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【タレント×農業×イベント】農家の理解を深める機会へ

当社でYouTubeチャンネルを運営しているモデル兼タレントのパンツェッタ・ジローラモ氏が兵庫県淡路島でパソナ農援隊と一緒に収穫祭を10月25日、26日の2日間にて行いました。
農家の体験イベントにご参加された方々へ、農家への理解を深めてもらうことを目的とし、身近なお米がどのように収穫されているかを体験していただきました。

収穫祭の様子をInstagramでも投稿しています!
https://www.instagram.com/p/DBqQxgPSaWS/

収穫祭の内容

今回の収穫祭では、コンバインなどの農業機械が普及する以前の伝統的な方法で収穫体験を行いました。

①鋸鎌での稲刈り
田植えから数か月で、台風やイノシシの侵入などにも負けずに力強い立派な稲に成長いたしました。


7月の様子


10月の様子

>>田植えの記事はこちらから
https://carry0n.co.jp/20241001_01/


稲刈りは手作業で「鋸鎌」を使った稲刈り体験でした。刈り取る位置は田んぼの表面から5~6cmほど上で、右手に鋸鎌を持ち、左手で稲株をしっかり握りながら順に刈り取り、移動していきます。この方法は「一手刈り」と呼ばれ、しゃがんだり立ち上がったりと、身体に適度な負荷がかかります。
そんな中、ジローラモ氏は率先して稲を刈り、今回参加してくださった方たちも楽しそうに稲刈りを体験されていました。



②稲を束ねます
「一手刈り」を、もう1つ作り「二手刈り」で一把(いちわ)とします。藁などで束ねた稲は一束にしてまとめます。束ね作業も回数を重ねるにつれ、みなさんとても上手で慣れた様子で束ねていました。




③稲を束ねたら稲架掛けを
みなさんで束ねた稲は、棒などに掛けて約2週間、天日(太陽光線)と自然風によって乾燥させます。
この自然乾燥を「稲架掛け(はさがけ)」と呼びます。



稲架掛けとなる土台をつくり、束ねた稲を掛けます。


束ねた稲を全て掛けると綺麗な稲架掛けの完成です。
2週間を目安に稲架から外し、稲の脱穀をおこないます。今回収穫した稲はこれから、脱穀、もみすり、そして精米の工程を経てお米が完成いたします。

稲架掛けのメリット


①後熟とアミノ酸の増加で旨みアップ

お米は、長い期間をかけてじっくりと乾燥させることで「後熟」と「アミノ酸の増加」の2つの反応が発生し、お米の美味しさがより引き出されると言われています。
後熟とは、収穫した作物を数日間放置することで呼吸による化学変化を起こさせる方法のことをいいます。お米を後熟させるとうま味と香りが向上し、より美味しく感じられるようになります。
また、作物は乾燥させることでうま味成分のもとであるアミノ酸が増加することもわかっています。お米も同じくアミノ酸が増加するため、じっくりと長い期間を掛けて乾燥させることで、うま味成分を感じやすくなるのです。

②粒の変質や損傷を防ぐことができる

高温で勢いよく乾燥させる機械乾燥では、急激な温度変化や激しく加えられる刺激により、粒の形が変形してしまったり、また本来の味が損なわれてしまったりする可能性があります。

③省エネルギーで環境にやさしい

機械を使用しない稲架掛けでは、当然ですが電気やガスを使用しないため、環境への影響を抑えることにも繋がります。


コンバインなどの機械を使った収穫方法と、稲架掛けといった昔ながらの方法にはそれぞれの良さがあり、仕上がったお米の味にも違いが生まれます。
ぜひ収穫方法の違いにも注目しながら、お米の味わいをお楽しみください。


田んぼでつくる玉ねぎ

今回、収穫した田んぼの一部のスペースに玉ねぎを植えました。玉ねぎが収穫される頃には、次の田植えをする時期になります。田んぼでは一年を通して、お米を作ったり、玉ねぎを栽培したりと時期によって、栽培しているものが異なる点も農家の面白さのひとつです。

自分の身体を作る食事だからこそ

今回の収穫祭では、海外からの方々や若い世代の多くがご参加くださいました。
皆さん初めての稲刈り体験ということもあり、鋸鎌をうまく扱えるか不安そうな表情が見られましたが、いざ稲刈りを始めると、次第に楽しそうな表情で収穫を進めていました。
参加者からは、「普段自分たちが食べているお米がスーパーに並ぶまでの大変さ」や「農家さんのご苦労を身に染みて感じた」といった感想も多くいただき、食に対する意識の変化に繋がるきっかけとなれたことを嬉しく思います。
普段はなかなか体験する機会が少ない農業ですが、今後も多くの方に農業の楽しさを知っていただき、また「自分の身体の資本である食」に対して意識を向けてもらえるよう、引き続き取り組んで参ります。


ジローラモさんとのお米作りの詳細はこちらをご覧ください!

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