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何者でもなかった新卒社員が ベンチャーの全社横断PJTを牽引するまで|茅野 秀平

新卒でベンチャー企業に入る魅力は何か?

人によって様々な答えがある中で、「挑戦の機会に溢れている」という意見がひとつ挙がるのではないでしょうか。
組織の伸び代に自身の成長を重ねられ、魅力的な環境と捉えるビジネスパーソンは多いと思います。

サーキュレーションも、2014年1月に設立してからまだまだベンチャーと言える組織フェーズです。
新卒採用は2016年から実施しており、新卒で入社したメンバーも組織の中核となって全社を牽引する活躍をしています。

当記事で紹介する茅野秀平は、コンサルタントとして日々お客様と向き合うその傍らで、全社横断プロジェクトである「ブランディングPJT」の責任者を入社1年目から担っています。採用広報のような社外発信や、社内報のような社内発信を担当しています。

入社したばかりの頃は壁にぶつかることも多かったようですが、1名で始めたブランディングPJTも現在は8名まで拡大。リモートワークが主流となった昨今では、見えにくくなったメンバーの良い仕事をポジティブに共有する大事なプロジェクトとなっています。

以下、日々の業務と並行してブランディングPJTを運営する茅野に、全社のブランディング向上のために取り組んだことや、新卒社員が全社横断プロジェクトを運営するやり甲斐を話してもらいました。

1.ベトナム留学で気づいた「自分がやるべきこと」

茅野 秀平|製造チームコンサルタント リーダー
2017年4月に新卒2期生として入社。製造業のコンサルタントとして、携わったご支援はアサヒグループホールディングス様とのAIプロジェクトなど50社を超える。入社4年目にはマネジメントにも抜擢。また、入社2ヶ月の頃から全社横断プロジェクトであるブランディングPJTの責任者としても活躍する。


ーー 茅野さん、宜しくお願いいたします。ブランディングPJTはいつもwantedlyの記事を執筆してきましたが、インタビューする側の茅野さんがついにインタビューされる時がきましたね!

茅野:
ありがとうございます。活躍するメンバーをいつも黒子のように取り上げてきたので、逆にこのようにスポットライトを当てられると落ちつかないですね(笑)

ーー ですよね。ただ、運営の権力を利用して話を盛ったりとか、茅野さんが頑張っているTwitterやnoteをこの記事で拡散したりとか、そのようなことは一切できませんのでご容赦ください。

茅野:
いやいや、それはしなくて大丈夫です! ありのままを記事にしてください(笑)

ーー では、ブランディングPJTのことを伺う前に、新卒でサーキュレーションを選んだ理由を教えてください。

茅野:
はい! 一人ひとりが「やりたい」と思うことに対して、もっと応援できるような優しい社会を創りたかったからです。当時サーキュレーションは設立して間もなかったですが、サーキュレーションのサービスではそれが実現できると思って入社しました。

ーー 夢や目標を応援できる社会、素敵ですね。詳しく教えてください。

茅野:
もともとはベンチャー企業で社会を変えたいとかそんなマインドは無く、高校野球の監督になりたいと思ってました。そして教職を取れる大学に入りました。

ーー 野球の監督ですか? 全然違うキャリアですね。

茅野:
高校卒業までは野球一筋でしたし、野球をやっていなければ今の自分はないと言えるほど野球を通じていろんなことを学びました。野球に恩返しがしたいと思って、高校野球の監督を目指していました。
でも、大学2年生の秋にベトナムに留学する機会があって、そこで今まで生きてきた20年間で最も衝撃的で、壮絶な現実を目の当たりにし、その価値観が180度変わりました。

ーー ベトナムはどのような状態だったのですか?

茅野:
まだまだ発展途上の国だったので、自分よりも優秀だと思う同世代の子たちが、希望を抱きにくい社会がそこには横たわっていました。3カ国語を流暢に話せるのに現地で働ける先がほとんど無い、留学したいけどいろんな事情でできない。

現地でたくさんの同世代の子と交流させてもらい、当たり前だと思っていた常識や自由などといった僕が今いる環境が、彼ら彼女らにとっては当たり前ではないと気がつきました。

そして、「自分はこのままでいいのか」と自問自答し、せっかく選択肢が沢山ある環境に生きているのではあれば、自分にしかできないことをしてみたい。まだ誰も見たことがない良い社会を創りたい、と思いました。

ベトナムでの1枚。発展しているようにも見えるが社会課題が多かったとのこと。


ーー 価値観を変えるほどの現状があったのですね。どのような社会を創りたいと思ったのですか?

茅野:
毎朝大学に行く電車の中で俯いている社会人の姿を見て、どうしても「働くこと」や「挑戦すること」に対してネガティブに捉えがちでした。一方で、僕の周りの先輩や父親がそうだったんですが、エネルギッシュに生きている人も沢山いて「そういう人たちがもっと増えたらいいのにな」と思うようになりました。

ーー そんな中、サーキュレーションを選んだ理由は何ですか?

茅野:
サーキュレーションは、経験豊富なビジネスプロフェッショナルを「雇用」ではなく「業務委託」により複数社でシェアしながら、企業成長をご支援するサービスを運営しています。
個人の働く価値観が変わったり企業の経営に関する考え方も多様になっていくのではと想像していたこともあって、サーキュレーションの話を聞いた瞬間にとても共感しました。そこからはすぐ入社を決めました。

ーー 入社してからは誰もが知っている食品業界のお客様を担当したり、チームのリーダーとして若くしてマネジメントにも携わっていて、新卒から大活躍されてますね!

茅野:
ありがとうございます。当時ビジネスを知らない僕を信じてくださったお客様や、ここまで育ててくれた社内の仲間には感謝しかありません!

プロシェアリングを活用し、1年半で世界初のAIシステム開発に成功。:アサヒグループホールディングス株式会社|フリパラ(フリーランス協会公式note)|note
写真左:アサヒグループホールディングス株式会社 永富 康司さん(現所属 アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社)写真右:プロ人材 山田 勝俊さん フリーランスとフリーランスを活用する企業のさらなる成長や活躍を目指し、今年も開催される「フリーランスパートナーシップアワード2020」。活用企業部門1次審査を通過したファイナリストをご紹介してまいります。 ...
https://note.com/frepara/n/ne226d100a4a2
茅野が担当するアサヒグループホールディングス様のAIプロジェクト。フリーランス協会が運営する「フリーランス大賞」にも選ばれた。


2.入社1年目で任された全社横断の「ブランディングPJT」

ーー 茅野さんは全社横断のプロジェクトである「ブランディングPJT」の責任者もしていますね。どんなことをしているのですか?

茅野:
新卒入社のメンバーを中心とした8人で、wantedlyを活用した採用広報や社内報の運営、全社イベントの写真撮影や動画作成などクリエイティブに関する業務しています。
最近は「セルフブランディング」にも力を入れていて、ビジネスの第一線で活躍するプロフェッショナルをお招きした社内勉強会なども企画・運営しています。

ーー それらはどのような目的でやっているのですか?

茅野:
発信活動を強化することで、サーキュレーションのファンを社内外に増やすことが目的ですね!
当社のフィロソフィ・事業・メンバーの想いに触れていただくことで、「サーキュレーションを知っている」という人を「サーキュレーションって素敵だよね」と、共感してもらえる状態にしていければと思っています。

ブランディングPJTが撮影〜編集を担当した全社kickoffの写真


ーー 人事や広報がやりそうな仕事ですが、どんな経緯で茅野さんが始めることになったのですか?

茅野:
もともとは僕が新卒で入った2ヶ月の時、代表取締役の久保田さんと当時の広報担当と「採用広報を強化したい」という話があがり、Wantedlyの記事執筆とFacebook運用を始めたのがきっかけでした。
最初は独りぼっちだったので、活躍している社員にとにかくインタビューして記事を書くというサイクルでしたね。

ーー 新卒間もない時から運営してきたのですね。上手くできましたか?

茅野:
最初は右も左もわからず手探り状態で、失敗ばかりでした。
何しろ新卒で入って覚えることも多い中で、同時にプロジェクトを主導していくことに戸惑いがありました。当時は毎週何かしらトラブったり、決めた目標が達成できなかったりが当たり前。その度に厳しいフィードバックを頂き、力不足を痛感して心が折れかけたこともありましたね(笑)

ーー いきなりプロジェクトの企画運営は骨が折れそうですね・・!

茅野:
そのような状態が続き、何のためにやっているのかわからなくなった時期もありました。サーキュレーションの良さを拡げていくためのプロジェクトだったのに、地味な作業や膨大な原稿の手直しに翻弄され、パンク寸前でした。記事の内容に納得できず、結果的に2ヶ月くらい記事を滞納したときは、流石に「もうやめるか?」って言われたことも今では笑い話ですね!

ーー そこからどのように立て直すことができたのですか?

茅野:
改めて原点に立ち返り、目的に沿った良質なコンテンツをコツコツ積み上げていくことに専念しました。今やっていることがサーキュレーションの未来を創ると信じて走り続けることで、なんとか2年目で運営が軌道に乗り始めました。

その結果、毎月続けている社員インタビューでは、社内から段々と「この前の記事すごいよかったね!」や「Wantedlyのインタビューに載るために頑張るよ!」という前向きな反応を頂けるようになりました。

ーー 泣けますね!そして今となってはメンバー8名となるプロジェクトまで拡大されたのですね。

茅野:
はい、かなり泥臭くやってきたと思います!
この仕事ってブランディングPJT自身が前に出ないわりには結構大変なんですよね。例えば記事1つ作るのにも、コンテンツの企画設計から、インタビューと写真撮影をして、文字起こしが終わったら推敲して、SNSでどう発信するかまで細かく考えています。サーキュレーションの看板を背負って外に企画を出しているので、かなり気を遣いながら言葉一つ一つを選んでいます。

でも、僕らが作ったコンテンツから、

「〇〇さんに憧れてサーキュレーションの選考を受けました!」
「インタビュー記事を見た家族やお客様から褒められました!」
「最近モチベーションが下がってたけど、改めて頑張ろうと思えました!」

などの反応も頂けることが増えてきて、今では誇りとやり甲斐を感じながら運営しています。


3.コロナ禍における社内発信の重要性

ーー 昨今、サーキュレーションではブランディングPJTの存在感がとても高まっていると聞きます。それについて教えてください!

茅野:
組織規模の拡大とコロナ禍でテレワークになったのがきっかけで、どんなメンバーがどんな想いで仕事しているか、部署間の仕事が見えにくくなったという課題が出てきました。

ーー 同じような課題を持つ組織は多そうですね。それに対してどのような施策をしたのですか?

茅野:
新しく「社内報」を立ち上げることにしました。
これまでは社外に発信していたwantedlyの記事が社内の相互理解の役割も担っていました。しかし、社外向けに書けない情報があったり、あまりラフな打ち出しもできないので、発信の方向性が限定的になっていました。

ーー 確かに社外向けの記事はお堅くなったり、採用や広報のトンマナに寄ってしまいがちですね。社内の相互理解やエンゲージメントを高める目的では社内報のほうが適してそうです!

茅野:
そうなんです。社内報だからこそ等身大で表現できることって多いです。働く場所が分断される中で、メンバーの頑張りをカタチにして共有していくのは組織づくりに効果的と感じました。

組織の見える化を加速する社内報が、「改革意識」と「組織目線」を生み出す|Story User Interview・株式会社サーキュレーション | Engagement Suite 利用事例
多くの企業では働き方の急激な変化によって新たな課題を抱えていますが、以前から抱えていた見えない組織課題が変化を機に顕在化したと捉えている企業も少なくないでしょう。高スキルの人材採用に悩む企業に対して、外部のプロの経験・知見を複数の企業でシェアする「プロシェアリングサービス」で経営課題を解決へと導くサービスを提供する株式会社サーキュレーションもそうした企業の1つ。 ...
https://www.wantedly.com/companies/wantedlycs/post_articles/294594
社内報もwantedlyを活用しており、その取り組みをwantedlyさんに取材いただいたことも


ーー そもそも見えない仕事が多い中、ネタはどうやって集めるのですか?

茅野:
ブランディングPJTは人事・広報に限らず様々な部署のメンバーが所属していることもあって、ネタは様々な部署から偏りなく収集できています。

また、個人に依存するようなネタこそ面白みがあったりするので、積極的に多くのメンバーに取材することで隠れたネタを発掘しています。集めたネタを見てブランディングPJTメンバーと「そんな事件あったのか〜!」とよく笑ってます。

ーー これまでどんな企画をしてきたか教えてください!

茅野:
例えばこんな社内報をリリースしました。

  • 逃げちゃだめだ!向き合い続けたことが成果に繋がった〜顧客感動の裏側
  • 入社式直前!個性あふれる21卒10名の完全トリセツ大公開!
  • 【勝手にまとめてみた】2021年一人ひとりの目標
  • インサイドセールス連携メソッド5選
  • 社長 久保田さんが語る創業からの秘話


ーー お客様とのエピソードや、メンバーのプライベート紹介。日々の業務に関するノウハウから笑えるようなネタ記事まで、色々な方向性で記事をリリースしていますね!

茅野:
中でも好評だったのは【号泣トラベルキャンペーン】と称して連載した2020年の振り返り記事でした。
様々な部署のテレワーク下の1年間を紹介しているのですが、笑あり涙ありの大作にすることができました。

4回の連載。経営から現場メンバーまで大絶賛の企画となった。


ーー 私は【サーキュレーションB級ニュースグランプリ】が大好きです。B級ネタも面白いですが、司会役の二人の掛け合いに腹抱えて笑いました。

茅野:
内輪ネタしかなく社内報ではないと難しいコンテンツですよね(笑)
社内のお笑い担当に見せ方までこだわってもらいながら、文章ではなく吹き出しでにすることで、より引き込まれるよう工夫してます。

この後に、社内から募集したメンバーのプライベートなニュースが面白おかしく続いていく・・


ーー 個人的にはテレワークでの心のオアシスでした。同じように思うメンバーも多いのではと感じます!

茅野:
ネタ提供に協力してくれた社内の方々と、何よりブランディングPJTのメンバーのおかげですね!実は社内報は新卒入社したメンバーを中心に運営していて、最高のコンテンツを届けられるようみんなで知恵を絞って日々頑張ってくれています。
そして、社内報は読まれないことも多いと言われる中で、社内の約80%のメンバーが見るコンテンツになっているのはとても嬉しいです。


4.新卒が持つ力は大きい

入社1年目時代、同期入社で新卒採用で活躍する佐藤との一枚。どこかあどけない。

ーー ブランディングPJT、改めて素晴らしい取り組みだと思います。でも新卒がやるには荷が重く感じるのですが、難しいミッションでも挑戦し続けられてきたのは何故ですか?

茅野:
原点には「良い社会を創るために自分にしかできないことで挑戦したい」という想いがあります。でもそれよりも、僕はサーキュレーションが大好きで、より多くの人にサーキュレーションの魅力を知ってもらいたいからですかね。

ーー 茅野さん自身が会社のファンになっているからですね。詳しく教えてください!

茅野:
4年間サーキュレーションにいて感じたのは、やっぱり働く環境ってすごく大事だと感じました。一緒に働く人やその会社が持っているカルチャーや思想って、想像以上に仕事のパフォーマンスに繋がってくるんですよね。だからその会社のことを、社内のメンバーにももっと知ってほしいし、社外の人にも伝えていきたいです。

これってすごく難しいことだけれど、「難しいから別にいいや」では、最高の会社は創れないと思っています。
一人ひとりが想いを持って働いているからこそ、お互いがお互いを知って、もっと会社のことを好きになる。その想いや環境に共感をしてくれてる社外の人が増えていくことが、組織を強くするし、本当の意味でビジョンに近づいていくんだと思っています。

ーー 想いを持った人たちが共鳴し合い、良い組織が創られていくのですね。

茅野:
はい、ブランディングPJTを通じてそのきっかけになりたいです!サーキュレーションの掲げている想いが、一人でも多くの人に伝わって、その共感の輪が大きくなるように、これからも発信を続けていきたいと思います。

ーー 新卒から組織視点で頑張る姿に感動します!最後に、この記事を読んでいる新卒入社の方や学生の方にメッセージをお願いします!

茅野:
「新卒が持つ力は大きい」と伝えたいです。新卒は他の会社を知らないからこそ、今の組織のビジョンやサービスの可能性を強く信じてまっすぐ走れる強みがあると思います。
そして、そんな新卒を活かす風土がある環境ならば、是非思いっきり挑戦してもらいたいです。

僕自身、今回は偉そうに話させてもらいましたがまだまだこれからです。
もしサーキュレーションに興味ある方がいれば一緒に高め合っていきたいので、気軽にお話ができれば嬉しいです。一緒に組織を創っていきましょう!!

ーー ありがとうございます!これからのご活躍も応援しています!

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