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医療事務からヘルスケアベンチャーへの転身!プロジェクトマネージャーの山本さんにインタビュー!

● インタビュアー:宮本(事業開発担当)
今回は、自社SaaSである電子カルテ リピクル のプロダクト開発のディレクターである山本さんにインタビューを実施し、これまでのキャリアや、ケアクルにジョインするきっかけや背景などを語っていただきました!

<プロフィール>
山本 祥平(やまもと しょうへい)
株式会社ケアクル プロダクト開発のディレクターを務める。ニックネームは「ワンさん」。
大学卒業後は医療機関に入社し、医療事務として4年間勤務。退職後、プログラミングスクールに通い、ケアクルへジョイン。趣味は、奥さんと子供と休日に出かけること。


ー 山本さん(ニックネーム:ワンさん)、インタビューよろしくお願いいたします!

はい。ワンです(笑)。よろしくお願いいたします。

ー ワンさんはケアクルに入社されて5年3ヶ月とのこと!大先輩です。ケアクルに入社する前はどんな仕事をされていたんですか?

ケアクルに入社する前は、神奈川にある病院で、医療事務という職種で4年間働いていました。病院にもいろんなタイプの病院がありますが、私が勤めていたのは長期療養の患者さんが多い病院でした。介護施設に近いイメージで、80代~90代の患者さんが多かったですね。

医療事務の仕事は、患者さんの受付や会計、診療報酬の請求などの事務業務を行います。入院患者さんや外来の患者さんの対応をしながら、院内の情報システム担当の役割も担っていました。業務としては診療報酬の計算がメインでしたが、時にはカルテの書き方について先生に指導したりもしていました。

ー 医療機関で働くきっかけは何だったんですか?

就活中は「大学で学んだことを生かせる仕事に就きたい」という気持ちもありましたが「全く新しいことにチャレンジして学んでみたい」という考えと、幼少期からの家庭環境が大きく影響していますが「安定した職に就き、堅実な生活を送りたい」という「安定志向」な自分もいて、病院で勤務することを決めました。

もともとは環境問題に関心があり、大学では地域環境科学部で地質や土壌に関する勉強や研究をしていました。「建築」や「緑化」についても学びましたね。研究室では、実際に現地調査に行き、それぞれの土地の土壌や地質に関するデータを作成し、位置情報とリンクして地図上にプロットし、災害が起きやすい地域だったり、農業に適している土地を特定したりしていました。ちょうど東日本大震災の後だったのですが、液状化現象が起きうる土地についても研究していました。実は、あまり話したことがないのですが、測量の資格も持っています(笑)。

ー 測量士資格!初耳でした(笑)ところで、病院からヘルスケアベンチャーのケアクルにジョイン、思い切ったキャリアチェンジだと思うのですが、どんな背景があったのですか?

もともと病院で勤務しようと決めた理由が、新しい分野でチャレンジしてみたいということと、安定した職場で働きたいという理由からでした。4年目を迎えるころ、もしかしたらここで働き続けることは「安定」ではないかもしれないという違和感を感じるようになりました。


「安定」とは"個"として生きていけるスキルを身につけること。

ー 安定ではないかもしれない? 何かあったのですか?

友人や知人と話しをする中で、会話についていけない自分がいて。一般企業に勤めている友人と比較して、置いていかれているような気持ちになりました。病院で一緒に働く事務職の先輩たちと話していても当時は新しい学びは少なかったですね。加えて、医療事務というチームの中でビジネススキルを上げていくとか、新しいチャレンジをするとか、キャリアアップをしていくということは、ほとんど不可能な環境でした。

それからは病院の外の世界に目を向けるようになって、ビジネススキルの本を読むようになりました。論理的思考力の本を読んでいて「MECE?何だそれ…。」など知らないことが多く、一般のビジネスマンと自分との差分に気づきました。

私の根本にあるのは「安定志向」だったはずなんですが、安定って何?ということを考え直す機会になりました。このまま医療事務として勤務し続けることも「安定」かもしれないが、私としては社会の中で、"個"として生きていけるスキルを身につけることが「安定」ではないかという考えにたどり着きました。

仕事を辞めてプログラミングスクールに。そこで、ケアクルの事業構想のプレゼンに胸を打たれる → 逆ナン → 即入社。

すぐに医療事務の仕事を辞めて、フルタイムで通えるプログラミングスクールに入学しました。そこでは起業した人、会社を売った人、仕事を辞めて新しいことを始めようとしている人。様々な人に出会い、医療機関で勤務していた私にとっては本当に刺激的な場所でした。

スクールでは卒業生がピッチをする機会があるのですが、そこでケアクルの創業メンバーである大山さんに出会いました。当時、大山さんがプレゼンされていた内容がケアクルの事業構想の話でした。

医療機関で勤務していたこともあり、ケアクルの事業のことはとてもよく理解できましたし、「テクノロジーでヘルスケア業界を変えていく」という世界観に激しく共感してワクワクしたことを覚えています。

そして実は、私から大山さんに声をかけました。いわゆる逆ナンですね(笑)。そこから、ケアクル社に足を運び、2回目の面談で入社を即決しました。

ー 逆ナン!(笑)ケアクルは立上げの間もない頃だったと思うのですが、不安はなかったんですか?

はい、全くなかったです(笑)。早く一緒に働きたいと思っていました。2017年7月にケアクルにジョインしました。入社直後はそもそもの仕事の進め方から大困惑状態でした(笑)病院は基本的にインターネット環境がない場所だったので、社内のコミュニケーションがオンラインチャットであることに大困惑しました。業務については、いきなりプロダクトをつくるスキルも知識も経験もなかったので、いろいろな業務を担当していました。

セラピストとユーザーのマッチングプラットフォーム「ケアくる」のアプリがリリースされてからは、プロダクトの機能改修のディレクションをメインに携わるようになりました。開発については最初は日本でやっていましたが、徐々にベトナムの関連会社であるHOPEE社との連携が増えてきました。アプリのダウンロード数を伸ばしていくことは容易なことではなく、WEB版をリリースしたり、マッチングの創出のためのエンドユーザーを集めるための施策として、メディアへの記事投稿や、ポスティング、コールセンター業務も行いました。利用者数・マッチング数を増やしていくことについては課題が続きましたね。

「ケアくる」のリリースの後には、新しいプロダクトとして自賠責専用のレセコンや、GMBのサービスを開発・リリースしていきました。リリースのたびに、私もアウトバウンドの新規営業で鬼電していました(笑)。商材的にお電話で商品のことを伝えるのが難しい内容でしたね。

様々なサービスの立ち上げを経てリピクルをリリース

たくさんの治療院の先生とコミュニケーションをとっていると、電子カルテのような顧客管理システムのニーズがあることに気づき、電子カルテ「リピクル」の開発に着手することになりました。医師向けの電子カルテのサービスはたくさんありましたが、治療院の先生向けの電子カルテは存在していませんでした。「リピクル」のリリース後は、LPからの問い合わせ対応や、アポ獲得、商談、契約対応、その後のサポートまで一貫して担当していました。また、サービス利用中の先生からいただいた要望は、開発のほうで機能を改修していました。当時は、社長の橋本さんがメインでベトナムとのブリッジをしていて、新機能の開発は代表の橋本さんがメインで担当し、既存機能の改修は私のほうで担当をしていました。

ー 本当に様々な業務を担当されてきたんですね! 開発においてはベトナムのチームとの連携、そう簡単ではなさそうですが実際どうですか?

そうですね。入社してから本当にいろんな業務に携わり、成長したと思います(笑)。当時、開発においては、ベトナムのメンバーとは基本スラックでのやり取りがメインでした。チームの中で日本語を話せる方は一人だけで、ほとんどのエンジニアとは英語でのコミュニケーションだったので、伝えることに非常に苦労しました。現在は「コミュニケーター」がベトナムのチームに居るのでコミュニケーションは非常にスムーズになりました。一方で、技術者ではないので伝わりにくい点もしばしば。ですので、細かい仕様については直接エンジニアとコミュニケーションをとることもあります。そのほか、週次でオンラインMTGを実施するなどして、「リピクル 開発チーム」として出来るだけコミュニケーションを円滑に取れるよう、コミュニケーション方法も工夫し続けています。

▼ベトナムのHOPEE社のメンバーとのMTG風景

「業界の生産性向上」を目指し、圧倒的に業務が効率化できるプロダクトであり続けたい。

ー 今後「リピクル」をどうしていきたいですか?

「医療業界の生産性の低さ」を課題に感じて、テクノロジーの力で業界の生産性を改善していきたいという想いでケアクルにジョインしました。ですので、治療院内の業務が圧倒的に効率化できるプロダクトであり続けたいですね。リピクルを導入していただいてから、何がどのように改善されたのか?という指標は突き詰めていきたいです。利用していただいているお客様から要望やご意見もたくさん頂いているので、もっと早くブラッシュアップしていきたいですし、期待に応えていきたいと思っています。

ー ケアクルをどんな会社にしてきたいですか?

もちろん目立ちたい欲もありつつ、「地味で目立たないけど、めっちゃすげえ!!!」って会社になってたらかっこいいなと思いますね(笑)。まじめな話をすると、短期的には治療院の領域の電子カルテで1位を取りたいです。

ー さいごに、どんなチームでプロダクトを良くしていきたいですか?

私個人としては、顕在化している要望をキャッチして機能改善していくことが得意ですし、これまでの開発も顧客起点の開発をしてきたことが多かったと思います。一方で「治療院や業界の課題感を客観的に俯瞰して、プロダクトの全体像を描く」ということが足りていないと感じているので、全体像を描いていただけるような方にジョインしていただけると嬉しいですね。ケアクルはまだまだスタートアップで、決められた業務だけをやるということはないので、「ゼネラリストのスペシャリスト」のようなマインドの人が来てくださると良いなと思います!

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