今回のSUNNYSIDE日記は、いつもの日記とは少し違います。いつもの日常のお伝えする日記と違って、SUNNYSIDEの社長多田さんに、「今、何を考えているのか」を聞いてみました。日常を伝える日記も大切だけど、社長がどんなことを考えているかを伝えるのも大切。コロナでみんなが不安になりがちな今だからこそ、多田さんの気持ちを聞いてみたいと、まとめさせていただきました。どうぞご覧ください。
これまでの当たり前を一気にどこかへ持っていってしまったコロナ。会社や仕事、人との関わりなど、多くのことが今まで通りではなくなってしまいました。そんな中「個性が共生し調和が発展を生む」という経営理念を掲げ、個性あふれる仲間と共に会社経営を行ってきたSUNNYSIDEの多田社長はどんなことを考えているのか。SUNNYSIDEの今とこれからについてインタビューしました。
経営理念と手段
-新型コロナウィルスはSUNNYSIDEにどんな影響をもたらすと考えていますか?-
〈多田〉
今までやってきたやり方を大きく変えないと生き残れないと感じています。「個性が共生し、調和が発展を生む」という経営理念は変わりませんが、手段の変化は余儀なくされています。例えばベットメイク。今までは色んな社会的背景を持った人たちが、物理的な距離を縮めることで、お互いにコミュニケーションをとったり相互理解を深めてきました。また、お互いに助け合うことで一人一人の能力の優劣を無くして、チームで仕事の質を担保してきた。これは、物理的にたくさんの人に集まってもらっていたからこそ実現できたやり方です。でもたった数ヶ月間で、そうしたやり方が通用しない世の中になってしまった。一箇所に人をたくさん集めることが社会的に難しくなっています。すると少数精鋭にならざるを得ません。会社に来る頻度が減って、物理的にも精神的にもSUNNYSIDEと距離が出てしまう人がどうしても出てくる。こうした人たちとどう関わるか、きちんと考えなくてはいけない状況にあると考えています。個性的な仲間とお互いの社会的背景を理解し合いながら取り組んできたSUNNYSIDEのスタイルは有効だと考えていました。けれど、今後は先ほどお伝えした状況を踏まえて、さらに工夫が必要になってきます。「個性が共生し調和が発展を生む」という経営理念は変えずに、手段を0からやり直す。それくらいの気持ちで取り組んでいきます。
コミュニティとしての価値
-今後、個性あふれるスタッフにとって、SUNNYSIDEはどんな存在でありたいと考えていますか-
〈多田〉
コロナの影響から、顔を合わせる頻度が減ってしまうパートさんが増えています。経営のことだけを考えると仕方ない状況とは理解しつつ、そうしたパートさん達との関わり方もきちんと模索していきたいと考えています。綺麗事かもしれませんが、仕事だけの関わり合いではなく、仕事以外の関わり合いが作れるのではと考えているのです。会社ではありますが、みんなにとっての「居場所」や「コミュニティ」としての価値にも目を向けたい。これはSUNNYSIDEに限ったことではなく、色んな会社にも言えると考えてます。現実として仕事が減る中、どう人と関わるか。どうみんなから「居場所」だと思ってもらえるか。それを考えなければいけない時代になってきていると思います。もしかしたら、これまでの会社はそんなことを考える必要はなかったのかもしれません。ひたすらに数字を追いかけていれば良かった。でも、これからの会社はそれだけではしんどい。コミュニティとしての価値をどう創造するかが大切になってくると感じています。そして、このことが、「個性が共生し調和が発展を生む」という経営理念を体現することにも繋がると思うのです。合理的な営みだけじゃなく、非合理的な営みも大切にしていこうと考えています。
居場所にしてもいいよ
パートさんにとっての居場所が、SUNNYSIDEでなくちゃいけない訳ではありません。学校や家庭、習い事だっていい。その人にとって良い場所を選んだらいいと思ってます。ただ、会社からのメッセージとしては、「SUNNYSIDEも居場所にしてもいいよ」ということ。もちろんそのために、会社もやれることはやる。みなさんにとっての居場所になれるように、仕事はもちろん、それ以外の関わり方も模索していきたいと考えています。すぐに何か出来る訳でもないし、もしかしたら出来ることは多くないかもしれません。でも、みんなから「SUNNYSIDEに関われてよかった」と思ってもらえるように、知恵を絞りたいと思います。
パートナー企業との在り方
-関係各社の皆様へ伝えたいことはありますか-
〈多田〉
「個性が共生し調和が発展を生む」という経営理念を実現するための手段が大きく変わるということは、前にもお話させていただきました。これはパートさんだけでなく、これまでお付き合いのあったパートナー企業さんとの在り方にも大きく影響すると考えています。端的にいうと、多くの企業さんとの関係性を再構築する必要があると思ってます。これまでの在り方の前提が変わったので、もう一度、1からお互いの関わり合い方を一緒に考えたい。私たちのやりたいこと、経営理念は変わらないので、それを実現するために、お互いの強みを生かし会える方法を、共に検討できたら嬉しいです。最後はやっぱりwin-winの関係でないと、続かない。一緒にその在り方を探していきたいと考えています。
変わらないために、変わる
-最後に、読んでいる方に伝えたいメッセージがあればお願いします-
色々とお話しましたが、何れにしても、まだまだ前提は変わると思います。コロナ前の状況に戻ることも出来ないし、さらにこの先も状況は変化し続けます。そうした状況に対応するためには、自分も会社も常に変化することが必要だと考えています。一方で「個性が共生し調和が発展を生む」という経営理念は変わりません。大切にしている経営理念を変えないためにも、自分たちが変わる勇気を持つ。こうした感覚が大切だと思います。幸い、SUNNYSIDEはこれまでもクリーン事業だけに留まらず、誰かの「やりたい」という想いを具体化するように、色んな事業にチャレンジしてきました。ホステルや農業、プログラミング。どれも変化を伴うものだったと感じています。こうした姿勢をこれからも大切にしていきながら、どんな変化があっても、変わらない経営理念を実現できるような会社でいたいと思っています。
以上です。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。また来週もよろしくお願いします。