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最大週4日リモートワークでエンジニアを疲れさせない&活発なコミュニケーション

 ヘッダーの写真は、9月某日日中の当社開発チーム席の様子です。人影が少ないのには理由があって、当社のエンジニア・デザイナーは最大週4日のリモートワーク勤務をしており、この日もほとんどの社員が
在宅勤務を行っていました。当社ではこのように、オフィスというロケーションや時間に束縛されず、業務遂行のために社員個人個人が自由な環境を選択して働いています。
 今回は、エンジニアとデザイナーが所属する開発チームをリードし、そして現在は新規事業やパートナー戦略を推し進める開発戦略部の部長である、岩﨑 匡寿(イワサキ マサトシ)さんに、リモートワーク勤務のメリットやリモートワークの運用で大事にされていること等をお聞きしました。


「エンジニアを疲れさせない」ための環境づくり

― まず、岩﨑さんがクリプラに入社した経緯から教えてください。

岩﨑 前職を退職後、起業を経て約10年近く、実質的にフリーランスとして活動していました。フリーランスとしての活動を通じて、知人経由で小野さん(取締役)を紹介してもらったことが会社を知るきっかけでした。クリプラには最初の半年間フリーランスとして参画し、2016年5月から社員となりました。

― 当時からリモートワークは取り入れられていたんですか?

岩﨑 当時から多くのエンジニアが活躍していて、皆、週3日のリモートワーク勤務をおこなっていました。「 WORK SMART! という会社の標語通り、当時から柔軟な働き方が推奨されていたと思います。
この時期から社員が増えてきたこともあり、狭いオフィスで椅子が足りなかったという物理的な理由もあったかもしれませんが(笑)
その状況から、更に少しずつ効率化を図っていき、現在では基本週4日のリモートワークになっています。

ー あらためて、リモートワーク勤務のメリットについて教えてください。

岩﨑 やはり通勤時間の削減は大きいと思っています。私自身も当時は1時間圏内ぐらいの所に住んでいたため、リモート勤務によって行きと帰りの1時間ずつが削減できました。何より、満員電車に揺られることが無くなりました。

 また、自宅での作業はオフィスと違って、他の人から突然声をかけられることが無く、プログラミングに集中できるのも大きなメリットです。オフィスのようにすぐに声がけできるような環境ももちろん大事ですが、時間を切り分ければ良いことだと考えています。時間を切り分けたうえで無駄な時間を削減し、浮いた時間を個人や別のことに充ててもらったほうが、個々人のQOL(生活の質)を保てます。

 弊社の場合、リモート勤務を採用する一番のポイントは、「エンジニアを疲れさせない」ということだと思います。満員電車での通勤など、メンバーの体力を無駄に削りたくないという前提があります。昔、自衛隊のマネジメント手法についてまとめた本を読んだのですが、隊員の疲労度合いをコントロールするという話が紹介されていました。疲労度が高まり過ぎると回復までの時間がかかってしまうんですね。エンジニアでも同じようなことは言えると考えています。疲労が蓄積し過ぎると次に何か新しいことをやろうという気持ちが生じづらくなりますから、不要な疲労の蓄積を避けて、枯渇しやすいリソースであるモチベーションを新しいチャレンジに振り分けて欲しいなと。新しいチャレンジは個人のスキル向上につながって、それを会社で取り入れていければ会社の資産になっていくので、良い循環が生まれてくるはず。その意味で、リモートワークは能動的にスキルを伸ばしてもらえる環境づくりの一助になっていると思います。

コミュニケーションの質はプログラミングの質に直結

ーリモートワークを運用するうえで、大事にしている事はなんですか?

岩﨑 やはりコミュニケーションです。Slackなどで簡単にコミュニケーションがとれるとはいえ、人間同士でコミュニケーションをおこなう以上、顔の表情や動作などの非言語コミュニケーションの重要度は今も変わらないでしょうし、コミュニケーションの根幹だと考えています。そのため、フルリモートの採用については現時点では消極的です。

 私自身、大学院時代の友人らと15年以上、NPOを通じて活動しているのですが、東京や仙台などメンバーの所在地が離れていたこともあり、当時からSkypeなどを駆使して遠隔で仕事をしていました。しかし遠隔コミュニケーションに頼り切ってしまうと、ちょっとしたコミュニケーションの齟齬が生じたことがありました。この時にFace to Faceの大切さを痛感した、というのが原点になっています。

 週1月曜日のMTGの中でも、仕事の話というよりはどちらかというと勉強会で知ったことの共有やちょっとした雑談であったり、MTG後には皆でランチをしにいったりと、チーム間でのコミュニケーションを重視しています。半分くらいは雑談などのコミュニケーションの場だと捉えていますね。少なくとも週1回は顔を合わせ、テキストベースだけではないコミュニケーションを重ねて、信頼関係を構築していくことが大事だと思っています。こういう仕組みがとれるのも、時間管理含めて自律できる人材が自然と集まっているおかげです。



ー リモートワークの運用で、改善を図りたい点はありますか?

岩﨑 顧客対応や他部門とのMTGなどでどうしてもオフィスで行われるMTGは増えがちです。必要なものはもちろん対応していくスタンスですが、リモートワーク本来の目的からぶれてしまいますので、

 メンバーが過度の負担なく仕事ができているかどうかはしっかりチェックしていきたいです。あと、また、今後さらにメンバーが増えてきたとき、業務に集中しすぎるあまりに労働時間が長くなってしまうようなケースも出てくるかもしれません。面接などでしっかり勤務スタイルのすり合わせをしていくのはもちろんですが、やはりこれもコミュニケーションに起因する問題だと思いますので、コミュニケーション施策や働きすぎないようなチェック体制はさらに整えていきたいです。

 現状の月曜日の朝会や開発定例なども、より良い方法が見つかれば、やり方はいつでも変えれば良いと思っています。実際に週3リモートのときは火曜日に行っていたオフィスMTGを削減したということもありますし、必要なミーティングの一部をオンラインに切り替えるなど、常に改善は図っていくつもりです。あくまでも無駄を省いた効率性というのが一番ですから。 それと同時に、エンジニアに気持ちよく働いてもらうことを重視して行きたいと思います。

ー コミュニケーションの質は、プログラミングの質にも関わってくるのでしょうか。

岩﨑 コードレビューなどでは日常のコミュニケーションをベースにしたお互いの信頼感が大きく影響すると思います。重要なのは、エンジニア同士の信頼感だと考えています。月曜日の定例MTGを活用して、お互いのタスク確認であったり、各自の体調などを少しでも把握できていれば、早めにケアができることもあります。例えば煮詰まっている様子が見られたときに、こちらから声をかけてみるとか。エンジニアの力量はダイレクトにプロダクトに左右されますので、良い仲間を集めて、大切にしていきたいと考えています。

ー 最後に、クリプラにはどういうエンジニアの人が来て欲しいか、教えてください。

岩﨑 リモートワークは他の会社でも取り組みが少しずつ増えてきていますし、エンジニアの勤務スタイルとして、一部のリモートワークOKの会社を含めるとかなり多いと思います。そのなかでも、当社のリモートワークは最大週4日までOKとしていますし、勉強会への参加などを積極的に推奨しています。このような環境のなかで、自身のスキルアップもしながら就業時間のメリハリをつけて働きたいという方にはぜひおすすめしたいです。

 一方で、医療業界に対して興味を持てるかどうかも重要なポイントです。「質の高い医療を、より効率的に」というミッションを具体化する仕事ですから、医療現場の効率化に興味がないと難しいと思います。クリニックに話を聞きに行くこともありますから。それから、サービスの性質上、着実にいいものを作っていきたい、という志向の方は大歓迎です。斬新な取り組みをしたい、ユーザー数が急激に増えるようなサービスを作りたい、という方にはちょっと期待に応えるのが難しいかもしれません。。医療に対する興味、そしてリモートワークという環境下でじっくりと腰を据えてスキルアップしていき、サービスと事業の成長に貢献したい方と、一緒に働けることを楽しみにしています。

ー岩﨑さん、ありがとうございました!

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