「なぜ、トライアスロンをしてるんですか?」
トライアスロンを続けていると、そう聞かれることがあります。
正直に言うと、トライアスロンはとても過酷なスポーツです。スイム、バイク、ランを続けて行うため、スタートした時にはまだ余裕があっても、種目を重ねるごとに少しずつ身体が重くなっていきます。最後のランに入る頃には、脚を前に出すことさえ苦しくなる。頭では「もう少しだから走ろう」と思っていても、身体が思うようについてこないこともあります。レースの途中で、「もうやめたい」と思うこともあります。
それでも、自分でリタイアを決めない限り、レースは終わりません。
私がトライアスロンを続けている理由の一つは、自分自身の「やり切る力」を鍛えたいと思っているからです。
練習を重ねれば、以前は苦しかった距離を走れるようになります。同じ距離でも、少しずつタイムが縮まっていく。一方で、十分な準備をせずにレースへ臨めば、その結果もまた自分に返ってきます。トライアスロンを続ける中で、努力も準備も、その時々の自分の選択も、すべてが結果につながっていくことを実感してきました。
だからこそ私は、この競技を単なるスポーツとしてではなく、自分自身と向き合う時間としても捉えています。
(※写真はイメージです)
そして、この感覚は仕事や経営にも通じるものがあると思っています。
仕事では、努力したからといって、すぐに結果が出るとは限りません。新しいことに挑戦すれば、思い通りにいかないこともありますし、自分では良いと思っていたことがうまくいかなかったり、期待していた成果がなかなか出なかったりすることもあります。
そんな時に大切なのは、最初に決めた方法に固執することではなく、目指す場所を見失わないことなのだと思います。
うまくいかなければ、やり方を変える。必要であれば、誰かの力を借りる。時には、一度立ち止まって考え直す。それでも、目指している場所だけは簡単に手放さない。
私にとって「やり切る」というのは、何があっても同じことを続けることではなく、ゴールに向かって、考え、変化し、行動し続けることです。
キャラットも、そうやって成長してきた会社だと思っています。
奈良県香芝市の小さな写真館から始まり、新しい地域への出店、新しいブランド、新しいサービスなど、私たちはこれまでさまざまな挑戦を続けてきました。
もちろん、すべてが最初からうまくいったわけではありません。思ったような結果が出なかったこともありますし、挑戦したからこそ初めて見えてきた課題もあります。
そのたびに、私たちは考え、やり方を変え、時には周囲の力を借りながら、一つひとつ前へ進んできました。
その積み重ねが、今のキャラットにつながっています。
そして今、私たちは「日本一のフォトスタジオ企業」という、さらに大きな未来を目指しています。
もちろん、簡単な目標ではありません。これから先も、思い通りにいかないことや、予想していなかった壁にぶつかることがあると思います。
それでも、私はその先を見てみたい。
一人ひとりが自分の仕事に向き合い、時には悩み、考え、仲間と力を合わせながら、一歩ずつ前に進んでいく。その積み重ねの先に、今はまだ誰も見たことのないキャラットの姿があるのだと思っています。
私自身、その景色をまだ見たことがありません。
だからこそ、楽しみでもあります。
もし今、「自分に何ができるのかわからない」と思っている人がいたとしても、それでいいと思っています。私自身、最初から明確な答えを持っていたわけではありません。やってみて、失敗して、考えて、またやってみる。その繰り返しの中で、少しずつ自分にできることが増えてきました。
大切なのは、最初から完璧な答えを持っていることではなく、まだ見えていない可能性に向かって、一歩踏み出してみることなのだと思います。
キャラットが、そんな挑戦を楽しめる場所であってほしい。
そして、これからキャラットに加わるみなさんと一緒に、今はまだ見えていないその先の景色を見に行きたいと思っています。
一人では届かない場所も、仲間となら届くかもしれない。
その可能性を信じて、私もまた、次の一歩を踏み出していきます。
奥野 貴之