今回ご紹介する方は、デザイナーの水上紗矢香さんです!現在社会人4年目で2022年3月にビットエーにジョインした水上さん。若手デザイナーとしてグングン成長している水上さんに、ビットエーのデザイン思想について伺いました。ビットエーデザイナーのスタンスや成長機会が分かる内容になっています。ぜひ最後までお付き合いください!
プロフィール
名前:水上紗矢香(みずかみ さやか)
経歴:新卒でWeb広告代理店に入社。そこでWebコンサルタントからWebデザイナーに転身。
2022年3月にビットエーに転職し、現在GLU(グローバルユニット)でデザイン制作を担当。
趣味:服、読書、お笑い、音楽(毎年フェスに行っています!)
キャリアと転職
今までのキャリアを教えてください。
新卒で広告代理店に入社し、そこでWebコンサルタントからWebデザイナーに転身しました。文系の四大出身で、社内でこのようにジョブチェンジしたのは少し珍しいかもしれません。ビットエーは2社目になります。
学生時代はエンタメ好きでクリエイティブの世界に強い関心があり、デザインに関係する仕事に就きたいと志していました。長いキャリアを考えた結果、新卒ではWebの広告代理店でコンサルタントとして勤めることに。広告運用やアフィリエイト記事のライティングなどを担当し、社内のデザイン制作チームと連携しながら進めていました。
しかし、運用の都合上クリエイティブ修正が頻発し、その度に制作チームへ依頼するのを非効率に感じるようになります。そして、多少デザインの知識があったこともあり、細かなクリエイティブの修正を引き受けるように。「やり方分かるので自分やります!」「これもやります!」と(笑)そうして仕事を増やしていくうちにモノづくりの楽しさに目覚め、デザイナーに転身したいと打診しました。
転身後は、無我夢中・猪突猛進な状態だったと思います。専門学校を出たわけでもないので、「人より何倍も頑張らないと!」の一心でした。追いついて一人前になりたい、色んなものを作れるようになりたいと、どんどんタスクを取っていましたね。デザインの仕事ができていることがとにかく嬉しくて有り難く、仕事も勉強も全部が楽しかったと言っても過言ではなかったです。
しかし働くうちに、デザイナーに対する“質より量”という会社のスタンスに違和感を持つようになります。クライアントの制作意図や効果検証の結果がデザイナーまで降りてくることは少なく、とにかく依頼されたものを作る・量をこなすことが役目でした。そんななか私は、一つ一つのクリエイティブに対して「成果に向けての考えを突き詰めていきたい」と思うようになったんです。
デザイナーとしてもっと案件に深入りしたい、クライアントに貢献したいという気持ちは増す一方でしたが、それが会社の考え方とは合っていないとズレに気がつきました。もっと言うと、自分の将来の成長に対する危機感も抱くようになり、転職を決意したんです。スキル面の懸念がありましたが、チャレンジは若い今こそ!と思い切りました。
ビットエー入社の決め手は何でしたか?
そんな私に合う会社だとエージェントさんに紹介してもらったのが、ビットエーでした。入社を決めたのは、選考過程で感じた「いいな」の積み重ねです。企業理念をはじめとした考え方はもちろん、面接での雰囲気や内容など印象的な事柄が多くありました。
例えば、面接官の方々が毎回書類を読みこんでくださった上でさらに私を理解しよう、向き合おう、としてくださっていたことです。 そういうところに、会社そのものの考え方や姿勢が表れているのだろうなと思いました。
そして、次の仕事を選択するうえで一番大切にしていたのは、クライアントの課題解決に深くコミットすることです。これを実現できる環境だと、選考を進めるなかで感じていきました。モノづくりをする人がビジネスを理解してより高い価値を生み出していくことは、自分が目指す姿そのものです。このように、人や環境、目指す姿などが理想と合致していたんです。ここでチャレンジを積み重ねていきたいと思い、入社を決めました。
ビットエーのデザイン思想
現在の仕事について教えてください。
複数の企業様のメールマガジンやWebサイトの制作を行っています。スポットで参加したり、チームでプロジェクトを動かしたり、様々なスタイルの仕事を経験させてもらっています。デザイン制作のフェーズのみに関わるのでなく、要件定義や構成案決めの打ち合わせに参加する機会もありますね。
印象に残っている案件はありますか?
大手健康食品会社とのプロジェクトです。顧客行動の促進をテーマに、メールマガジンを発信しコミュニケーションの強化に取り組んでいます。クライアント4名とビットエーチーム(ディレクター、デザイナー、コーディング)の7人で施策から制作、運営まで行います。このプロジェクトを通して学んでいることは根本からの理解につとめ、ときにはプランナーやディレクターがつくった構成案を疑い、一緒に思考することです。
お得情報を案内するメールマガジンの制作で、上司にデザインの相談をしたとき、開口一番に「構成案どのくらい読んでいますか?」と言われたことがあります。そして一緒に構成案を再読しながら考えていく中で、「最初の説明ですぐにメリットが理解できないよね」「見出しはこうだけど、本文は途中で言ってることが変わっていない?」「ユーザーにやって欲しいことが伝わりにくくない?」等と見直すべきポイントがたくさん出てきました。プロジェクトのメンバーである私よりも、その場で構成案を読んだ上司の方が、よっぽど施策や訴求を理解できていたんです。私は「どのような見た目に落とし込むか」と表現の手段を考えていたのですが、それ以前に考えるべき大切なポイントがあったということですね。
デザイナーだからこその視点・役割がある。それを発揮するにあたって、当事者として意図を汲み取ることに勤めながらも、第三者として批判的視点を持って構成を見ることが大切だと教わっています。かつて別の案件で、「そのまま作るんだったら、ただ単に『ツールが使える人』でしかないよ」と言われたときはハッとしました。構成案が作られる過程を踏まえると、企画側で議論を重ねたうえで作り込まれたものなのだと思い込み、自分で疑いをかけられなかったのですね。
その後、ディレクターと相談して構成案通りに作るパターンと上司のアドバイスを反映して直しを入れたパターンの2つを用意しました。ミーティングでクライアントに説明し、最終的に私たちが直した案が採用されました。クライアント側からも「ありがとうございます…!」と感謝の言葉をいただいて。
この一件から、デザイン作りとは「情報設計の最適化」だと捉えるようになりました。最も大切なのは見た目の綺麗さや収まりの良さではなく、目的のためのアプローチです。それにあたって、筋道立てて考えることが必要不可欠。なので、「これって何を言いたいのだろう」「この組み立て方で伝わるかな?」と考えながら制作するようにしています。目的を明確にし、全てにちゃんと理由づけできることが理想です。
ビットエーに入ってから学んだことはありますか?
「チームの成果物(アウトプット)が第一」ですね。前の会社では、自分の仕事に焦点を置いていました。基本的に実装まで自分でやっていたこと、とにかく数を作るのが善とされる環境であったことが影響して、自己完結・個人主義の価値観になっていたんですよね。また、ディレクターにとってクリエイティブ制作は数ある仕事の中での1つにすぎず、指示出しは「いい感じに作ってもらえれば」みたいな感じで。温度差があったなと。
ですが、ビットエーでプロジェクトにチームで入って仕事をするようになってから、「チームの成果物(アウトプット)が第一」という価値観へ自ずと変わりました。自分だけでクリエイティブは完成しない。一人一人がプロジェクトおよびチームの創り手であり皆で動かして完成させるのだと肌で実感しているんです。完成までに様々な工程・作業・意思決定があるし、デザイナーがやることはツールを駆使して見た目を作る以外にもたくさんあるのだと、改めて色々学んでいます。デザイナーとして考えて案を出すと先程話したように、掛け合いを通じてクリエイティブをより良いものに磨いていくのですね。また、「今自分が進められることはないか」「仕事をしやすくするために整理できないか」とチームの動きに目を向けるようにもなりました。コミュニケーションを取っている分、周りの様子がよく見えるんです。
最後に、今後の目標を教えてください。
今は対応力を上げて、デザイン領域は自分で完結できる・任せられるようになれるように頑張りたいです。周りの方のパフォーマンスをより高めるために、そして何よりクライアントの課題解決のためにも、プロジェクトを推進できる人材を目指します。
また長い目でみたときに、ポテンシャルで採用された私の成長が育成実績となり、そのナレッジを将来のビットエーデザイナーのために活用していってもらいたいです。今、私は一番若手のデザイナーとしてビットエーで働いています。若手の自分だからこそ出来る組織への価値発揮は「成長」にあると考えました。今後、より規模の大きい案件を担えるようになって組織の目標へ貢献していくこと。それによって今後の若手デザイナーの採用・育成にも良い波を起こせたら良いなと思います。
いかがだったでしょうか?論理の重要性だったり、チームでのものづくりなど、ビットエーの強みを現在進行形で鍛えている様子がお分かりいただけたと思います。ビットエーには水上さんの他にも活躍されているデザイナーの方がいらっしゃいますので、ぜひ他の記事も読んで見てくださいね。