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女子就活生たちよ、今からワークライフバランスに"やきもき"する必要はない。

こんにちは、CDCに新卒で入社してかれこれ12年目を迎える玉城智子です。3歳の子どもを持つママ制作マンという立場もあってか、会社説明会や面接などで寄せられる質問の多くが、「ママになっても働けるのか?」「時短で働けるのか?」「ぶっちゃけ何時に帰れるのか?」といった類の質問です。

働き方改革なんて叫ばれるこの頃、大事な観点だとは思うのですが、そういう声に私は少し憂いてしまうのです。そんなに先走って、気を揉む必要はないのに。駆け出しワーママの私ですが「育休から復職して感じたこと」を踏まえつつ、なぜワークライフバランスを気にする必要がないのかについて、少し持論をお話しさせていただければと思います。

復職して約2年8か月たった今思う、働くママは何が大変なのか?

夜泣きがひどくて、睡眠不足のまま出社しないといけないこと?
勤務中、保育園から呼び出されて早退しないといけないこと?
仕事で疲れた身体にムチ打って、夕飯を作らないといけないこと?

もちろん大変ですが、それは表面上の話。一番大変なのは、この苦しい状況で発生する“ネガティブな感情”に向き合わなくてはならない時です。子どもという存在は、ありがたいことに母親を瞬殺でネガティブモードにさせてくれます。毎日のように。たとえば、復職した直後、16時半に退社していた頃の日常はこんな感じでした。

急いで仕事を終わらせ、電車にとび乗り、保育園へ。「ママ~」と駆け寄ってくる愛らしい娘は数分後、自転車に乗りたくないと暴れ狂う女へ変貌します。意地でも乗らない娘を意地で乗せ、自宅マンションの駐輪場に着いたら、今度は「降りたくない」の一点張り。いやいや、そこを何とかお願いします、お母さんはね、会社出た時からずっとおトイレ我慢してるんだよ。やっと家に入り、用を足したのもつかの間、急いで夕飯作りにとりかかるも「一緒に遊んでぇ~」とせがみはじめるので、大好きなアンパンマンを流す作戦を決行。その作戦に乗ってくれない日には何度も料理の手を止めざるを得えず、ようやく食卓へ。と思いきや、そのタイミングでアンパンマンに見入ってしまい、全く食が進まない。せっかく煮込んだカボチャは「いらないっ」と床に捨てられ、手をかけてない白ごはんを3口食べて終了されると、微量に残っていたやる気がほぼゼロとなります。何とか自分をふるい立たせ、次なる難関であるお風呂の工程へ。これまた毎日のルーチンである「お風呂入ろう(母)→イヤだ(子)」の押し問答をしながら、あの手この手で誘い出します。この人形をお風呂に入れてみよっか?→イヤだ→じゃぁ、このコップに水入れて遊んでみよっか?→イヤだ、このオモチャがいい→いやいや、それ水に濡らしたら壊れるやつだし→泣き始める→じゃあこれは?とやけくそで手に取ったスーパーの袋(カボチャを入れてたやつ)→そうそう、それだよなんて賛同してくれたりして、無事お風呂へ向かうことができる。パジャマを着るのも、歯磨きするのもこの調子が続き、ベッドに着く頃には、こちらの体力とモチベーションはゼロというかマイナスになっています。子どもの言動や成長ぶりはもちろん愛おしいけれど、その愛おしさと同じくらい、いや、時に上回るほどの精神的苦痛や絶望、著しいモチベーションの低下をくらうのです。もはや苦行。そして悟ったのです、人間何が一番苦痛かって「自分の思うように事が進まないこと」なんだと。

photo/娘の描いたウサギ

夕方になるとムクムクっと湧いて、渦巻く2つの感情

苦行の時間(お迎え時間)が近づいてくると「あぁ、また苦痛のルーチンタイムに突入するのか。仕事してた方がよっぽどマシだ」と思い始めます。一方で「いやいや、好きで生んだ子どもなんだし。母たるもの、うまく両立しなくては」とふるい立たせる感情も湧いてきます。子どもを迎えに行くのがイヤな自分は母親失格なのでは?子どもを愛していないのだろうか?なんて自問自答のループに。復職して約1年くらい、帰りの電車ではいつもこの相反する2つの感情を行き来してはどんよりしていました。

ある呪縛が解けた時、
モヤモヤが嘘のようになくなった

子どもを通わせている保育園では19時以降まで預ける場合、夕飯がつけられます(もちろん別料金)。 夕飯食べさせてくれたら楽だな~と感じつつ、勝手に自主規制していたのですが「一度くらいいいよね?」という感覚でつけてみたのが全ての始まりでした(笑)夕食というたった1つの工程に思えるかもしれませんが、驚くほどにグググッと楽になったのです。そして、私はまんまと味をしめました。ジュル

最初のうちは「手抜きしすぎかなぁ」なんて思っていましたが、夕飯常連組となった今ではハッキリ言えます。あのモヤモヤ期の自分はワークライフバランスという名の呪縛にかかっていたんだなと。「母たるもの、栄養たっぷりの手作り夕飯を作るべし」とか「仕事も家庭も全力で両立(充実)させよ」とか。誰もそんなこと言っていないのに、そう聞こえちゃうんです無意識に。固定概念ってやつですね。

ワークとライフのバランスは自分で決めるもの

どこで読んだか忘れてしまったのですが「ワークとライフのバランスは自分で決めるもの」という言葉が目に飛び込んできたとき、パァーーーっと視界からモヤモヤが消えていく感覚がしました。今でも相変わらず苦行タイムはあるものの、心地いいと思えるバランスだったり時間割を、その都度自分で作ればいいんだと自分なりに腹落ちできた今はずいぶん楽になりました。

ここから強制的に結論づけてゆきますが(汗)、要はママになっても全ては自分次第でどうにかなる(いや、どうにかさせなくちゃやってられない)から、そんなに先走って心配しなくても大丈夫だよと伝えたいのです。「そんなこと言っても会社規則とか保育園事情もあるじゃん」なんて声も聞こえてきそうですが本質的には自分次第です、間違いありません。もし、今就活中の世代がママになった時「キミはもうウチでは働けない、辞めてくれ」という会社があったとしたら時代遅れもいいとこです。そんな会社はむしろ辞めてしまえばいい。転職先を探しましょう、そう我らが「@type」で。http://type.jp/

photo/会社の人とBBQ。同い年の子と仲良くなりました

最後に。注意事項をひとつ。

“自分で決める”という行為は、とてつもなく難しいことも覚えておきましょう。エラそうにすみません、一旦自分を棚に上げますね。特に結婚や出産なんてものをすると一層難しくなります。“自分はこうしたい”と思った事柄が、実は旦那のためだったり、子どものためだったり、世間体だったり。それはそれは無意識に、主語が自分ではなくなっていたりします。自分の人生は自分のもの。旦那のものでも、子どものものでもありません。もちろん、会社のものでもない。就職活動も似ている気がします。何があっても後悔しない、誰のせいにもしない“自分で決めた、自分のための選択”ができる女でいたいですね、自分も含めて。

\調べてみました/ うちの制作マンの既婚率・パパママ率について

全制作マン34名のうち、既婚者18名(男性10名、女性8名)、 パパ数7名(制作部全体の21%)、ママ数3名(同9%)でした。 ※上記には含まれていませんが、元ママ制作マンだったけど他部署へ異動したママも2名ほどいます。

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