1
/
5

大義・大望が、日々の仕事の先に大きな価値を生む(Collabit VALUE_Focus on VALUE編)

コラビットバリューの続編、今回は2つ目のバリュー、「Focus on VALUE」についてお届けします。

■Focus on VALUE “価値“にこだわれ
何よりも生み出す”価値”を重視します。
既成概念や暗黙のルールにとらわれず”価値”を追求しましょう。

このバリューでは、”価値”という表現を使っているのですが、一言で”価値”と言ってもその解釈はとても広義なものです。人によって、捉え方も様々ではないでしょうか。では、私たちコラビットが考える”価値”とは何なのか?どんな想いから生まれたのか?今回も、代表・浅海のインタビューを通じてお届けいたします。

■その他のコラビットのパーパス関連コンテンツはこちら:

・Collabit Mission
社会問題に果敢に立ち向かうヒーローでありたい(Collabit Mission)

・Collabit VALUE Talk
バリューはコラビットの組織文化をつくる(Collabit VALUE_概要編)
個人そして世の中の難題に向き合い、ともに限界を超えてゆく(Collabit VALUE_Beyond the LIMIT編)

代表取締役CEO 浅海 剛

何のためにやるのかを追求するから、価値が生まれる

このバリューを据えようと思ったきっかけは、私自身の過去の体験が大きいんですよ。

最初に感じたのは受験の時のことです。「一日に何時間、勉強してる?」みたいな話題で思ったのですが、すごく勉強時間を取っているのに全くテストで点が取れない人もいるわけです。テストで良い点数を取ること、そしてその先にある志望校に合格することがここで言う”価値”なわけですが、「長時間、受験勉強をすること」自体が目的になってしまっている人がいることに気づきました。とにかく机の前に長時間座っていることを目的化してしまっているので、効率も悪くなります。1日8時間机にかじりついて結果が出ないなら、リフレッシュをする、自分にあった勉強法を見つける、などやり方を工夫することが必要ですが、「長時間勉強する」ことが目的になるとここから抜け出せなくなってしまう。

それから、私も社会人として就職して、Slerで勤めていた時代のことです。システム開発のシーンでは良くあることかもしれませんが、ウォーターフォール型の開発手法で上から降ってきた仕様に対応するだけになると、顧客の顔が見えなくなって「何のために作っているのか?」が分からなくなるんです。そんな私も、無意識的に自分の口から、ふと『どうせ誰も使いませんよ、こんなシステム。仕様を満たせばいいんだから、適当に終わらせましょうよ』という言葉が出ていて、それを帰宅後に思い出して、「最低な働き方をしているな・・・」と自己嫌悪に陥ったんですよ。

どんな仕事でも、当初は顧客の事情を加味しつつ、要望を叶えられる範囲で検討されているはずです。それなのに、開発の現場に落ちると顧客の声が届かなくなり、「仕様を満たす」ことが目的に変わってしまうんですね。ユーザーのことを想像し「仕様に無い機能」を提案したとしても「仕様書通りにしてください」と一蹴されてしまう。「何のための機能なのか?顧客がどのように使う機能なのか?」の想像を働かせる余地も意欲も失われていくわけです。当初は、それに対して疑問を持ってはいても、だんだん染まっていく。仕事をただ機械的に回すことだけが目的となり、顧客の声も気にしなくなり、どんどんタコツボ状態になっていきます。

手段の目的化や、努力のための努力、仕事のための仕事って人生の時間の使い方としてもったいないですよね。これが仕事を面白くないものにする元凶だと思うんですよ。ですので、「そもそも何のためにやるのか?」を一人ひとりが考え続けることが大切だと思いましたし、その追求の成果としての「生み出す価値」を意識した仕事をすることが、私たちの会社にとっても、個人にとっても大切じゃないかと考えたんです。

日々のワークの中から、常に批判的思考を持つ

私たちコラビットが向き合っている社会問題。この社会問題の解決をしていくには、前提として既存のルールや枠組みに対して「本当にこれで良いのか?」と、ある意味、批判的思考(クリティカル・シンキング)を持つことが起点だと思っています。「決まっていることだから」「ルールだから」などと疑問を持たずにやってしまう思考の延長線上に、コラビットが目指す社会問題の解決はあり得ないからです。

そもそも、いま社会問題と言われているものも、社会を構成しているみんなが一定の枠組みやルールの中で精一杯頑張ったものの、何かしらの歪みのなかで社会問題として表出してしまった結果だと思うんです。だからこそ、これまでの既成概念的なルールに縛られていては、この大きな社会問題というテーマには立ち向かえないんですよ。多くの人が立ち向かっている中でも起こっている社会問題の中に、私たちが切り込んでいくわけですから。「私たちでもっと良くするんだ!」という大義・大望の熱量こそが、立ち向かう原動力になるんです。

だからこそ、日常のワークの中でも、良い思考の癖を身につけておくことが大切です。例えば、何かしらのデータ集計を頼まれた時に、「何のためにやっているのか?」を想像できるのとできないのとでは、アウトプットの質が変わります。「このデータ資料、何に使うんだろう?」と想像できると、「じゃあ、このデータも一緒にあった方が良いよね」と依頼者の判断に必要なデータを含めた資料を作ることもできますよね。きっと依頼者は感動するはずです。私なら感動します(笑)。

無用となったルールや慣習、余計なパワーバランス(これは社長である浅海も含みます)に囚われてほしくない。一人ひとりが考える頭を持っている人間ですから、その能力を遺憾無く発揮してほしいんです。人間じゃなくて良いのであれば、AIにどんどん仕事は置き換わっていきますからね。

みんなが「何のために?」「この仕事の価値は何なのか?」という目的や背景、を意識していれば、先回りしたり、質問したりといった気遣いやコミュニケーションも取れるはず。もちろん細かくルールを決めたり、指示をすることもできるのでしょうが、私はそれを目指したくはありません。生産性を高めるために、目的を意識すること、そのためにコミュニケーションを取ること。それが最大の生産性だと考えています。

日常のワークに目を向けてみれば、細かな目先の作業も多いものですが、目的や意味、そしてその先にある大義・大望は見失わないでいたいですね。コラビットの組織が大きくなった時でも、全てのメンバーが自分が任されている仕事の目的は忘れないように取り組み、意味や意義の追求は脊髄反射的にできるのが当たり前になっている。そんな文化を作りたいです。

コラビットの価値とは、仕組み化によって世の中に影響を与えた”総量”

私たちコラビットが考える価値は、人事評価などの目標設定などのシーンで設定した数値目標を達成した、などの成果だけを言いたいわけではありません。ただ単に「成果を出しました」ではなく、成果を出すために自分がこだわったこと、そこに自分なりに意味づけをして、取り組んだことが会社にとっても、個人にとっても財産となり、価値になると思っています。その積み重ねによって、個々の持つノウハウがチームや組織の中でも展開され、ノウハウや文化としても残っていくはずです。

「価値」と言った時に意識したいのは「再現性」。一人のスーパーマンが結果を出すだけで終わらず、その結果を分析して再現する仕組みを作るところまで目指したい。もちろん、現在のコラビットはまだまだ少数精鋭のスタートアップですので、一人の突破力で風穴を開けていくのも必要なことです。ですが、個の力だけでは物理的にも限界がありますし、それだけに終わらせるのは個人としても組織としてももったいないと思うんですよ。もし、スーパーマン自身が仕組み化できなくても、得意な人が仕組み化すれば良い。そのためにチームや組織があるわけですから。

その結果、世の中へ提供する「価値」につながっていきます。コラビットは、世の中を仕組みから変えていくことを目指すわけですから、世の中の人に影響を与えた範囲と深さ、その容積の”総量”をもって価値と言いたいと思っているんです。目の前で困っている一人の人に対して、価値を提供することももちろん大切なことです。ですが、それだけだと、世の中を変えるくらいのイノベーションは起こせませんし、社会問題ではなく、個人の問題を解決するだけに留まってしまいます。私たちコラビットが目指すのは、世の中の仕組みからひっくり返すくらいのインパクト。それを実現していくことを”価値”と呼びたいと思っています。

「Focus on VALUE-”価値”にこだわれ-は、私たちが生み出す成果に向けての羅針盤

これらの想いを踏まえて、「Focus on VALUE」には、以下のような3つのサブメッセージがあります。

”価値”を生み出すことへの執念を持つ
価値を生み出すことにこだわりを持ち、ハングリーに取り組む

惰性で行動せず”価値”を意識する
既存の形式や慣習、常識を盲信することなく批判的思考を持ち、目先の作業だけに囚われることなく「何のためにやるのか」を考え、その先に「どんな価値を生み出せるか」を意識する

大義・大望を持ち続けよう
社会問題の解決という難題に立ち向かうために、世の中や社会にインパクトを与えられる「仕組みづくり」や「総量の大きさ」を意識する


社会問題に立ち向かう。

その壁は高いものだからこそ、私たちコラビットメンバーは、誰よりも心は強くありたいし、難題であっても、前向きに考え続けられるチームでありたいですね。考え続けるからこそ、解決の糸口も見えてくるはずです。私たちコラビットが考える”価値”は、その先にしか生まれません。だからこそ、毎日の仕事、目の前の仕事をもっと大切にしてほしいですね。

次回は、最後の3つ目のCollabit Value「Collabolate!-”共創”しよう-」について、その想いや背景を届けていきます。

Written by Keisuke Dojo

株式会社コラビット's job postings
4 Likes
4 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Tsuyoshi Asami's Story
Let Tsuyoshi Asami's company know you're interested in their content