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「ゲームに本気で取り組んだ人が評価される社会へ」バーチャルエンターテイメント 山本が目指すesportsの未来

バーチャルエンターテイメント(以下、VE)が提供するもの・目指すものを、2022年10月1日より取締役に就任した山本 瑶司(以下、山本)へ、VEで実現したいことも含めて話を聞いた。

本日は、よろしくお願いします!

よろしくお願いします。

では、まずVEについて教えてください。

VEはBrave groupのグループ会社で、Move Emotion with Gamesというビジョンのもとに、ゲームで感情を動かせるようなコンテンツを提供していくことを軸に事業を展開しています。

事業は大きく分けて二つあり、一つ目は「ぶいすぽっ!」というキャラクターIPです。esportsゲームが上手な女性たちのゲームプレイを、ゲームが好きな方たちに対して配信プラットフォームで配信し、日々の活力や元気をお届けできるようなコンテンツを提供しています。「ぶいすぽっ!」の皆が頑張っている姿、ゲームを通して皆が頑張っている姿を見て、一歩を踏み出せるようなコンテンツ提供をしていきたいと思っています。

二つ目はesports大会の運営事業となります。esportsに本気で取り組む人への環境を提供する練習試合だったり、公式大会の運営を受託している事業です。

今まではただの娯楽とされていたゲームが、人生を形作る大きな一つの要素として、他の仕事と同じように、ゲームを人生にするという人たちがどんどん増えていく世界を目指していきたいと考えています。

この目標のもとに、ゲームに人生をかける方々が活躍できる環境であるesports大会を行う事業、ゲームが上手くなりたい方のためのesports教育事業を展開していきます。

こちらのesports大会運営事業・esports教育事業については、新たに分社化してできたグループ会社に引き継がれるため、VEは「ぶいすぽっ!」を軸とするキャラクターIP事業に専念していくことになります。

ただ、「ぶいすぽっ!」だけにとどまらず、ゲーム×キャラクターIPの可能性を模索していきたいと思っています。国内のesportsを盛り上げることももちろんですが、すでに日本とは比較にならない盛り上がりを見せている海外へ仕掛けていくことも、考える必要があると感じています。

次に、現在山本さんが取り組まれていることについてお伺いできますでしょうか!

基本的にはなんでもやっていますね(笑)。

事業が進んでいく中で障害となるようなことを取り除いたり、業務が円滑に進むように諸々を整えたり。esportsの事業に関しては立ち上げから関わっているので、引き続き、事業を伸ばせるように進めています。他は経営会議に出席したり、採用に関するところで面接の対応をしています。他の企業でいうところのCOOのような動き方でしょうか。事業に関わることに対して、遊撃手のような動きをしています。

取締役就任前はどんなことをされていたんですか?

それが、今とそこまで大きな変化はないんですよね。

VEにはかなり早い段階で関わっていて、先程お伝えしたesportsの事業には立ち上げから参加していましたし、当時から面接なども行っていました。入社時の所属はesports事業部だったんですが、かなり幅広く携わらせてもらいました。IPの方は実際に手を動かして何かをやっていたわけではありませんが、社内の定例はすべて参加していたので、全事業を把握しながら動いていましたね。

どういう経緯でVEに入社されたのでしょうか?

少し特殊なケースなのですが、大学院に通っているときに縁があり入社しました。

大学生の頃はプログラミングなどの情報系を専攻していたんですが、当時からゲームが好きだったこともあり、ゲームの中で知り合った友人とPUBGというゲームをよくやっていました。その友人がある時プロゲーマーになったんですが、いつも一緒にゲームをしていた友人が少し遠くに行ってしまうように感じ、「自分も特別な何かがしたい!」という想いが強くなっていきました。

自分はゲームはプロになれるほど上手くはないけど、自分も何かゲームに関わることをしたい、と思って始めたのが、プロゲーマーが参加している練習試合のお手伝いでした。

運営をしていた方にDMで連絡を取り始めて、「なにができるのか」と尋ねられたので、「プログラミングでツールを開発して、運営の補助をします。」と答えました。そこからesportsに関わり始めましたね。

2018年当時は結果の集計など、最初は全部手入力でやっていたんです。それを自動化するツールを開発しました。大会などで発生するトラブルの多くはコミュニケーションエラーやヒューマンエラーに起因しています。テクニカルな部分は仕方が無いとしても、自動化ツールの開発で、テクニカル以外のトラブルが起こりづらい環境づくりをしていました。

余談ですが、最終的に今そのプログラムが公式大会などでも使われています。PUBGだけでなく、他のバトルロイヤルゲームでも使っています。

大学卒業後は大学院へ進み、マスター課程を終えてドクター課程に進みました。当時は研究者を志していたのですが、進学してから「どうも合わない」と感じることがあり、精神的な負荷を強く感じるようになってしまった時期がありました。でもその頃もesports関連のお手伝いは続けていて、「本当に自分がしたい事が何か」と考えた時に、「esportsの大会運営や企画を仕事に出来たら絶対面白い」と思いました。

そして、現在のVE代表である星さんへ自身の状況や想い、今後チャレンジしたい事などを伝えた結果、入社に至った。というのが入社の経緯と理由ですね。

ありがとうございます。将来的に山本さんがやっていきたいことを聞かせてください。

esportsの環境を根本から変えていきたいと考えています。現在は少しづつプロゲーマーが活躍できるシーンが増えてきて、文化になりつつあると思っています。しかし、そこへ至るための道であったり、プロゲーマーのアフターキャリアのようなものが完全に整備されているとは言えません。

現状は、「一握りの人だけが活躍できる」「その瞬間だけ輝ける」という状態で、もし活躍できても、振り返ったときに「人生をかけて良かった」と心から思える状態にあるのかというと、まだまだそんな状況ではないと思います。そのための土台作りと行き先作りをしたいですね。

土台作りというのは、学生の段階からesports関連の教育を受けれる環境を構築していくこと。例えばスポーツだと、野球であれば甲子園、サッカーであれば全日本選手権のように、学生が本気で取り組みたいって大会がありますよね。

そこに向かって全力で取り組む時間や経験が、誇りや自信に昇華する舞台があると思うんですが、そういうものがesportsにはほとんど無い状況です。esportsにも、そこで得た経験を誇りにしてもらえるような舞台を作りたいです。

esportsを楽しむためには、必ずしもプロにならないといけないわけじゃないと思います。プロになる為ではなく、esportsに打ち込んだことで得た経験を他のことでも活かせるような、価値ある時間を作れるようなものを作りたいです。

例えばサッカーのJリーグではプレイヤー以外にもたくさんの方が仕事として関わっていますよね。Jリーグの運営以外にもジュニアチームに携わっている人や、高校の部活動のコーチであったり監督だったり、さまざまな関わり方があると思います。

ゲームを通して人生を生きていける、というと少し壮大になってしまいますが、そんな世界をつくっていきたいというのが、今の自分のやりたい事です。

キャラクターIPでは、現状「ゲームが上手い女性」に焦点を当てた運営を行っていますが、ゲームは必ずしも上手い人だけのものではないと思っています。ゲームがとても上手いわけではない方でも、ゲームに対してひたむきに頑張ることで見えてくるなにかがあるのではないかと思いますので、フォーカスの幅を広げていく活動はしていきたいですね。

何かそう思ったきっかけがあったんですか?

自身も学生時代、ゲームはもちろんですが、スポーツも、マイナーなスポーツですが全国大会に行くぐらいまで結構頑張って取り組んでいました。その中で、スポーツで熱くなる事や頑張る苦しさや得られる達成感と、ゲームで得られるそれらには違いはないと感じました。

スポーツでの努力や取り組みを評価する土壌は社会に既にあると思いますが、esportsはサークル活動の延長線上として捉えられて終わってしまいがちです。なので、esportsに本気で頑張って取り組んだ経験は、もっと社会に認められても良いと思うし、認められるような場所や、認められる社会・環境を作り出していきたいですね。

ありがとうございます。では今後、事業を進め、組織を大きくしていく中でどんな方と働きたいですか?

シンプルに伝えると、先ほどお話しした取り組みや目指す世界観に共感してくれる方、ですね。

現在のesportsという文化を楽しんでいる方は多いと思いますが、そこからもう一歩踏み込んで、「今よりもっと楽しいものにするにはどうすれば良いか?」や「なにが必要なのか?」「どうやればいいのか?」を根本の部分から考えられる、そんな方と働きたいです。

キャラクターIPの部分では、「ぶいすぽっ!」からVEを知っていただき興味を持っていただいた方、VEの理念に共感いただいた方の中でも、「ぶいすぽっ!というコンテンツを通して、なにをしたいか?」を全力で考えられる方と一緒に働けると嬉しいですね。

本日はありがとうございました!

ありがとうございました。

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