こんにちは!文響社の採用担当です。
社員インタビューの第4弾は2019年8月に入社した、うんこ編集部の品田晃一(しなだこういち)さんです。
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-まずは自己紹介をお願いします。
品田晃一、29歳です。早稲田大学卒業後、教科書の出版社で約6年間、教科書の編集をしていました。文響社には2019年8月に入社し、現在はうんこ編集部で『うんこドリルシリーズ』の英語編を編集する仕事を担当しています。
-前職はどんなお仕事でしたか?
前職では、小学校、中学校、高等学校の英語教科書や教材の編集を担当していました。
実は、私はずっと英語教師になるのが夢で、大学でも教師を目指して勉強をしていました。しかし、残念ながら公立学校の採用試験に不合格になってしまいまして……。その後、私立学校の採用試験に挑戦することを考えていたときに、当時授業を受けていた大学の教授に、教科書編集の仕事を紹介されたのです。
それまでは出版社はもちろん、一般企業で働くことはまったく選択肢に入れていなかったのですが、英語の教科書に携わる仕事であれば、好きな英語と目指していた教育業界のどちらにも携われます。自分がそれまで思い描いていた夢とそこまでブレがないですし、こういう話をいただけることはなかなか無いかもしれないと考えて、紹介された出版社に入社を決めました。
教科書の編集というのは、おもに4年に1度ある教科書改訂に合わせて動きます。小中高でそれぞれチームがあり、そのチーム単位で編集をしていくわけですが、まず作成に当たって著者である大学の先生や現場の先生を集めて編集会議をし、カリキュラム内容や題材配列などを決めて進行していきます。もともとまったく興味がなかった編集という仕事ですが、形の無いゼロの状態から物をつくり上げていくという経験は、とても達成感がありました。それに、教科書の著者になるような素晴らしい先生、いわば日本を代表するスーパーティーチャーの方々と一緒に仕事をする環境に身を置いたことで、何も知らずにあのとき教師にならなくてよかったと思えましたね。英語教育のプロと仕事ができたのは本当に大きな経験でしたし、財産になりました。
-転職のきっかけはなんですか?
仕事は充実していましたし、私が本来やりたかった英語教育に最前線で携われているという環境に不満はありませんでした。しかし、教科書という性質上、4月の学期始まりに合わせたスケジュールで働く必要があります。毎年12月〜3月が繁忙期なのですが、特に教科書改訂の年になると3月の1ヶ月間、休みがゼロ、ということもあるのです。独身のときはそれでも良かったというか、なんとか合わせて働けていたのですが、結婚し、子供が生まれたことでどうしても辛く感じる部分が出てきました。このままでは子供が成長していく姿をしっかりと見ることができないと感じたことで、「環境を変えたい」という考えが浮かぶようになりました。また、現在29歳。もうすぐ30歳という節目の年齢を意識したことも転職を考えるきっかけでした。周囲の同年代の友人のなかにも転職を決める人が出てきて、そういう友人の話を聞いたことで私も自分の市場価値を知りたくなったのです。そういった経緯があり、まずは試しに転職をサポートしてもらえるエージェントに登録しました。絶対に転職をしなければいけなかったわけではなく、話だけでも聞いてみようかな? という軽い気持ちでしたね。
-文響社を受けた理由はなんでしたか?
エージェントにはいろいろな会社を紹介されたのですが、興味が沸くのはやはり英語系や教育系で。なかでも今までやってきた編集という職種が生かせるということもあり、文響社は受けてみようと思ったのです。文響社の名前はそのとき初めて知りましたが、うんこドリルのことは話題になっていたこともありもちろん知っていましたので、「あの会社か!」という感じでしたね。同じ教育系の出版物ですが、私が作っていた教科書とはまったく方向性が違うので、興味もありました。
他にもいくつか教育系の求人に書類を出したりしていたのですが、そうこうしているうちに文響社がトントン拍子に内定まで進んでいったので、実際に面接まで受けたのは文響社だけです。
-最終的に転職を決めた理由はなんでしたか?
文響社に内定をもらったあと、実は一度、辞退をしたのです。前職に強い不満があったわけでも、転職を急いでいたわけでもなかったため、いろいろ迷って家族とも相談した結果、以前の会社に残ろうと思いました。というのも、以前の会社は歴史があるしっかりとした会社で、繁忙期をのぞけば時短勤務の申請もしやすく、子育てに関する制度も整っていたのです。それに比べると文響社は新しい会社で未知の部分がとても多かったため、家族のことを考えて環境を変えることはやめておこうと考えたのです。しかし、文響社側に辞意を伝えたところ、社長から再度面談をしたいという話をもらいまして。私自身もお断りをしたとはいえ、新しい仕事に興味を捨て切れてはいなかったのでもう一度会って話をしてみようと思いました。そしてその面談の場で、私が不安に思っていた子育てに関する制度や時短勤務についての理解がとてもあること、私が今までやってきたことを生かして一緒に働いて欲しいと強く思ってもらえているということがわかったのです。「こんなに求めてもらえることはもう無いだろう」と思うほどでした。その熱意がとてもうれしく、不安を感じる必要はないと思えたので、入社を決めたのです。とにかく「ぜひきて欲しい」と社長をはじめ、皆さんに言ってもらえたことが、転職の後押しになりましたね。
-今現在はどんな仕事を担当していますか?
今はうんこ編集部という、うんこドリルを制作する編集部で英語関係のドリルを2冊、英単語帳という書籍を1冊担当しています。今は2つのドリルを2020年2月に出すことを目標に進めているところです。
今までの教科書編集とは違い、編集期間も短いですし、なにより1人で数冊担当するなど、個人の裁量でどんどん仕事を進めることができるのは新鮮です。今思えば、チームで何年もかけて編集をしていた前職のころは、どこか人任せにしてしまう部分もあったように思います。今では、自分でしっかり物事を決めていかなければという意識に変わりました。もちろん、周囲にとても助けてもらいながら進めている状況、ですが。
私が入社するまで、英語編のうんこドリルは企画こそされてはいたものの、形になってはいなかったようで、私がメンバーに加わったことで具体的に出版の企画がスタートしました。2020年度から小学校でも英語教育がスタートしますので、これからどんどん英語教材が求められる時代になってきます。そういうタイミングで英語編のうんこドリルを担当できて、とても良かったと思っています。
-働いてみて感じる、この仕事の良さを教えてください。
やはり、読者に手に取ってもらうために、とことんこだわることができるところでしょうか。教科書は文科省に提出する日が決まっていて、それに合わせてある程度のところは妥協も必要だったのです。とにかく間に合わせることが優先でした。しかし今は、会議で「これじゃ弱い」となれば新しい企画がどんどん出てきます。つい先日も付録が少し弱いという話になり、大判ポスターを急遽作ることになりました。また、社内にデザイン部があり、良いものを作るために一丸となって同じ方向を向いて働いていけるのがとても素晴らしいと思います。良いものづくりにこだわり、それに対してデザイン部も応えてくれる、協力してもらえるということに、「良いものとはこうして作られるものなのだな」と感じています。みんなの熱意を見て、感じることで、私もしっかりしなければと感じています。
それから、転職の際にネックだった子育てしやすい環境についても希望が叶っています。たまに瞬間的に忙しくなることはもちろんありますが、それ以外は子供が起きている時間に帰宅できていますし、朝もフレックスタイム制なので、余裕をもって子供を保育園に送ることができます。土日も休めますので仕事もプライベートもしっかり楽しめているかなと。面談のときに言われた言葉は本当でしたね。それに、もしかしたら時短勤務をお願いするかもしれないという話を伝えていたのですが、節目節目での話し合いの際もそれについて確認してもらえ、希望があればいつでも相談できる体制になっているのだなと、本当に心強く感じます。安心して働けていますね。
-今後の目標や夢はありますか?
ずっと英語が好きで英語に関わる仕事にこだわってきたので、今後も英語の本をいろいろ出していきたいです。
私が英語を好きなったきっかけは、繰り返し観ていた好きな映画や、好きな洋楽に出てきたフレーズや言い回しが英語の授業に出てきたときの、「この言葉わかる!」という成功体験です。私と同じように、うんこドリルを手に取ってくれた子供たちがまずは英語を好きなり、実際の授業で「うんこドリルに載っていたからわかる!」という成功体験をしてくれたらとてもうれしいです。うんこドリルに関わることで、たくさんの子供たちが英語を好きなるきっかけをつくり、成功体験を与えられるようなサイクルが生み出せればいいなと思っています。
うんこドリル著者の古屋先生が考える例文が本当に面白いので、いかにその面白さを壊さずに、子供の興味を引きつつ学習効果を担保していくか、というところが私の仕事なので、そこをしっかり頑張っていかなければと感じています。
そして、子供が楽しく勉強できて、なおかつ効果がある、英語力が身につくものをつくっていきたいです。
-これから一緒に働く未来の人へメッセージをお願いします。
編集であれば自分で提案し、それを実際に実現できるという自由さがある会社だと思います。自分の力を生かして本をゼロからつくってみたいという人には最適な環境です。また、そういう思いに応えてくれる仲間が揃っています。みんなが同じ方向を向いて働いていけるということの良さを感じることができるはずです。また、私のように子育てや家族との時間をしっかりと取りたいという人も、仕事と両立できる環境が整っています。働きかたを変えたい、仕事と家庭の両立を大切にしている人は、きっと満足できる環境なのではないかと思います。
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品田さん、ありがとうございました!