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【CS interview #08】事業と組織の成長を促すBPRとして働く醍醐味

こんにちは!採用担当の福重です!

今回は、2020年にプロジェクトとして発足し、その後 組織化したBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)推進室を、立ち上げから牽引してきた岩瀬にインタビューしました。

◆岩瀬 俊 プロフィール◆
大学で経済学を専攻した後に専門学校で建築設計を学ぶ。2018年3月、キャンサースキャンに入社。フロントメンバーとして全国の自治体のプロジェクトマネジメントに関わるほか、チームリーダーとしてソーシャルマーケティング事業本部の組織運営も担う。現在は幅広い経験を活かし、2020年に発足したBPR推進室の専任メンバーとして全社横断で業務改善に取り組んでいる。

はじめに、キャンサースキャンにおけるBPRの役割や業務内容について教えてください。

BPRは正式には「ビジネスプロセス・リエンジニアリング」といい、社内の業務内容やフローを見直し再構築することで、効率化や顧客への提供価値の向上を目指す企業改革の手法を指します。

キャンサースキャンは事業と組織の急拡大が続いています。それに伴って、マーケティング業務をはじめ、運用の効率化・安定化・標準化、それぞれについて課題を抱えるようになりました。

それに端を発し、BPRのプロジェクトが2020年に発足し、2021年から新しく組織化されました。

BPRの業務はどのような効果や変化をもたらすのでしょうか。

私たちは、主に難題や課題に直面している社員や事業部・組織とタッグを組んで直接部門を支援していきますが、その結果としてパフォーマンスの向上や、メンバー自身が自走して改善を推進できるようになります。

そうして、前線のメンバーがより生産的な時間に使えるようになることで、会社全体のレバレッジにも繋げる(てこの原理的に、ある課題を解決することで、より多くの人がもっと成果を出せるようにし、組織全体として見た時に大きなインパクトが出せるようになる)ことを目指しています。

この仕事のやりがいは何ですか?

間接的でも、ミッションの実現に貢献できている実感があります。日本の予防医療のインフラを目指す会社で働くメンバーを、あらゆるキャンサースキャンにおけるインフラ整備の観点から支える重要な仕事だと思います。人に行動変容を起こす人たちの行動変容を促すのがBPRのやりがいですね。

また、見るからに数字やデータで成果が出るケースもあり、効果実感を得られやすいです。

岩瀬さんはどういう経緯でBPRに関わるようになったのですか?

私自身、BPRに関する実務経験があったわけではありません。ただ、入社以来マーケティング部門のプロジェクトマネージャーとして多数の自治体のさまざまな施策を実行し、日々マーケティング業務を遂行するなかで、段々と「もっとこうした方が効率的なのではないか?」と考える機会が増えていました。

そういった理想と現実のギャップを解決していけば、社内のメンバーがより働きやすく、より良い成果が出ていくように変化するのではないかと考えて始めていた頃、会社でも先々を見据えたプロジェクトとして、役員直下でBPR推進室の発足が決定し、そこにアサインされたのが始まりです。

発足から1年ほどとなりますが、具体的な成果は出てきていますでしょうか。

大きく3点ありました。一つ目は、「失敗を糧にして改善する」という文化が組織に少しずつ浸透してきていることです。

顧客へ安定したサービスを提供することは当たり前ですが、時としてミスを発生させてしまうことがあります。それ自体を受け止め真摯に対応することが必要ですが、ミスの原因を深堀りし、再発防止策を講じて予防をすることで、さらに安定的なサービス提供を実現するという点に組織の伸びしろを感じていました。

「より組織を磐石にしていく」という会社の方針にも合わせて、発生したインシデントに対して原因を深掘りしてどう未然防止をしていくかをBPR推進室の発足とともに着手してきました。その原因の追及と対策の検討が当たり前になってきているのは、上手くいっていると感じるポイントでした。

二つ目は、オペレーションの安定化が数値的にも反映されていることです。直近の半年間は特に大きく改善しています。

例えば、顧客との打ち合わせや決定事項をまとめる議事録を基幹システムに自動入力するシステムを1年目に開発しましたが、それまで手動登録がゆえにミスが多発していたものが、導入を起点に見るからに激減しました。

入力の手間はもちろん、個々人の集中力などあらゆる工数を最小化でき、前線で活躍してくれるメンバーに価値を提供できていると感じました。

BPRは業務改革として壮大なイメージとして捉えられやすいですが、実際はとにかく足元の課題をどんどん解決していくことに専念しています。当然、社員全員の協力と頑張りの成果ですが、BPRもその両輪として、きっかけづくりとリードを担うことができたように思います。

三つ目は、オペレーションやリスクマネジメントの相談窓口としてBPRが全社に認知してもらえていることです。

私たちは、発生したミスに対する現状把握や対策検討・実装を逐一やっています。その積み重ねでBPRチーム内に知見が溜まっていくことで、瞬発的に解決策までの道筋をつくれるようになってきました。その過程で私たちに対して、既存のオペレーションの見直しやリスクマネジメントの相談がきやすくなってきています。

非常に成果が形になっているんですね。発足した当初から順調だったのですか。

いえ、そうではありませんでした。
先ほどお伝えした通り、私自身が日々の業務の中で疑問や改善点を抱くようになっていたこともあり、定期的に行われるキャリア面談の度に「全社横断でオペレーションを強化していきたい」「全社プロジェクトをやりたい」という意思を上長に伝えていたので、その希望が叶った形でのアサインでした。ただ、プロジェクトメンバーは私以外は役員2名と上長、そして外部アドバイザーという、ほぼ経営メンバーということもあって立ち上げ時は非常に苦労をしました。

希望していたものの、実際のプロジェクトのハードルは高かったんですね。

とにかくプロジェクトで解決を目指すイシューが業務全般で多岐にわたるため、捉えどころがないように感じていました。どうやって改善に導いていくかの具体的なイメージも当初は見えてこなかったんです。また、参加メンバーも経営陣なので緊張感がありました。半年間とにかく必死でしたね。

経営陣とのプロジェクトを進行する上での学びはありましたか。

立ち上げ当初は、とにかくキャッチアップしてアウトプットしての繰り返しでした。例えば、フロントの業務で改善すべき点があった場合、具体的な現場の課題点を検討しつつも、同時に経営目線でフロントメンバーの責任と役割を検討して総合的に業務フローを再構築していくなど、思考のレイヤーの高さが求められました。
正解が決まっているわけではない中で、自身の考えうる最高のアウトプットを常に出し、確固たる根拠を持って意見を提案することの連続。経営陣は論理的思考能力の高いメンバーが多く、自分も同じように高い視座と思考を持つことが必要でした。

またBPRが対象とする業務範囲はとにかく幅広く、自分のカバー領域が不足している自覚もあったので、プログラミングスクールに通ったりもしました。業務フローやオペレーション、情報の整理の仕方など、基礎中の基礎のようなことから専門的なことまで、自分で調べたり、社内外の人に聞いたり、本を読んだりして勉強することが欠かせませんでした。

そうした手探りも含めた試行錯誤のなかで、メンバー目線とマネジメント目線の違い、物の考え方の違いに気づけたことは学びとして大きかったですね。俯瞰的な視点を持って現場の課題に向き合い、メンバー一人ひとりに合わせたマネジメントやコミュニケーションをすることが、メンバーの能力・価値を最大限引き出し、ひいてはより良い業務フローや組織づくりに繋がることを身をもって体感しました。

これから取り組んでいきたいこと、チャレンジしたいことについて教えてください。

これまでは立ち上げた1年目だったこともあり、とにかく足元の課題を優先順位の高いものから片っ端から潰していったような形でした。これからは、より大きなインパクトや腰を据えて進めていかなければならない根本的な課題に向き合っていきたいと思います。

直近では、会社全体の情報管理・設計のプロジェクトに着手しています。情報の可用性・完全性・正確性を、現状よりも数段上げて、重要な経営や事業の意思決定やモニタリングに活用し、会社やメンバーのパフォーマンスが向上するようにしていくことを目指しています。

最後に、BPRはどんな方に適性があると思いますか。

BPRでは、問題発見能力や問題解決能力、論理的思考やバランス感覚、リーダーシップなどさまざまなスキルが求められます。

業種ではコンサル経験者やそれに類似した業務経験をされてきた方がイメージしやすいと思いますが、前提としてカオスの中に飛び込んで主体的に動ける人が向いていると思います。課題は見えないからこそ課題であり、それを解き明かして、構造化して道筋を明らかにする必要があります。また、ベンチャーで職種に捉われずに様々な業務をやってきたことのある人もすごく向いていると思います。マーケティングだからマーケティングの業務のみを管掌範囲とするのではなく、幅広い仕事をやることを楽しめる人が適性がありますね。

また、優秀なメンバーと働けることを楽しめる方も向いていると思います。

コンサル経験者の視点だけでなく、他の視点から見て会社には優秀な人がたくさんいます。弊社ではかなり多様なバックグラウンドを持った社員がおりますし、ベンチャー・大企業・テック企業・プロフェッショナルファームなど、異なる企業タイプ・規模を経験した人も多いです。そういった多様なメンバーが働いているのが魅力です。その人たちとコラボレートすることがBPRには求められるので、そういったことに楽しみを見出せる人と一緒に働きたいなと思っています。

(話し手:岩瀬 俊/取材・執筆:小林友紀/写真:横田貴仁)

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