晴れない日はない
私は会社で営業の責任者をやっているが、自分自身、いつもこの言葉を心に思い、営業している。そして部下にも話している。
こう思うようになったのはもう10年以上前になるが、会社にいた「ある営業マン」の影響からだ。
営業マンの5つの特徴
今、世間では、営業に向いている人には5つの特徴があると言われている。
「ある営業マン」は私が考えるに、たぶん上記5つのうち、多くて3つまでしか持ち合わせていなかったと思う。ただ、彼はいつも両手いっぱいに資料とカタログを持って汗をかきながら、朝から晩まで必死に大学や官庁への訪問営業をやっていた。
ただ、結果がまったく出ることなく、1年2年・・・と時間が過ぎて行った。
そして3年目になったある時に、彼は私に、自分にはまったく結果が出せなく才能がない。もうこれ以上会社に迷惑をかけたくない。自分自身も辛く、辞めさせて欲しい。と言われてしまった。私は「一生懸命やっているのだから、もう少し頑張ろうよ」と心から話したが、彼は辞めていってしまった。
それから半年後。
彼が一生懸命に訪問営業していた大学・官庁の担当者から「やっと予算がついたから、購入したい。」「あの営業マンが製品のPRを今まで熱心にやってくれていたから、御社から購入したい。」
これが何件も出てきて、桜が咲いた。
私は、彼の連絡先を知っていたからすぐに電話し「君の桜が咲いたぞ!」と話した時の(見えないけれども)彼が嬉しそうに話していたのを、今でもはっきりと思い出すことができる。
彼のことを思うとき、「晴れない日はない」というフレーズが必ず思い起こされる。
そして、その言葉が大好きだ。
■2022.10 Sales Executive Manager