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勉強カフェで働いた3年間、ココロオドルランキング3位「試験に向き合う」

勉強カフェで勤務を始めてから#ココロオドル瞬間 には何度も遭遇しました。

3年間の#ココロオドル瞬間 をランキングで紹介しようと思います。


3位・・・簿記試験に合格したこと

2位・・・会員様とプライベートでご飯や旅行に行けたこと

1位・・・自主開催のイベントに非会員様が参加してくださったこと


今回はまず3位から。

私は勉強カフェに勤務しながら勉強の習慣のない生活をしていました。

周囲にはたくさんの大人が勉強しに来ているのに、自分のこととして捉えられていなかった私は「頑張ることができる人が特別にすごいんだ、そういう才能だ」と言い訳を自分に言い聞かせていたのです。

そんな時、業務に必要だからと簿記の勉強をしなければならなくなる時が来ました。

私は1桁の足し算も5回に1回間違えることがあるほど計算が苦手で、正直乗り気ではなかったです。


うだうだ勉強に対する不満を露わにする私に初めて渇を入れてくれたのが高校生の会員様でした。

彼女は勉強が楽しくて仕方ないといつも頑張ることができる方で、いつも自分に厳しい道を選ぶ傾向にありました。受験生とはいえ華の女子高生の時間を勉強に充てることに不満をもらさないところが超人じみているなぁと感じていたのですが、なんと彼女は友人と遊ぶ時間も大切にするのです。

「勉強の予定が狂わないように、遊んだ分と同じ時間勉強するようにしている」

と述べる彼女の言葉には嘘も誇張もなく、日々の努力が周囲の大人を圧倒する程でした。

そんな彼女と仲が良かったため、簿記を勉強することを話すと「じゃあ、一緒に参考書見に行こう!」と興味を示してくれたのを覚えています。

それは彼女なりのエールであり、日頃彼女の努力を知る私にとってはプレッシャーをかけにきていることにも気がつきました。

「勉強カフェで働くスタッフとして」「社会人の一人として」私は自分の勉強を試されていると感じましたし、彼女にとってもそういう意図があって参考書選びに同行したことは伝わりました。そのプレッシャーは私をしっかり勉強のスタートラインに立たせてくれたのです。


さて、とは言うものの簿記なんて教科は私にとって取っつきにくく、最初の数ページで詰まったのです。

参考書を読んでは首をひねらせる私を次に励ましてくれたのが、会員様の勉強方法でした。

それまでスタッフとして会員様から勉強に関する相談や、勉強そのもののお話を聞く機会が多かったのが功を奏しました。自然と勉強方法が学生の時と変わっていました。

学生の頃の私は教科書を読めば覚えられる天才に憧れていたのか、その真似事として「教科書を読んで覚える」中心の勉強しかしてこなかったのです。精々頑張って「教科書をノートに書き写す」だけ。これはどちらもインプット中心の勉強に当てはまるのですが、不思議なことにこれだけではインプットできていないものです。苦労してノートに書き写しても全てをインプットできないというのはなんだか腑に落ちませんが、そんな経験は多くの方が経験されていることでしょう。

自分がどれくらいインプットできたか確認するためにはアウトプットしなければならないことを会員様から学んでいたのです。

アウトプットとは具体的にどういった作業かというと「問題を解く」ことや「人に教える」ことなんかが挙げられます。私は1セクション終わるごとに問題を解き、正解率が0%でも、めげずに丁寧に答え合わせをしました。

案外この「問題を解く」という作業にはパワーを使うのです・・・。学校の成績が良い人なんかでもよくいらっしゃるのですが、完璧にインプットした!と自信を持った時でしかアウトプット(問題を解く)に移らない方がいます。きっと「全然覚えられていない事実」に直面してモチベーションを下げたくないという自己防衛が働いてしまうのでしょう。そこで本当に100%正解ならば問題ないのでしょうが、実際は数問間違えることもありますし、初めのインプットはとてつもない時間がかかります。ここで丁寧すぎるといたずらに時間を経過させてしまうこともありますので、インプットが完璧でなくてもすぐにアウトプットした方が効率よくインプットできるものです。

私は簿記を勉強する時にこの勉強法って学生の時と違う気がする・・・なんて考えていましたが、会員様の勉強の相談を聞く内に自然とやり方まで身についていたことに気がつきました。これには本当に助けられました。


最後に何より心強かったのが既に簿記を取得している方や同じ時期に簿記試験に向けて頑張る方が身近にいたことです。

教科書を読めば大方内容は理解できるのですが、試験の傾向や点数の取り方、ちょっとした注意点など見落としがちな情報をお客様と確認できたのは大変強みでした。

私の試験のことを気にしてくださる方が多ければ多いほど、勉強にも身が入りますし「絶対に受かってやる」という気持ちも強くなります。そんな環境で勉強できたことがとてもココロに残っています。


仕事が終わってから自習に取り組む会員様の気持ちもより深く理解できるようになりましたし、なにより自分が頑張れば試験にパスすることもできるのだという自信になりました。実際に業務の幅が広まったことも私にとっては大きな利点だったため、簿記の資格を取得したこと自体よりも、あの勉強した時間すべて尊いものだと感じます。

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