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代表インタビュー①「建物のより良い“持ち方、住み方、治し方”を提供していきたいと思っています」

(昨年12月、外部のプロを招いて行った幻のインタビューをついに公開します!笑)
(上記は、青空の下、なにかを飲んでいる社長です。)

前編!

私たちBPM株式会社は建物修繕に関するプラットフォームを作っている会社です。

今回は代表桐原の目線から、どのように社会課題を捉え、何をビジョンに掲げ、どんなサービスを作っていくのか、語ってもらいました!(真面目!)

◆最適な建物メンテナンスを提供して、コミュニティをより豊かに

――どういったビジョンやコンセプトで事業に取り組んでいるのか教えてください。

まず最終的なビジョンからお伝えしますね。

ビジョンとしては、既存の建物の経年劣化が進む中で、建物の長期的なメンテナンスコストを下げ、サステイナブルに機能させることです。そして、建物を中心としたコミュニティを豊かにしていくプロダクトを提供することを目指しています。

建物のメンテナンスに関わるステークホルダーは、オーナー、住人、職人さん。
これらステークホルダーの「不」を解決していくサービス、というのが主なコンセプトです。

例えば、オーナーは、所有する建物に適切なメンテナンスを行うことが市場価値を維持するために重要なこととなります。メンテナンスが行き届いている建物は、住人も快適で住みやすい。職人さんは「建物の不調を治す専門職」と捉え、新しい働き方や選択肢を提供したいです。

住人、オーナー、職人さんにとって「より良い持ち方、住み方、治し方」を提供して、建物に関わるすべての人に喜ばれるハブを目指します。


――どのようなサービスを展開されているのでしょうか?

職人さんが修繕現場の完了報告をスマートフォンで完結させたり、修繕や工事に関する職人さんのマッチングシステムをスマートフォンで実現したり、といったサービスです。

各業界のIoT化やロボティクス化は日進月歩で進んでいます。しかし、建設・不動産業界ではもう少し先のことになるでしょう。新築の建物では、IoTやロボティクスは部分的に採り入れられるかもしれません。しかし、我々のアプローチする既存の建物では、「現場へ人がいく」という行為がしばらく続くと考えています。

既存の建物にIoT・ロボティクス化が進まないとしたら、現場に人が行くことが前提となります。その時に、テクノロジーを活用するための現状の最適解はスマートフォンだと考えています。そのため、まずはスマートフォンをベースとしたサービスの開発を行っています。今後は、スマートフォンに限らず、ARやVRといったテクノロジーの進歩に応じた開発も考えています。

◆建物は人間の体と似ている。建物をカルテで見える化

――業界の課題はどのような点にあるのでしょうか?

今は、建物を建てた後、建てっぱなしになっています。日々起こる建物の問題に、場当たり的に対処しています。そうではなく、問題の起こる前に予防できる仕組みづくりをしていこうと考えています。

建物は、人間の体に似ています。例えば、骨格は鉄骨、皮膚は外壁、循環器は換気扇、血管は水道や電気、食道は排水管という具合です。人間は病気になり医療を受けた時に、その履歴をカルテにまとめられますが、建物は壊れて修繕を受けても、その履歴はどこにも残っていません。築年数、駅から徒歩何分か、鉄筋か木造か、といった表面的な情報しかないのです。

オーナーの目線で見ると、築年数や外観が同じでも、メンテナンスの箇所や頻度、質によって建物の市場価値が大きく異なってきます。

本来あるべき姿は「その建物が生まれてから、どんな病気やケガに遭い、どんな治療をしたのか、どんな薬を投薬したのか、いつ次の病気が発生するのか」が分かるカルテが手元にあることだと思っています。

建物のカルテがあれば、オーナーやコミュニティは、どういったメンテナンスを行えばいいのか、どういった維持をすればいいのかを考えることができます。

建物のカルテをログとして蓄積し、そのデータ解析から建物の病気を「治療する」のではなく「予防する」という新しいメンテナンスの世界観を、プロダクトを通して実現します。

◆職人の「働き方」をアップデートする

――職人さんの働き方はどのように考えられていますか?

建物の不調を治療するのは、建物の医師である職人さんです。職人さんが正当な評価を受け、非効率な受注をやめ、生産性を上げる働き方に変えていきたいです。
建設・不動産業界では、工事業者の元請けや下請けの縦割りが色濃く、職人さんの仕事の受け方が価格帯や建物の立地に縛られてしまいます。その結果、千葉在住の職人さんが、長時間かけて埼玉や神奈川の現場に行くような非効率な事態が起こっています。
1日1件しか現場へ行けない現状を1日2~3件行けるように改善していくことができると考えています。

そういった無駄をなるべく避け、誰もが建物のカルテを見て、誰もがメンテナンスに関われるオープンな世界を目指しています。

(つづく・・・!)

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