、Web3、AIといった専門性を武器に、エンタメ領域のドメインエキスパートとして事業展開する戦略を描き、ファンコミュニティサービスの提供からWeb3、AIの研究開発まで取り組んできました。今回のファイナンスでも、その独自のポジショニングと壮大なビジョンに対して、評価と期待をいただいています。
エンタメ領域でテクノロジーを"善く''使う
その上で、Gaudiyが特に気をつけているのは、テクノロジーの使い方です。
これまでの資本主義の枠組みでAIを使ってしまうと、クリエイターの仕事を奪うことになりかねません。そうではなく、宇野重規教授の言説にもあるように、ファンダムから生まれる新しい経済・社会活動をつくっていくことに、AIやWeb3のテクノロジーを使いたいと考えています。
Gaudiyは前提として、Web3を過度な投機に使うことや、AIをクリエイターの仕事を奪うことに使わない、という考えを大切にしています。
これまでも、ファンやクリエイターを大切に考え、自分たちなりにテクノロジーの使い方に向き合ってきました。(とはいえ、まだまだ未熟で、よい体験が届けきれてるとは自信をもって言えません🙇♂️)
たとえばWeb3では、ファンを疲弊させない経済圏をつくるため、ファンの信用スコアによってトークン価格が変動するトークノミクス設計「Trust Economy Bonding Curves」や、ファンを疲弊させない新たなNFTオークションの仕組み「Gaudiy-Sakai方式」を大学教授とともに研究開発し、実際のユーザーに触ってもらう形での実証実験などを行ってきました。
また最近では、公式ガンプラコミュニティの「ビルダーズノート」内にて、デジラマ背景を簡単にAI生成できる機能を提供していますが、クリエイターの表現をより拡張するためにテクノロジーを使うことを意識しています。
まだまだ改善すべきことは山ほどありますが、ファンを悲しませたり疲弊させたりせず、より楽しんでいただけるようなテクノロジーの使い方を模索し続けていきます。
"ファン国家"の実現に向けて
今回、出資いただいたソニー、バンダイナムコ、そして株式交換を行った出版社のコアミックス・講談社・集英社・小学館、エンタメ関連企業のアカツキ・アニメタイムズ社・ブシロード(敬称略)が新たな株主として参画してくださり、エンタメ企業との連帯基盤はより強固になってきました。
次なる社会ビジョンの実現に向けて、まだまだ道半ばではありますが、最も可能性のあるエンタメ領域に、この数年は注力していく所存です。その後は、他の領域にも展開していきます。
100億円を調達したGaudiyが、今後どのように「ファン国家」を実現していこうと考えているのか。まず大きな絵図として参考にしているのが、Balaji氏の著書『The Network State』でも語られている3つの発達段階です。
1. Network Union
共通のビジョンを持ち、集団行動のできるオンラインコミュニティ
2. Network Archipelago
オンラインとオフライン(領土)がノード的につながるコミュニティ
3. Network State
既存国家からの外交的な承認を得られたNetwork State(オンライン国家)
それぞれの段階に対して、Gaudiyがどんな事業戦略を描いているのかを簡単に説明します。
Network Union / オンライン公共圏
まず、Gaudiyが最も投資していく領域が、オンラインのファン経済圏(=Network Union)の構築です。
そのための事業が、ファンコミュニティプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」と、今回新たにグループに加わった、アニメ・マンガファンが集まるグローバルのコミュニティサイト「MyAnimeList」です。
Gaudiy Fanlinkは、ガンダムや【推しの子】をはじめ、日本を代表する数々のIPに提供させていただいており、ファンとIPが共創するコミュニティプラットフォームとして事業を展開してきました。
これまでのFanlinkも、海外ファンの方々に使っていただいてましたが、MyAnimeListは会員登録者約2,000万人、利用者の99%が海外ユーザーのため、グローバルとの接続を強化することができます。世界中のIPファンが集まるファンダムエコノミーの構築に、より一層注力していきます。
Network Archipelago / O2O
次の投資対象が、Network Archipelago(領土)です。デジタルとリアルをつなぎ、オンラインだけでは実現できない空間的な体験価値をつくることで、より熱量と文化密度の高いコミュニティ形成を支援します。
Gaudiyでは昨年から、オフライン・リアルの強化に取り組みはじめ、IPファンのオフ会や、リアルグッズの制作・販売、ポップアップストアの提供なども行ってきました。
まだ詳細は言えないのですが、年間数万人を動員するライブイベント運営の実績をもつ企業を新たにグループに迎えることで、オフラインをより強化していきます。
Network State / ソーシャルコネクト
そして最後が、Network Stateです。まずは教育機関との連携からはじめ、ゆくゆくは地方自治体や国家とも接続していきます。
戦略としては、まずエンタメ領域でファン国家を実現できるサービス基盤(=「ファン国家 as a Service」)を構築する。その上で、エンタメ以外の領域へと展開させていきます。
その基盤として重要なのが、ブロックチェーンとLLMの技術です。Web3金融「Gaudiy Financial Labs」の事業強化や、AI・データへの投資を積極的に行うことで、ビジョンであるファン国家の実現をめざします。
壮大なビジョンであるため、その実現に、正直あと何年かかるかわかりません。それでも僕は、創業時からずっとこのビジョンを追い続けてきたし、これからもブレずに愚直にやっていきます。
ファン国家が描く未来像を実現することで、誰も取りこぼさない社会を実現し、世界の幸せの総量を増やしていきたいです。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます🙇♂️
長くなってしまったので、最後に伝えたかったことをまとめます。
- テクノロジーには功罪があり、どう使うかは人や社会構造次第。だからこそ、社会全体がどうあるべきかを問い、テクノロジーを使うことが大事。
- AIはすばらしい技術である一方で、金融資本主義の構造上、能力主義や格差社会を助長する。集中しすぎた富やお金をなめらかに分配するために、Web3の思想・哲学やブロックチェーン技術の重要性は増している。
- Web3、AIといったテクノロジーを活用して、生まれた国や環境に依存せずにオンライン経済圏に自由にアクセスでき、画一的な価値基準に縛られず多様なままに生きられる社会。そんな社会ビジョンを描く人々やコミュニティがある。
- Gaudiyのビジョン「ファン国家」もそれに近しい思想であり、社会実装に向けては、エンタメ領域がその起点になると考えている。だからこそファンを悲しませたり、疲弊させないように。そして創造性をエンパワメントし、より楽しませることに、テクノロジーを活用していく。
- Gaudiyのファン国家戦略は、Network Stateに遵守し、エンタメ領域への事業投資、そして他領域への展開をしていく。
Gaudiyは、日本が強みとするエンタメ領域から、新しい社会の在り方を、模索・定義していきます。
その実現に近づけるなら、つくるのは僕たちじゃなくてもいい。誰かが最後にやり遂げてくれればいいと思っています。アントニ・ガウディのサグラダ・ファミリアが、そうであるように。
そのくらい本気で、この未来を共創していきたいです。
あとがき
今のGaudiyはどんな感じなのか?
先日、Gaudiyは7周年を迎えました。気づけば社員は100名をゆうに超え、グループ会社も海外を含め6社にまで広がり、組織としても大きくなってきたことを実感しています。
全社向けに掲げた今年度のテーマは「たぶんチャンス。」
チャンスと言い切れない、今の不安定さや不確実さをそのまま表現した、実にGaudiyらしいコピーだと感じています。
(ここまで共創してきた、メンバー含む各関係者には本当に感謝しています。)
今回の100億の調達や、大手出版社やエンタメ企業の資本参画を聞くと、外からは順風満帆にみえるかもしれませんが、実際は、、、って感じです。現状の未熟さや不安定さは、僕自身が一番理解しているし、今のメンバーもみんな理解していると思います。
Gaudiyが目指している「ファン国家」は、ビジョンが壮大すぎてその距離と難易度にいつも絶句するのですが、ふと振り返ると、着実に近づいてはいるな、というポジティブな感覚もあります。
実力不足は、十分承知です。
その上で、やるしかないので、愚直にIPにもファンにも技術にも誠実に向き合い、Gaudiyらしい歩み方で進んでいきます。
今後のGaudiyは?
Gaudiyは今、エンタメ × グローバル × Deep Tech(Web3, AI)という、相当ハードな領域に挑戦しようとしています。まだ詳しく話せないことも多いですが、いま構想している戦略を話すと、ほとんどの方が驚かれます。それほど大きなスケールのものに取り組んでいく予定です。
もちろんある程度の勝算はあります。しかし、それ以上に大義の方が大きいです。実現すべき未来があり、それを成し遂げてほしい人がいるというだけで、挑戦する価値に値すると思っています。
また、組織も大きく変わっていきますし、意思を持って大胆に変えてもいきます。LLM時代への最適化はもちろん、会社経営のやりかたもDAOの思想を一層強めていくつもりです。
全方位で採用強化中ですが、成功はまったく保証できないのと、間違ってもホワイト企業とは言えないようなハードな環境です。それでも「一緒に大きな挑戦と大義のある未来を共創したい」と思っていただけるのであれば、ぜひ一緒に「ファン国家」の実現に力を貸していただけると嬉しいです。
さいごに告知
この機会に、私たちが信じる在り方を、一冊の本として残すことにしました。何ごともはやく流れ去るような世の中だからこそ、思いを深く丁寧に届けるために、あえて物理的な本を選びました。
基本は社内向け、かつ絶賛制作中ですが、Gaudiyを推したいと感じてくださる方がいたら、ぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。
カンパニーデックも更新しました。ただ、まだ言えないことも多いので、興味ある方はぜひ直接お話しさせてください。