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歴戦のミニ四駆チャンピオンが語る、缶づくりにかける想いとは

缶にちは!側島製罐広報です!
すっかり寒くなってきましたね。冬の気配を感じ始める10月。みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

今回は広報初めての試み側島製罐で働く人に熱く語ってもらうインタビュー企画第1弾!!
記念すべき第1弾のゲストは側島製罐で23年働いてるベテラン社員岩村憲二さんです!
今回のテーマは「趣味×仕事」広報初のインタビュー記事ですので、温かく読んでいただけますと幸いです。

ところでみなさん、突然ですがミニ四駆というものをご存知でしょうか?

引用:ミニ四駆とは│Wikipediaミニ四駆(ミニよんく)は、タミヤが発売している小型の動力付き自動車模型である。小型電動機(モーター)を搭載した四輪駆動の模型で、単3型乾電池2本を動力源として走行する。モーターと電池はスイッチで直結されており、スイッチを入れたら全開出力で前進し、2レーンや3レーン、または大会などで使用される5レーンのコースを走行させる物である。レースをする場合、軌道が固定されているのはスロットカーと共通であるが、走行中の出力調整は出来ないため、走行したら技能介入は全く出来ない。

子供の時に遊んだ経験がある方もいるかと思いますが、今回はこのミニ四駆を趣味として打ち込んでいるエピソードを岩村さんにお話ししていただこうと思います!

(写真)寡黙で落ち着いたイメージの岩村さん。今回はそのイメージを覆すほど熱く語っていただきました!

-ものづくりや車いじりが好きだった岩村さん。ミニ四駆に出会ったきっかけとは?

(広報)まずは簡単な自己紹介をお願いします!

(岩村)can製造課で一番最初の工程、缶の形に形成される前の鉄の板を裁断するスリッターの責任者をしています。今年で勤続24年目です。
入った頃はラインやプレスなどの業務もしていましたが、ちょうどスリッターが世代交代の時期に差し掛かっていたため、それからはほぼ専任でスリッターを担当しています。
板の裁断は非常に精密な調整が必要で、1日2日でできるような単純な業務ではありませんが、子どもの頃からものづくりが好きだったため、自分に合っていたと思います。

(写真)仕事に打ち込む普段の岩村さん

(広報)ありがとうございます!23年もの間、側島製罐で精密な作業を続けている岩村さんですが、元々車いじりなどが趣味だったと聞いています。ミニ四駆にハマったのも車いじりがきっかけなんでしょうか?

(岩村)そうですね。5歳上の兄貴やその友人たちの影響で元々車いじりやバイクいじりが趣味でした。ある程度年を重ねていったところで、仲間たちが次々とケガや結婚などの理由で趣味から離れて行き、何か他に楽しめることはないかと探していた時にミニ四駆をすすめられたのがきっかけです。

(写真)車いじりに没頭する若かりし頃(17歳)の岩村さん

(広報)ミニ四駆って子供たちが遊んでいるおもちゃのイメージだったんですが、なぜ大人になってからミニ四駆に熱中したのでしょうか?

(岩村)実は自分も当時小学生の1995年代頃の第2次ブームで少し楽しんでいた程度でした。第2次ブームから一時期人気も落ち込んだようですが、タミヤさん(ミニ四駆メーカー)が新商品開発などに力を入れ、努力した結果第3次ブームにつながり、復帰するきっかけになりました。
復帰してから公式レースに参加するようになりましたが、参加者はほぼ大人ばかりで、中には60代の方もいましたよ。こういうイベントって普通は大人が付き添いで来ますけど、ミニ四駆のレースは反対に子供が付き添いに来ていることが多いです(笑)
公式レースの常連は遊びではなく競技として参加しているためマナーが良いですし、会場ではライバルでも仲良くなり知り合いも増えるんです!

(広報)大人たちの真剣な競技なんですね!!

-参加したレースで全く歯が立たず。立ちはだかった歴戦の覇者たち。

(岩村)こうして近所で開催されるレースにたまに出場するようになったんですが、お遊び感覚で参加していた私は全く歯が立たなかったです。

(広報)そうなんですか!?タイムが早い人とそうでない人、、どんな部分に違いがあるんでしょうか?

(岩村)最初の練習走行時、他の参加者はみんなマシンを走らせているのにいつも上位に食い込むような人たちは誰も走らせないんですよ。

(広報)え・・・?

(岩村)ストップウォッチで他の参加者のタイムを計っているんです。どれくらいのタイムをこのレースで記録すれば良いか逆算してマシンを調整するんです。
上級者はスピードを出しながら且つコースアウトしないようにマシンを調整するのがとても上手で、全国各地で開催されるミニ四駆公式レースに全て参加されたり、かなり努力家で研究熱心。観察力や洞察力に優れています。

(写真)公式大会の様子

(広報)大会全国ツアー!?かなりの本気度が伺えます…!最初はお遊びで参加したミニ四駆のレース。岩村さんの戦績はその後どうなったのでしょうか?

(岩村)かつて歯が立たなかった上位の先駆者たちのように全国各地で行われる公式レースに全て出場して研究し、経験を積みました。2015年に開催された公式レースオープンクラス(一般の部)で優勝した後、ミニ四駆ジャパンカップ福井大会のチャンピオンクラスで優勝して全国の公式レース優勝者の中から日本一を決定する東京の大会に出場できました。東京の大会は体調不良やコースのコンディションなどで残念ながら敗退してしまいましたが…。

(写真)2015年公式大会で優勝した際の賞状と優勝マシン

-岩村さんの心に火をつけたミニ四駆の魅力とは。そして仕事と共通する楽しさとは。

(広報)す、すごいですね!!!仕事の傍ら全国を回りながらミニ四駆の修行を積んで結果を出すなんて中々できることではないですよ!ミニ四駆のどこに魅力を感じてそこまで熱中したのでしょうか…!

(岩村)優勝タイムを先に考えて最終目標から逆算して、自分が作ったものが速く走って結果が出ること、そしてみんなの前でガッツポーズするときの気持ちよさがやっぱり一番の魅力です。
各大会のコース、出場者に合わせた戦略を立ててその計算通りになったときが楽しいです。

(広報)試合に勝つ。シンプルだけど今までの努力が報われる瞬間は何にも代えられない達成感と喜びがありますよね!仕事も同じようにミニ四駆に共通する部分や楽しさなどはありますか?

(岩村)いかにマシンを調整すれば速く走れるかを追及するために、耐震対策などの建築技術もヒントにしたり、身の回りにある技術などいろんな所にアンテナを張って情報収集しています。
仕事も同様で板に傷をつけないようにするため、速く正確に裁断できるようにするためなど業務の技術力を磨くため身の回りにある技術などを自ら情報収集していくことは大事だと思っています。
そして工場の機械やミニ四駆のマシンもメンテナンスが行き届かないとトラブルの元。日頃から汚れていたりしているとトラブルが起こった時に原因も何か追及できません。そんな時に備えメンテナンスは欠かせません。
ミニ四駆のレースで勝ち上がっていくためには奇跡を奇跡でなくするほどに精密な調整の積み重ねです。仕事と一緒で小さな積み重ねが大切で、飽き性な性格ですが楽しいから両方続けられました。

(写真)今回のインタビューのために持ってきていただいたガイド本とのツーショット

-趣味と仕事。これからの夢

(広報)ミニ四駆、仕事どちらも非常に体力と精神力を問われる繊細な作業ですが、心から楽しんでいる岩村さんの姿が伺えました。趣味にも仕事にも真剣に取り組む姿が素敵です!
最後になりますが、趣味や仕事に関して何かこれからの夢や目標などはありますか?

(岩村)近年の情勢的にミニ四駆の大会も制限が多くなってしまっていて、みんな(レース参加者)の動きを研究したり、観衆の前でレースを披露したりなど、本来の大会の醍醐味を感じることが難しくなっています。昔のように制限なく大会を楽しむことができる日がくればまた打ち込みたいです。
仕事ではスリッターの後輩の指導についてです。ただ指導を頑張るだけではなく後輩が少しでも作業が早くなったり、達成感や楽しさを感じてほしいと思っています!Mottoの活動(MVV浸透へ向けた社内プロジェクトチーム)も頑張って発展させていきたいです。

(写真)撮影してくれたスタッフの「最高の笑顔で!」とのお願いに最高の笑顔で答えてくれた岩村さん

ミニ四駆にかける情熱をまた静かに燃やしながら、側島製罐のこれからを担う後輩の育成や社内プロジェクトチームの活動にもより一層力を入れたいと語ってくださった岩村さん。趣味も仕事も今後のご活躍が楽しみです!

冬がもうすぐそこですが、寒さに負けず私も趣味に仕事に熱く打ち込みたい!そう思えるお話でした。
ユニークで魅力的な側島製罐で働く仲間たちのインタビューはまだ続きます!次回もこうご期待!

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