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次世代移動通信「5G」がもたらす2020年の展望

既に次世代移動通信「5G」について聞いたことがある方も多いでしょう。地域により異なりますが、早くても今年の夏頃には世界的に導入が始まり、浸透するまでに数年かかるでしょう。港で噂になっている5Gですが、現在導入されている4Gとどう違うのか、どのようなメリットがあるのかご紹介します。


通信の速さが4Gの20倍

次世代ならば通信速度の向上について予測することは簡単でしょう。現在の4G LTEと比べると5Gのダウンロード速度はおよそ20倍と言われています。通勤中や通学中に動画を見る際に、読み込みに時間がかからなくなりスムーズになるでしょう。5Gが導入された数ヶ月後には、かつてのインターネットの速度を忘れてしまうはずです。スマホやモバイルブロードバンドで有名な中国企業、ファーウェイのCEOであるケン・フー氏は、「いずれはテクノロジーによってさらなるシームレスな体験をオンライン、オフライン上で可能になるでしょう。」と述べています。

通信速度の向上以上に、5Gは他にも2つのメリットがあります。それは、より安定したデータ通信(大幅なタイムラグ・回線落ちの減少)と同時通信数のサポートの向上です。


「いずれはテクノロジーによってさらなるシームレスな体験をオンライン、オフライン上で可能になるでしょう。」

            ケン・フー、ファーウェイCEO


5Gの同時通信サポートによりIoTが主流になる

今後、同時通信サポートにより日常で使われるIoTデバイスがインターネットを通じて互いに通信できるようになります。スマートスピーカーや家電に加えて自動運転車(2020年までに業界全体で高速道路に対応する予定)は、5Gの恩恵を受けることにより、最終的には未来の安全な自動車運転の実現に繋がるでしょう。

自動運転車は、スマートシティのほんの一面に過ぎません。インターネット対応した道路や信号、リソースメーター、豊富なセンサー、そしてスマートリテール(キャッシュレスなAmazon Goや中国での同様なサービス)など5Gによって実現すると言われています。エンターテイメント業界では、オンラインモバイルゲームとモバイルAR/VRは5G導入によりさらに加速するでしょう。様々な点から見ても、5Gの到来は私たちの生活に大きな影響をもたらすことは間違いありません。

VRやARの可能性をさらに広げる5G

ヘルスケアサービスのグローバル化

データ通信とIoTの一例として、スマートウォッチやヘルストラッカーなどのウェアラブル機器の人気は高まり、ユーザーデータをパーソナライズ化させ、ユーザーの行動に基づいて様々な測定を行うことができます。測定されたデータは、信頼された医療機関に適切に共有されることで、病気の早期発見や予防医療に繋がるため非常に重要です。

驚くべき例として5Gの導入は、ニューヨークの医師がバンクーバーにいる患者に最先端のロボットを介して遠隔での手術を可能にしました。初の遠隔手術は先月中国で行われ、今後さらに医療ロボットとデータ通信による遠隔手術が実現するでしょう。ますます多くの患者が大都市での需要を避けるために、遠隔手術を選ぶかもしれません。

5GはAI開発を加速する

5Gを使用すれば、AIは国家規模のオペレーション、航空や運営など視野が広がります。インターネット対応のデバイスは陸上、海上、空中からの国際的な脅迫からの保護に対応できるでしょう。米国国防省の4月のレポートによれば、「状況認知と意思決定が改善された」AIの導入されたデバイスは、現代の国際的な安全保障に必要となるでしょう。

https://twitter.com/PDChina/status/1107159629979516928

中国の人民日報より:

「土曜に中国国内で、初の5Gによる遠隔操作での脳手術に成功しました。約3000km離れた海南省の医師はで、北京のパーキンソン病患者に対して3時間を要する手術を行いました。これにより、中国の遠隔医療技術の急速な進展に繋がりました。」


5Gがもたらす近未来とは

このようなありふれた予想は誰もが想像するでしょう。19世紀後半の電化製品の普及のように、テクノロジーが私たちの生活にどれほど影響を与えるか、私たちの予想をはるかに上回ることでしょう。

5Gをデータ通信速度が速いだけと捉えている人が多くいますが、実際にはそれ以上の価値があり、近い未来にIoTやスマートシティなど更に私たちの身近なものになるでしょう。

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