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デザイナーがクライアントと膝を突き合わせて課題に取り組む意味【社員紹介前編:古川隆史】

今回ご紹介する方は、グローバルユニットでマネジャー兼デザイナーをしている古川隆史さんです!前職では広告制作プロダクションで13年間、主に新聞広告のアートディレクションをしていた古川さん。10年以上勤めた会社から離れる決意をしてビットエーを選んだ理由、そして現在デザイナーとしてどのような姿勢でクライアントワークをしているのかを今回伺いました!

是非、最後までお付き合いください。

そして、パート2では「マネジャー」の古川さんについて伺いたいと思います!現在、グローバルユニットのマネジャーをしている古川さんに育成・展望について伺っております。(当初は1つの記事にまとめる予定でしたが、想像以上に素敵な考えや経験をお持ちだったので、2本立てになりました笑)

それでは、まず「デザイナー」の古川さんについてどうぞ!

【プロフィール】
名前:古川 隆史(こがわ たかし)
経歴:前職は新聞社や大手広告代理店をクライアントに持つ広告制作プロダクションにデザイナーとして勤務。
   2021年3月にビットエーにジョイン。不動産・エンタメ業界のサイト制作や大手IT事業会社の採用管理
   サービスの制作チームに参画。2022年2月に現在のグローバルユニットにマネジャーとして参画。
趣味:映画鑑賞、漫画、アニメ、散歩、サウナ、育児、バスケ

キャリアと転職

今までのキャリアを教えてください。

元々、幼い頃から「ものづくり」が好きで学生時代は「工業系のエンジニアになりたい」と思っていて、大学は四年制大学の工学部に入学しました。

ですが、勉強していく中で、工業エンジニアって「そのもの全体」ではなく「一部(部品)」を作る仕事が多いなと、自分の思い描いていた「ものづくり」とのギャップを感じ始めました。私自身としては、ものづくりの「部分」だけではなく「全体」に関われるようになりたいという思いを抱き始め、「自分のやりたいものづくりはデザインに近いのでは?」という考えからデザインという領域を意識し始めました。

ちょうどその頃、Webの黎明期でオールFlashで制作されたサイトなど、実験的で遊びやエンタメ要素も盛り込まれたサイトが出始めていました。自分もそのようなサイトに触れながら、Webデザイナーという職業があることを知り、その魅力に凄く惹かれました。それからすぐにダブルスクールという形でWebデザインの勉強を始めました。そこではWebデザイン専攻で受講していたのですが、カリキュラムの中にグラフィックデザインの科目もあり、実際に自分のデザインしたものを出力して手にできることが、その時の自分にはとても新鮮で魅力を感じ、グラフィックデザイナーの道を進みたいと思うに至りました。

大学卒業後は、仙台の老舗の印刷会社でDTPオペレーターとしてキャリアをスタートしました。その後本格的にデザイナーとしての経験を積みたいと考え、東京に出てくるのと同時に前職の広告制作プロダクションに入社しました。前職は主に新聞広告を手がける制作プロダクションで、デザイナーとしてジョインし13年ほど勤めましたね。

主に大手新聞社の企画広告紙面の制作を担当させていただきました。媒体の性質上、多種多様な業界・業種の企画広告に携わることができ、最初の2~3年はデザイナーとしての経験・スキルを積み上げることに必死でした。その後アートディレクションやチームマネジメントも任されるようになり、自身もデザイナーとして制作に携わりつつ、最大で20名程のデザインチームを私ともう1名のアートディレクターでまとめていました。

しかし、デジタル化が進む中での広告の立ち位置や重要性も大きく変わっていきました。

私自身も2016年頃から徐々にWeb広告やデジタル媒体の制作にシフトする中で、広告の存在意義の大きさは感じつつも、ビジネスを俯瞰的に見た時に「一つの側面でしかないな」という思いが強くなり始めました。

これからもデザイナーとして、クリエイティブ業界で生きていくことを考えたときに、広告制作中心のデザイナーキャリアに少し不安がありました。また、自分がキャリア後半を迎えるにあたって、もっとビジネスサイドに近い位置で制作に携わっていきたいという想いが強くなり、転職活動を始めることにしました。

ビットエー入社の決め手は何でしたか?

まず転職を考えるにあたっては、制作プロダクションと事業会社と両面で考えていました。

自分の経験を活かせるのは制作プロダクションだと思っていましたが、「直取引でクライアントに関われる点」と「ビジネスサイドにより近い立ち位置で制作に関われるという点」を重視していたので、事業会社のインハウスデザイナーという選択肢も考えていました。

結果的には、光栄なことにビットエーや事業会社含め複数社から内定を頂けました。

すごく悩む中で、事業会社は一つの業界・業態に特化してるケースが多く、もし自分に合わなかった場合のリスクを不安視していました。一方で、ビットエーではクライアントワークでありながら、様々な業態の事業会社様が展開されている事業・サービスに、深く関わらせていただける可能性があることに魅力を感じていたのと同時に、自分の経験も活かすことができると考えていました。

また、振り返ってみると、一番納得のいく選考プロセスを示していただけたのがビットエーだったと思います。一次面接では事業の方向性や求めている人材像を事業部マネジャーから伺うことができ、二次面接では人事室長から会社の体制や私に求めているものなどを伺いました。その後、会食も挟みながら最終面接で給与など条件面に関することを誠実にお話しいただけました。

170~180名の規模感(2021年3月当時)から250名以上の体制を狙っている中での採用プロセスって「凄く大変な時期だろうな」と想像していたのですが、そういう状況の中でも一番丁寧に採用プロセスを踏んでいただけたのがビットエーだったと感じました。自分のスキルをちゃんと見ていただけて、その上で必要としていただけたのが伝わってきました。

事業部マネジャーをはじめ、様々な方と会話を重ねる機会をたくさん頂けましたし、吉田社長が会社や事業のお話をされる時に、目がキラキラしていたのも印象的でした。本当に楽しそうに仕事をされる方なんだなと思えて、選考の随所で魅力を感じたのは覚えています。

デザイナーの話

ビットエーに入り、直接クライアントとやりとりすることが増えたと思います。デザイナーとしてクライアントの課題に向き合う際に大事にしていることを教えてください。

クライアントの持つ課題に対してデザイン業務に限定せず、「当事者意識」を持って向き合うことです。

ビットエーに参画して、「クライアントベース(常駐)で動く部隊」「受託案件を請け負う部隊」両方に所属してきましたが、共通して言えることはやはりクライアントとの「距離の近さ」だと思います。制作側にとってはクライアントと膝を突き合わせて課題に向き合えることは、やりがいも含めとてもメリットが大きいです。しかし同時に求められる要求レベルも高く・シビアになっていきます。特に常駐部隊のデザイナーにはデザインフェーズのみならず、課題の抽出や情報設計の段階から「自分の意見・意志を持って、発信する姿勢」が必要になってくると思います。与えられたタスクをこなすのではなく、クライアントの持つ課題に対して多角的な視点で自らタスクを生み出して、処理していく姿勢が、クライアントの信頼獲得に繋がっていくと考えています。

具体的に制作側のメリットってどんなところにあるんですか?

クライアントの事業により深く関わることで、「通常の制作スタイルでは知り得ない情報や知見が得られ、提供できる範囲が増える」というところでしょうか。

そもそもデザインの役割の一つとして「難しいもの・分かりにくいものを、簡単に」「伝えたい想いをより印象的に」伝えることだと考えています。

それを踏まえて、デザイナーもクライアントの事業に深く関わり、膝を付き合わせて同じ課題に向き合っていくビットエーのスタイルは、デザイナー幅出しできる領域も、最終的なアウトプットの幅も広がっていきます。

前職では、私たち制作側とエンドクライアントとの間に広告会社が入るケースも多く、クライアントとの間に少し距離を感じる場面もありました。直取引のクライアントもありましたが、開示される情報に一定線は引かれていたと思います。

一方でビットエーは、案件ごとではなくクライアントの事業にコミットしていくスタイルなので、より深くクライアントが展開する事業に関わることが可能です。クライアントの制作チーム内に参画することでキャッチアップできる情報の幅が広がり、同時に提供できる価値も広げていけます。クリエイターにとってやりがいのある環境かなと思います。

クライアントとの距離が近いことで、逆に「難しいこと」「大変なこと」はありますか?

ある意味で「求められるゴール(成果物)が決まっていない」ところですかね。

今のグローバルユニットに入る前は、大手HR系事業会社のプロダクトサービスチームに常駐していました。そこでは「与えられたタスクをこなして終わり」というのは求められていません。デザイン作業だけでなく、課題への打ち手、業務改善、チームビルディングなどにも関わっていくことできる環境で、クライアント側からも積極的な意見を求められます。

提供できる価値や領域を自分スキルや意識での中で広げられる一方で、難易度も上がっていきます。これまで経験してきた現場では、そこまで関われる機会はなかったので、今までにない環境に最初は驚きました。シビアな面もありますが、こういった環境は先ほどのメリットの話と重複しますが、クリエイターに取って成長面でもかなり大きいと思います。

最後にパート2のグローバルユニットの話に繋がる質問をしようと思います!グローバルユニットでデザイナーとマネジャーの二足の草鞋の今、大変な点はどこですか?

もっとマネジメントに力を入れなければと思いながらも、デザイナーとして実作業に使う時間が増えてしまっている部分が自分自身の課題です。もう少しマネジメントに割ける余力をつけていかなければならないと思います。現状は、メンバーの自走力に本当に助けられています。彼らが自分の役割を閉じずに、率先して動いてくれるお陰で少しづつですが土台が出来ているのかなと。そして彼らの経験値の幅も広がっていってます。まだまだ大変なことも多いですが、同時に新しい発見もあり、貴重な経験を積めていると思います。

いかがだったでしょうか?デザイナーというポジションで終わらず、チームビルディングやビジネスサイドにも関わっていく姿勢はビットエーならではなのかもしれません。次は、古川さんがマネジャーとして所属するグローバルユニットについて色々深掘りしていこうと思います!今のベトナムの様子について直撃しますよー!

他にもビットエーで活躍されているデザイナーの方はたくさんいるので、他の記事も読んでもらえたら幸いです。


若手デザイナーがビットエーで学んだこと【社員紹介:水上紗矢香】 | 株式会社ビットエー
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