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「コロプラ流・働き方改革」半年間の変化【22時以降の残業禁止〜裁量労働制の廃止】

この半年で、コロプラの働き方が大きく変わりました。
"働き方改革" が日本のあちこちで進む中、社員の8割がクリエイターというコロプラでも「クリエイティブを生業にする企業で、どう取り組むべきか」という課題に向き合い、以下の3つの施策を決定しました。

1 裁量労働制の原則廃止 & フレックスタイム制導入
2 深夜(22時以降)の残業を原則禁止
3 休日出勤の原則禁止(休日出勤する場合は振替休日取得の徹底)

これらの取り組みはすべて "長時間労働の抑制" に直結するものですが、単に労働時間を抑制するだけにとどまらない問題への対応も必要だと考えています。たとえば、面白さをとことんまで追求したい想いから「もっと働きたい」という社員感情への配慮や、多様なライフスタイルにどう対応するかなど、並行して考えるべきことがいくつもあります。

この半年は "働き方改革" の第一歩として「ゲーム会社におけるワークライフバランスの在り方」を整えていく日々になりました。

コロプラで "働き方改革" がもたらしたものとは?
半年間の成果をまとめて公開します!!

1 "裁量労働制の原則廃止 & フレックスタイム制導入" による変化。ワークライフバランスの向上で、インプットの機会増!
コロプラでは、クリエイティブな働き方を支援するために時間に拘束されない裁量労働制を適用していましたが、長時間労働の助長にも繋がりうるという考えから原則廃止し、代わりにフレックスタイム制を導入しました。

【コロプラのフレックスタイム制】
8:00〜10:30 フレキシブルタイム
 → この範囲内で出社
10:30〜15:30 コアタイム
 → 勤務必須時間帯。会議などは原則この時間帯に行う
15:30〜22:00 フレキシブルタイム
 → この範囲内で退社
※ ただし、社会人生活1年目の新卒社員は通常の労働時間制(10:00〜19:00)となります。

【フレックスタイム制の導入で、変わったこと(社員アンケート結果)】
◆ 都合によって15時30分以降という早い時間帯でも帰れる雰囲気と業務量になってきた
◆ 出社時刻の範囲が広いので、通勤ラッシュを避けられるようになった
◆ 平日、家族と夕食をとりやすくなった
◆ 子供の送り迎えがしやすくなった
◆ 平日、映画を観たり、スポーツ観戦をしたりできるようになり、インプットする機会が増えた
◆ 金曜の午後から旅行に行けるようになった


2 "深夜残業の原則禁止" による変化。働き方の全面的な見直しで、以前より集中力もアップ!
2018年2月から、コロプラでは22時以降の残業が原則禁止になりました。ゲームの運用で突発的に問題が発生し、その日のうちに対処せざるを得ない場合は「申請」をした上で業務にあたるという例外はありますが、基本的に22時にはオフィスに誰もいない状況になります。

エンターテインメントを作る上で、クオリティを高めるためにやることは多く、またそこに「これでよし」となる明確なものもないのが実情。それまでのコロプラでは、夜遅くまでクオリティを追求するなど、作業を頑張るメンバーがオフィスのどこかしらにいるという状態でした。しかし立ち返ってみると、残業が前提となった業務量や働き方になっていたとも言え、計画性や効率化・業務量の調整など、改善が必要な面もありました。

今回の "深夜残業の原則禁止" 施策の導入にあたり、「僕たちはクリエイターだから時間に縛られず、業務に集中してもっと働きたい!」という声も少なからずありましたが、以下の考えや想いを共有し、全員必ず22時には帰るというルールを決めました。その日に残っているどのフロアのメンバーも、21時45分頃になると自然に "帰る雰囲気" になりました。

【コロプラが深夜残業を禁止した、主な理由】
◆ 心身ともに健康で、長期的に活躍してほしいから
◆ 深夜まで残っていてもいいという雰囲気を一掃したかったから
◆ 時代に合った効率的な働き方を取り入れるべきと考えたから

◆ それぞれのライフスタイルで豊かな人生を送ることが、いいアウトプットにつながると考えたから

また、「労働時間を短くした分をどう埋め合わせるか」については、以下のような調整を続けています。
◆ 各コンテンツの運用方法および業務プロセスの見直し
◆ 中途採用人数の増加(採用担当者の人数も増やしました)
◆ アウトソーシングの活用
◆ 各業務の計画性の向上
◆ 各業務の効率化
※ その他、深夜残業の禁止に伴い月額給与に含まれていた固定深夜残業代を廃止しましたが、月額給与に変動が出ないように調整しました。

【深夜残業を禁止して、変わったこと(社員アンケート結果)】
◆ 19時など一定の時刻以降に帰りやすい雰囲気と業務量になった
◆ 遅くとも22時には帰れるようになった

◆ 業務量/スケジュール等の調整が行われてきた
◆ 深夜に発生していた業務対応が減った

◆ 身体が楽になり、以前より日々の集中力が増したと感じる

3 "休日出勤の原則禁止" による変化。安心してオンとオフの切り替えができ、気持ちよく休めるように
これまでのコロプラでは、「業務量が多いので休日に対応する」「オフィスが静かな休みの日に、自分のペースで仕事を進めたい」というメンバーがいたり、「平日は新しいアイデアを出すための十分な時間がとれないから、休日に意見交換しよう」というチームがあったりしましたが、それも原則禁止にしました。

「より面白いものを作るために貪欲に追求していく」という考えは実にコロプラらしいものですが、ゆっくり体を休めたり、いろんなエンターテインメントに触れてインプットをしたりすることもとても重要です。インプットをすることが良いものづくりにつながりますので、特別な理由がない限りは、休日業務にあたることはできません。
※ただし、イベント等でどうしても休日に出勤しなければいけない場合は、必ず平日に振替休日を取得してもらっています。

【休日出勤の原則禁止で、変わったこと(社員アンケート結果)】
◆ 以前は休日でもなんとなく仕事が気がかりで、出社してしまうこともあったが、気持ちよく休めるようになった
◆ オンとオフの切り替えが上手くできるようになった

最後に、
3つの施策のマイナスポイント(社員アンケート結果)もご紹介します。
◆ 基本的にコアタイム(10:30〜15:30)で打ち合わせをしないといけないので、スケジュール調整が難しい
◆ 深夜残業、休日申請のフローが手間
◆ 22時以降の深夜や休日も働いていたかった

この半年間は、"働き方改革" に本気で向き合いはじめたことで、あらためて社員一人一人の仕事に対する想いや考えを確認するきっかけになったり、社員に対して会社がどうあるべきかを共有したりする機会にもなりました。

コロプラでは、単に労働時間を抑制することが "働き方改革" ではなく、多様なライフスタイルに対応しながら時間や空間をいかに効率的に活用・共有していくかなども含めた環境づくりが重要だと考えています。まだまだ始まったばかりの取り組みで改善点もありますが、社員が長く安心して働ける「いい会社」づくりを推進中です。

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