KDDIグループ視点で仕掛けるサービス戦略のダイナミックさ。KDDIプロジェクトのプロフェッショナルと呼ばれる彼が語るその面白さとは。
こんにちは!auコマース&ライフです。
auコマース&ライフは、KDDIの事業ビジョンである「通信とライフデザインの融合」実現のための中核事業として、日用品から、グルメ、ファッション、インテリア、家電などの「モノ」から、レストラン、ビューティー、宿泊などの「コト」まで、総合的に提供するショッピングサイト「au PAY マーケット」を展開しています。そこで今回は、KDDIグループのアセットを活かした成長戦略において必要不可欠なKDDIグループと連動したプロジェクトやプロダクト開発をまとめるPM(=プロジェクトマネージャー)をご紹介します。
三村剛史(Takeshi Mimura)
システム開発会社の派遣業務としてKDDI株式会社の情報システム本部や旧KDDIコマースフォワードに10年以上携わる。2019年4月に当社に入社し、現在サービス戦略部プロジェクトマネジメントグループにて主にKDDIグループ案件のPMを担当。
『au経済圏』✖️『EC』に魅せられて
ー本日はお時間いただきありがとうございます!まずこれまでの経歴と当社に入社したきっかけを教えていただけますか。
2017年4月、前職のシステム開発会社から派遣業務として旧KDDIコマースフォワード(以下、KCF)に配属され、会員管理を中心としたシステム全体のPMとして要件定義などの上流工程を担っていたことが、当社に入社するきっかけとなりました。実はKCFへ配属される前はKDDIの情報システム本部に派遣され、auショップ向けシステムのPMOならびにPMO補佐などを9年間担当していたので、KDDIには長く関わってきているんです。転機となったのは2019年3月に、KCFへの派遣が終了になり本社に戻ることになったことです。まだまだこれからもECに携わっていきたいと思い転職を考えていると、当時のシステム本部長に「auCLへ来ないか」と声をかけていただき、そのまま入社を決めました。
ー「ECに携わりたい」と思う中で、他のEC企業も選択肢にあったかと思います。その中で当社に入社した決め手はありますか?
施策に対してお客さまの反応がすぐ数字で現れるところがECの面白さだと感じています。ただ、ECに携われれば何でも良いというわけではなく、まだまだ『au PAY マーケット』に携わりたいという気持ちが強く、当時も他のEC企業という選択肢には迷わなかったです。KDDIへの派遣業務時代から数えてかれこれ10年以上、『au経済圏』の実現に向けてさまざまな業務に携わってきましたが、その中でも『au PAY マーケット』を中心としたEC領域は『au経済圏』の拡大という観点において影響力が大きく、しかしながらまだまだ改善の余地しかないというところで非常に面白さに溢れていると思ったからです。最後の2年、KCFでPMを行っていたこともあり、まだまだ自分の手で作り替えていきたいという思いが強くありました。
ー改めてご入社後から現在までの担当領域についてお伺いできますか。
入社から現在まで、KDDI戦略案件とポイント戦略案件のPMとして要件定義からリリースまでのプロジェクト管理を担っています。昨年2021年にリリースした「au WALLETポイントとPontaポイントの連携」や「お得なポイント交換所」、「auスマートパスプレミアム会員特典価格」なども担当した施策です。KDDIのコマースビジネス部(22年4月にauコマース&ライフに統合)から案件依頼があり、その内容を要件定義して開発を進めることが主な仕事内容になります。社内ではサービス開発やCS(カスタマーサービス)、マーケティングを中心に幅広い部署と調整を進めています。入社動機と変わらず、やはりプロジェクトの成果がサービスを通して目に見えて分かること、そして『au経済圏』に直接アプローチするというダイナミクスさが面白いなと感じます。
会社や役割、立場は違えど目指す先は同じのはず
ーKDDIとauコマース&ライフの橋渡し役として、難しさを感じるところはありますか?また乗り越えるために意識されていることがあれば教えてください。
『au経済圏の拡大』に対する要求と、『au PAY マーケット』というサービスそのものに対するauCLとしての要求がある中で、それらを同じ方向に導くことがやりがいでもあり難しさでもあります。全てが板挟みというわけではなく、目線が合っている時はスムーズに物事が進みますが、そうではない時は要件定義の段階で板挟みになりますね。どちらも正しいことを主張している分、落とし所を見つけるのには苦労します。(笑)
そんな時には関係者それぞれに話をとことん聞くようにしています。何が譲れて譲れないのか、それは何故なのか、他の選択肢はないのかなど、言葉の表層だけを捉えるのではなく、背景課題を理解するために知らないことがないようにという気持ちで話を聞くんです。双方の課題と目的、事業やサービスの優先順位などが明確になってくると自ずと向かうべき方向が見えてきます。否定からは何も生まれないので何事もジブンゴトとして捉えて、責任と覚悟を持って進めることが重要ですね。
ー今後の課題、期待することはありますか。
auコマース&ライフの中に留まらず、『au経済圏』という大きな枠組みの中で事業やサービスに向き合える方がもっと増えるといいなと感じています。全員が日頃から社外(KDDI)と関わるわけではない分、イメージがしづらく、大変そうという印象だけが強くあるのかもしれませんが、ステークホルダーとの調整や開発進捗の管理、工数とクオリティーのバランスを取るなど、一連のPMとしての役割と大変さは社内だけに切り取っても同じことだと思うんです。『au経済圏』の戦略としてはもちろん、『au』に関わる全てのお客さまのために、私たちはどんなサービスを提供できるのかを全員で見つけていきたいですね。
自分自身の役割としては、現在のPMとしての力を伸ばしつつ、サービス目線で課題を見つけて自らプロジェクトを立ち上げられるような、攻めと守りのバランスのあるプロジェクトオーナーになりたいです。2021年末には新たなPMの仲間が加わり、PMチームとしてもパワーアップしているので、ただ案件を進めるだけでなく、密な他部署との連携によって新たな価値提供ができることを期待しています。