「成長したい」って面接でいうのは、もうやめよう。
若手の面接で「成長したいです」と言われることがあります。
特に新卒。
その言葉自体は、真面目で良いと思います。
ただ、少しだけ皮肉を言うと、「成長したい」と言って″成長した人″ を、私はあまり見かけません。もちろん例外はあります。でも、体感としては少ない。
逆に、伸びる人って「成長すること」を前提で考えているから、あえて口に出さない。
むしろ、「成長したい」より先に、成果を出すために必要なリソースを探したり、埋めた
りをしている …。私はそんな気がしています。
伸びる条件は、ポジションで変わる
私はよく、野球で例えて話をします。
ピッチャーとキャッチャー、内野手と外野手。
さらに言えば、グラウンドの外だって重要です。応援の声出しがチームを前に進める場面
は確実にある。
余談ですが、「野球部のしきたり」ネタもよく話します。
同じチームでも、役割が違えば、求められる力も、伸びる順番も違う。
だから「伸びる若手の条件」を安いノウハウサイトのようにまとめようとすると、どうし
ても無理が出てくる。
それに、若手本人にとっては「自分がどのポジションに向いているか」なんて、最初から
分かる人は少ないと思うんです。むしろ、分からないのが普通です。
だから僕が見たいのは、″言葉″より″動き″
私が知りたいのは、立派な目標よりも、もっと素朴なことだったりします。
たとえば、
「これ、やってみようか」と言われたときに、まず一回やってみる人。
うまくいかなかったときに、少し工夫してもう一回やる人。
分からないことを、そのままにせず、誰かに聞きにいける人。
本を読んだり、動画を見たり、真似してみたり、試行錯誤できる人。
こういう人は、役割が変わっても伸びていきます。
逆に言うと、どれだけ言葉がきれいでも、「やってみる」「直す」「続ける」がないと、
仕事の本質をつかむことが難しいのではないでしょうか。
私が思う「伸びる若手の条件」は、能力そのものよりも、行動のクセに近いです。
- まず動く(完璧じゃなくていい)
- できなかった理由を、自分の中に探せる
- 早めに聞ける
- ちょっと面白がれる(これが一番重要)
「面白れぇ!」って口癖の人ではありません。どんなことにもワクワクできる人。
ここがある人は、たぶんどこでも伸びますし、重宝されると思います。
僕自身も、素材が見えてきたのは遅めでした
ちなみに、僕も「自分のこと」がなんとなく分かってきたのは 30 過ぎてからのような気がします。
若い頃、「自分の強みです」言っていたことは、本当にそうかと思うとかなり疑問です。
ただ、面白そうだと思ったら首を突っ込んで、やってみて、失敗して、直して…を繰り返してきた。
今思うと、あれが ″成長″ だったんだと思います。
だから、面接で難しいことを言わなくていい。
「成長したい」も、「社会貢献したい」も、もちろん否定しません。
でも、その前に——
「面白そうだからやってみたい」
この感覚を大事にしてほしいんです。
そして、やるなら、とことん試して、工夫して、自分なりに突き詰めてみる。
それが一番、伸びます。
最後にひとつだけ
ここまで野球で例えてきましたが、実は僕、野球部に所属していたことはありません
(笑)。
なのに、なぜか例えだけは野球が一番しっくりくる。
たぶん理由は単純で、
「ポジションはやってみないと分からないし、チームは″打つ人”だけでも、″守る人″ だけでも回らない」
キャリアフィールドには、いろんなポジションがあります。
任されたポジションを面白がって、まず一回やってみて、もっと上手くなりたい人って
思って工夫できる人。
私は、そういう人と一緒に仕事がしたいです。