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「エンジニアたちの子育てノウハウ共有会」イベントレポート

3/6(水)12時に開催した
「エンジニアたちの子育てノウハウ共有会」
のイベントレポートです。

​■イベント概要
子育てエンジニアのお悩み。それはワークライフバランス。
・送ったそばから、園から謎の着信が…
・子供はとても可愛いけれども集中が途切れてしまう
・インフルエンザ等で 学級閉鎖が発生しちゃった。
エンジニアとして仕事をする際、どういう風にすれば解決できるのか。
ノウハウを共有します!


座談会参加者の自己紹介

佐野:私がharmo株式会社の人事です。私も4歳と0歳の子供がおります。この写真の右下は4歳の子です。本日はモデレーターを務めさせていただきます。


内上:現場でPdM・PMさせてもらってます内上と申します。1人息子がおりまして、今6歳です。この春から小学校1年生ですね。普段は幼稚園とか行っているんですが、たまに帰ってきたりとか保育園の方でも今日午前保育しかありませんとか、午後からずっと家にいたりとか。そういったところの工夫とか話していければと思います

経歴ですが、ずっとIT業界におります。SIerに在籍し、途中から事業会社に移っています。得意領域はPMとかPLとかでキャリアを積んできておりますので、システム開発のプロジェクト全般ですね。
今はお薬手帳、パーソナルヘルスレコード(PHR)と呼ばれるようなサービス領域にいるプロダクトに関わっています。まだ業界のガリバーがいないところで、お薬手帳の社会貢献性などに共感を持って入社しました。
子供もアレルギーなのですが、先生に(アレルギーの症状)を消しときます。みたいなことを言われて、飲んでも良くならないな…という経験もありましたので、自分が関わることができるサービスで医療をより良いものに発展していけるといいな。という想いで仕事してます。



春:バックエンドエンジニアをしております春と申します。今1歳4ヶ月の子供がいます。長野県にてフルリモートで仕事していまして、まだ保育園に預けていないので、妻が外に連れ出す時以外は基本的に子供が家にいます。自分の仕事部屋とちょっと離れた別部屋で子供がいる。というような感じで働いています。その辺りをお話しできたらいいのかなと持っております。
経歴はずっとIT業界で、エンジニア歴7年くらい、harmoに来て1年ぐらいです。フロントエンドとバックエンドと インフラとか色々と広く触ってきているんですけど、現在はバックエンド1本です。
入社の決め手はちょうど1年前。子供が4ヶ月~6か月ぐらいの時にharmoを見つけました。
生まれたての時にワクチンをたくさん打ったり、肌が乾燥して病院に行ったりとか結構心配になることが多くて、そういう心配になる親御さんの助けになるプロダクトだなっていうのも思いましたし、
「大切な人をもっと大切にする」というミッションに共感できたのもありました。
あと技術の親和性がすごい高くマッチしてたので入社を決めました。

シバ:バックエンドチームで働いています。15 年くらいエンジニアとしてキャリアを積んできています。小学1年生と1 歳の保育園の子供の2人いまして、子供を育てながら働いています。去年の4 月に小学校に上がり、妻も働いているので学童に行ってもらっているし、下の子は保育園に通っている中で私もリモート主体で働いています。どっちも男の子で結構バタバタしてるんです。
経歴はWebアプリケーションサービスの会社で長いこと働いています。バックエンドエンジニアとフロントエンジニアの区別がまだあまりない頃からWebアプリを作ってきていて、harmoに来てからは、設計やリファクタリングとかをやっています。
私が入社した当時はコロナにより医療関係の暗いニュースも多く、ものすごく大変な時期でした。自分のスキルを医療方面に役立てられたらいいな。と思っていたところにちょうどお声がけ頂いたのが入社経緯です。本日はよろしくお願いします。

働きやすい環境は「ぬるい」のか?

佐野:本日の話の中でも、harmoはワークライフバランスを重要視していることが感じられるエピソードが出ると思います。もしかしたら、「働きやすい=ぬるい」会社なのかな。みたいな感触を受けちゃうかもしれない。ただ、我々harmoは別にそういったことはないかなと。は思っています。難しい仕事をしていきながらも働きやすくしていく。といった工夫がとても大事なところなんじゃないかと思っていますので、具体的にどういう困難な仕事があったのかも先にお話しできたらと思います。
harmoはリニューアル期間も長いのでリファクタリングが大変だったんです。
シバさん、印象に残っているプロジェクトはどんなのがありました?

シバ:プロジェクトと言われると、システムリプレイスのプロジェクトがずっと続いていた状態なので、全部どれも大変なんです。特にデータ量が多いところは一番、神経を使います。処方線の情報はデータ件数が多くて、簡単にはできないところですね。データの移行はまだこれからなのですけれども、ユーザーさんに不便をかけずに、安全に大量のデータをレガシーシステムから ニューシステムに持っていけるかというところを考えたりとか、準備を整えたりするところがエンジニアリング的には大変です。まぁ、それも面白いというかところなのかな という風に思っています。

佐野:時間的には長く仕事されないといけない時期もあります?

シバ:ありがたいことにヘビーに働かざるをえない状況にはなっていなくて、リプレイスはハードワークというより、昔作られたものに入っていかなきゃいけないっていう、大変さが結構大きいんですけれども、「リプレイスを●月●日までに絶対に出せ」みたいなスケジュールにはなっていません。もちろん、効率的に進めるんですけれども、ちゃんとスケジュール立てて、これはここまでにやりましょうね。というスタンスで進めているので、基本的にハードワークはしていないという感じになってます。そもそも長丁場なプロジェクトなので、特定の時期にハードワークしてもあんまり意味ないとは思うんですよね。今月めちゃくちゃ頑張ったといっても、来月のパフォーマンスめっちゃ落ちますみたいな感じになる。トータルで出力変わんないな。という感じだと思うので、それもあって定常的に安定して働けるようになっていると思います

春:私はそうですね。入社月にリプレイスのバージョン1.0が出たので、リプレイス対象の旧システムと、新しく出たNewシステムという2つのシステムがあって、そこの仕様を理解しないといけない。っていうところが大変なプロジェクトでした。印象の大きかったPJは、監視関係の機能を追加した時ですね。ログが弱い感じがあったので…リリースし始めていた時期でもあり結構繁雑化していて、エンジニアが作業をして原因特定していた。みたいなことが重なっていた時期に、起きてから対応するんじゃなくて、起きる前に潰していくというのもしたいな。って個人的に思っていました。
Sentryとかエラートラッキングツールを使ったり、最近流行っているOpenTelemetryとかを使ってMetrics収集して検知する。みたいなことをインフラチームと跨いで作業するのが結構大変でした。
ただ、harmoはすごいチームで、例えば自分はまだリーダークラスではないので、他のチームリーダーさんに行くと普通は壁があるのが普通だと思うんですが、harmoはフラットに話とか聞いてくれて、「こういうことしたいです」というと「じゃあこうした方がいいですかね」とかすごいフラットに相談して進めてくれたインフラエンジニアの方々がいらっしゃっていて…それが良かったなというか、助けられたっていうのがありました。

仕事中の子育てトラブルあるある

佐野:おふたりの話も聞いてみると、定常的にパフォーマンス上げていくというのが大事なところではありつつ、やっぱ子供がいると、途中で集中が切れちゃうみたいなことであるかなと思っていまして。
このスライドが多分、理想的な1日の流れだと思います。こんなにうまくいく1日があったら本当にいいなっていう。


お子さんならではのトラブルの例としては泣いちゃって保育園行きたがらない。とか、朝起きてくれないとか色々あると思うんですが、仕事中の子育てトラブルあるあるを出していきたいなと思います。

春:そうですね。家にずっと子供がいますので、妻が見てくれてはいるんですけど手を離すタイミングっていうのがありますよね。で、そのちょっとした10分~5分であっても、結構うちの子は甘えん坊というか1人でいれないタイプなので、YouTubeとか見ていても30秒後に「なんか1人だ!」って気づくとものすごい形相で泣くので、隣に2つくらい隔ててるんですけど、それでも悲鳴が聞こえてくる。みたいな状態になっちゃいますね 笑
妻が5~10分で帰ってくるだろうと分かってても、ちょっと仕事どころではないので見に行って一緒に遊んであげる みたいなことはやってますね。普段から内上さんからも「ワークライフバランス重視で」とか「健康重視で」ということを周知している環境なので、ここは割り切って、「子供の面倒を見ている時間だ」みたいな感じでメリハリつけられていて。働きやすさに繋がってるなっていうのはありますね。

佐野:悲鳴って聞こえてきますよね。すごい可愛いんですけどね。笑

シバ:上の子が小学1年なので学童保育に行ってもらってるんですけど、大体16時半くらいには家に帰ってきます。小学生だと1人で大人しくゲームしたりする時はいいんですけども、友達を連れてくる時とかあって「隣で仕事してるから、静かにしてね」って言っても、テンション上がっちゃうと「うおー!!!」みたいなこと言い出して(笑)
もう一度、「静かにしてね」みたいな感じで言っても、一瞬静かになって、またやっぱりテンション上がっちゃうとどうしようもない。下の子は保育園を察するのか、親がコートを着始めると、めちゃくちゃ泣いたりとかして、なんかもう泣き止まないみたいな感じなんで、もうどうしようもないなっていう時とかはありますね。

佐野:内上さんも朝とか結構バタバタすることはあると思うのですけども、PdMの仕事していると色々とミーティングに出ることも多いと思うんですが大丈夫です?

内上:そういう時はもう事前に「ちょっとすいません前半何十分とかは耳だけ参加にさせてください」とSlackとかで パパッともう打っちゃって、ワイヤレスイヤホンとかで耳だけ参加みたいなことをしていたことはありますね

「ワークライフバランス重視」のメッセージを伝えたい。

佐野:子供ってやっぱ読めないのが怖いと言いますか。親としてはハラハラする部分もあると思うんですけども、春さんもお話されてたように、内上さんが ワークライフバランスを重視しましょうってメッセージを発信してるのが、かなり安心感につながるというのはあるんじゃないかな。と思っています。内上さん、「ワークライフバランス重視」はどのタイミングで発信してたりするんですか

内上:定例朝会とか、そういうタイミングで言ったり、季節の変わり目なんか「うちの子の幼稚園で学級閉鎖とかインフルエンザ増えてきた。」とか情報が出たりとかすると、他のエリアでも当然同じことが起きているでしょう。学級閉鎖になってくると、生活が不規則になるのは私も経験済みです。そういう時は「今日やると決めてたからやらなきゃ。でも日中は子供といて仕事ができなかった。だから22時~24時までやりましょう」とか、そういうのはやめましょうね。と節目節目で言うようにしてますね。

佐野:お子さんがいらっしゃらないリーダーも世の中に沢山いらっしゃると思っていて、そういった方でも、色んな生き方をしている方々の話を聞いてみて、こういう時にはこんなことが起きるんじゃないか。みたいな、タイミングを察知してメッセージ発信することはすごい大事なんじゃないかなと、お話を聞いて感じました。

内上:あと、無理して仕事しても、結局その後に体調崩すとかなったら結局は平均値なわけですよ。生産性として見ると。生産性は平均値かもしれませんけど、本人やっぱ辛いわけですよ。しんどい思いをして、その後も体壊すっていうのはよくない。環境作りしてコンスタントに、全体として元気に進められるチームを目指したいな。というのがあります。僕がSIerやってた時のプロジェクトもまさにそれで、期日に対してどんどん忙しくなっていって、終わっても誰も嬉しくない。というのは経験していますので。

佐野:子供の声が入ってきちゃうだとか、ミーティング参加できない時には、なるべくツールを使って耳だけ会議参加していく方法もありますし、またその職場理解を構築していくという意味で、リーダーがメッセージを適切なタイミングで発信するというところも大事だというのがまとめかと思います


「もう仕事どころじゃありません」というときの工夫

佐野:これもあるあるかと思いますけれども、園からの謎の着信が届いた時、すごいハラハラすると思うんですね。インフルエンザにかかっちゃって学級閉鎖。お家にずっといて、看病もしてあげなきゃいけないみたいになってくると、もう仕事どころじゃありません。というのが出てくると思うんです。内上さんから最初に聞きたいなと思うんですけれど、チームとしてこういう時にどういう風にしたいなとかってあります?

内上:普段から業務が滞らないように、ドキュメントに落としていくとか、判断基準をルールにしていくとかはあるんですけれども、(休まないといけないことが)起きたら、やっぱりもう仕方がないので仕事より子供優先になります。だからそこはもう気持ちの切り替えですかね。最後は笑顔で「ごめんなさい」って皆さんに言って、「というわけで行ってきます!」っていう感じです。

今思ったんですけど、シバさんと春さんも、こういう時はもう笑顔で!「行ってきます!ごめんなさい!」って言えばいいと思ってて、申し訳ありませんとか、なんか神妙な顔していうよりも、もう当たり前のことなんで。みたいな感じで行くのが実はいいんじゃないかなと逆に思いますね。

佐野:なるほど!これはいいTipsですね

シバ:私もお休みいただいたりとかするんですけども、どうしても午前は出たいとか、この日の午後は出たいという時に、妻と半休をずらして使うっていうのは結構やってますね。やっぱり受託だとどうしても、この日にお客さんに収めなきゃいけないっていう、どうしても来週納品なのに今休むの??みたいな感じになりがちだとは思うんですけれども…その分、harmoのような事業会社は融通が効く。自分たちのシステムをリリースするスケジュールなので。

佐野:スケジュール感覚みたいなのは会社の事業体によって変わってくるんですね。春さんにも聞いてみたいのが、(子供から)風邪をうつされるとかよくあると思うんですよ

春:熱が37度あるかないかだと、さすがに休んでも有給がもったいないな…みたいな時はちょっとやるんですけども、無理して仕事になるなって時はスパッと休むっていうのはやってます。

佐野:自分の体調とパフォーマンスって影響すると思うんですけれど、パフォーマンスの線引ってどんな風に見てらっしゃるんですか。

春:風邪引くとしんどくなるじゃないですか。しんどいと集中力下がるのでパフォーマンスは下がりますね。本当に脳内メモリも小さくなっちゃうし、ミスも増えるというのは感じますね。もうしんどくなって今日は休みますみたいな時に、次の日に同じ仕事朝やったら全然サクサク行ってていうのは、みんなエンジニアは分かることだと思うんですけど、それはもう全然あると思います。



無理しないことが結局、パフォーマンスに繋がる

佐野:内上さん、組織マネジメント的な観点で教えていただきたいんですが、チームメンバーの子供が風邪引いてるということが分かりました。となった時、(チームとしては)どんな風にしたいっていうのはあります?

内上:結局無理して仕事してる時って、家庭内不和にも繋がると思うんですよ。子供が風邪引いてるのに旦那は仕事をずっとやってる。みたいな、私は家事育児がベースみたいな考え方でして。「もう休んでください。」です。業務引き継ぎ必要であればして欲しいですけれども、もう無理はしないでくださいっていうのがベースの考え方ですね。

佐野:ありがとうございます。家庭内不和にも繋がるという観点はなかったですね。

急の休みが生じることは子育てしてると多いと思います。その中で柔軟な開発スケジュールみたいなのをこう設計するってのは大事だね。というのが今までのお話の中に出てきました。
無理な勤務すると結局また体力低下しちゃっても仕事できなくなってきて…という悪循環になるので休みはちゃんと取っていくあと家庭内不和というところも、ワークライフバランスでは大事な観点になってくるというところですね。

また、スケジューラーには子供との予定。例えばこう授業参観とか運動会とかを堂々と入れて休むような文化。隠さないっていうような形で、みんな休んでるんだな。だから自分も休めるんだな。というような職場の安心感を産むというのも、役立つTipsになるんじゃないかなと思います。

今後もこういったイベントをやっていきますので、ぜひ参加いただけたら嬉しいなと思っております

一同:今日はどうもありがとうございました。



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