【社員インタビュー・前編】技術力×顧客への価値を称え合うイベント。エンジニアのベクトルを合わせる『CEG Summit』とは
こんにちは!クラウドサーカス株式会社、人事担当の村上です。
「働くに楽を。」というミッションを掲げ、中小企業に向けて11ものSaaSプロダクトを展開しているクラウドサーカス。その多彩なプロダクトの開発を一手に担い、事業の「心臓部」となっているのが、私たちのエンジニア組織「CEG(Cloud Engineer Geek Headquarters)」です。
今回は、福岡拠点でエンジニアとして活躍し、新たな開発体制の戦略策定を牽引している杉井(すぎい)さんのインタビュー【前編】をお届けします。
エンジニア部門が独自に開催している会議『CEG Summit』の熱気ある裏側や、そこで発表された福岡拠点の新たな戦略「FDE(Forward Deployment Engineer)」について、たっぷりと語ってもらいました!
村上: 杉井さん、本日はよろしくお願いします!まずは、クラウドサーカスのエンジニア組織である「CEG」の中で、杉井さんが現在どのような役割を担っているのか教えていただけますか?
杉井: よろしくお願いします。私は2020年にクラウドサーカスに入社し、現在は福岡拠点でエンジニアとして働いています。入社当初からAR(拡張現実)関係の商材である『LESSAR』などの開発に携わってきました。最近ではそれに加えて、AIを活用した新しいツールの開発や、CRMの構築なども見ています。 また、開発の実務だけでなく、福岡拠点のエンジニア組織として「今後どうやって生き残っていくか、どう会社に貢献していくか」という戦略を考え、牽引していく役割も担っています。
村上: 幅広い領域をご担当されているんですね!今日はその「エンジニア組織の戦略」についても深くお聞きしたいのですが、その前に、CEGで年に1回開催されているという『CEG Summit』について教えてください。どのような場なのでしょうか?
杉井: 『CEG Summit』は、年に1度、CEGのメンバーが全員集まる非常に重要な会議です。目的としては、過去1年間の振り返りを行い、トップから「今年はこういう方向でやっていくぞ」という方針を共有すること。そして、各プロジェクトの報告や、個人の表彰を行う場になっています。
村上: 普段は目の前の開発業務で忙しいエンジニアの皆さんが、全員で集まるんですね。
杉井: そうなんです。エンジニアってどうしても普段は自分の担当するプロダクトの開発に没頭しがちです。でも、クラウドサーカスには『BowNow』や『Fullstar』など本当にたくさんのプロダクトがあって、他のチームがどんな課題にぶつかって、どう解決したのかを知る機会が意外と少ないんですよ。だからこそ、このサミットで「隣のチームはこんな技術を使って、こんな風に顧客の課題を解決したんだ」という事例を共有し合うことは、ものすごく刺激になります。
村上: 今年のCEG Summitはどのような形式で開催されたんですか?
杉井: 今年は初の試みとして、福岡拠点で開催されました。福岡メンバーがオフラインの会場に集まり、東京など他の拠点のメンバーが来福したり、リモートで参加するというハイブリッド形式で開催されました。これまでは東京で主要メンバーが集まって福岡がリモートという形だったので、福岡拠点としてはすごく新鮮でしたし、一体感がありましたね。
村上: CEG Summitの中では「表彰」もあると聞きました。これはどのような基準で選ばれるんでしょうか?
杉井: CEGには、独自のMVVとして「CEG WAY」というものがあります。「迷ったらまず行動。シンプルであることを最優先。楽になる仕組みを追求。挑戦そのものを楽しむ。つくる人を、AIで支える。人間らしく、礼節であれ。プロフェッショナルの誇り」といった、私たちが大切にすべき価値観を7つほど定義したものです。 表彰は、この「CEG WAY」に沿って最も活躍した人を、事前にメンバー全員で投票し、ポイントが高かった人を表彰する形式です。単に「技術力が高い」というだけでなく、「誰がどんな良い行動をして、どう周りを助けたか」を共有し合うので、称賛の文化が根付くすごく良い仕組みだと思っています。
村上: エンジニア同士で価値観を共有し、プロセスや行動を称え合う素晴らしい文化ですね!一方で、そうした称賛だけでなく、会社として今後乗り越えるべき課題や、一段高い目標なども共有されるのでしょうか?
杉井: もちろんです。CEG Summitの中では、トップから「今年はリードタイムをこれだけ短縮しよう」「障害の件数をここまで減らそう」といった会社全体の指標が示されます。正直、年々会社から要求される基準は厳しくなっています。でも、それは事業が成長し、私たちが支えるべき顧客のビジネスが大きくなっている証拠でもあります。普段は目の前のタスクでいっぱいいっぱいになりがちですが、このサミットを通じて「なぜその厳しい要求をクリアしなければいけないのか」を全体で俯瞰し、意識を合わせる重要な場になっています。
村上: なるほど。そんな熱気あふれる今年のCEG Summitで、杉井さんたちから福岡拠点の「新しい戦略」についても発表されたんですよね。
杉井: はい。実は今、エンジニア組織は大きな岐路に立たされています。昨今のAIの急激な進化により、これまで私たちエンジニアの主戦場だった「要件をもとにコードを書いて製造する」という仕事が、AIに置き換わりつつあるんです。福岡拠点は特にその製造をメインで担ってきたため、このままいけば既存のやり方では私たちの存在意義が薄れてしまうという強い危機感がありました。 そこで、会社から「福岡拠点として今後どうしていくか考えてみて」と投げかけられたのを機に、4人のメンバーで真剣に話し合いました。そして、今後の新たな柱として「FDE(Forward Deployment Engineer)」というスタイルを導入しようと、CEG Summitの場で発表しました。
村上: FDE!初めて聞く言葉ですが、具体的にどのようなスタイルなのでしょうか?
杉井: 日本ではまだまだ聞きなじみのない言葉ですよね。今までの私たちは、ビジネスサイド(営業や企画)から「こういうものを作ってほしい」と要求をもらって、それに対してシステムを作って返すという、ある意味「受け身」の形でした。 しかしFDEは、エンジニア自らが顧客の現場に出向き、直接ヒアリングをして、「それならAIを使ってこういう業務改善ができますよ」と提案しながら、その場で作って実装していくスタイルです。自分たちから能動的に現場に入り込み、課題解決を主導していくエンジニア像ですね。
村上: エンジニア自らがビジネスの最前線に入り込んでいくんですね!会社から言われたわけではなく、自分たちでそこまで危機感を持ってロードマップを引いているのがすごいです。
杉井: トップも、まさか我々がここまで抜本的な「エンジニアのあり方を変える」提案をしてくるとは思っていなかったかもしれません(笑)。 ただ、いきなり外部のお客様のところに行くのはハードルが高いので、まずは社内の別部署の業務改善プロジェクトに入り込み、AIを活用して生産性を上げる支援を行うところから実績を作っていこうとしています。
村上: 新しい挑戦ですね!周囲のメンバーの反応はどうでしたか?
杉井: CEG Summitでトップダウン的に発表はしましたが、正直、まだ全員の同意を得られているわけではありません。「今のシステム開発の仕事に集中したい」「外に出て業務改善の提案まではしたくない」というメンバーも当然います。これまでコードを書くことに誇りを持ってきたエンジニアにとって、全く違う動きを求められるわけですから、抵抗感があるのは当然です。
村上: 確かに、働き方が根本から変わる大きな変化ですもんね。
杉井: ええ。だからこそ、いきなり全社に強制するのではなく、まずは私たちが率先してFDEとしての動きを実践し、成果を出していく。そうやって地道に「あ、こういう働き方も面白そうだな」「これなら顧客の役に立てるな」という理解者や共感者を増やしていくしかないと思っています。焦らず、でも着実に、エンジニア組織の新しい未来を創っていきたいですね。
(後編へ続く)
AIの波を「脅威」ではなく「変革のチャンス」と捉え、自ら新しい働き方を切り拓こうとするクラウドサーカスのエンジニアたち。
後編では、エンジニア歴28年の大ベテランである杉井さんに、AI時代における開発現場のリアルな変化と、これから求められる「最強のエンジニア像」について、さらに深く切り込みます!お楽しみに!