こんにちはatama plusでUX/UIデザイナーをしている林田です。
今回はUXデザイナーとしてのお仕事を紹介します。
UXデザイナーって携わるサービスによって働き方は千差万別だと思います。
そこで、今回はatama plusがどんな感じでUXデザインを進めているかを紹介します。
atama plusはどんなUXの提供を目指しているか
僕たちは教育サービスを提供している会社なんですが(詳しくはコチラ)、
常に考えているのは
「色々な前提を全て取っ払った時に、一番良い学び方ってなんだろう?」
ということです。
テクノロジーの会社なので技術的な面はもちろん大事ですが、生徒の学習体験がどうやったら良くなるんだろうか?ということに向き合うのを大切にしています。
「そもそも"わかる"ってどういう状態なんだろう」
「子どもたちが学習している間、先生は何をしてあげられるんだろうか」
「学習中、どんな時にモチベーションが上がって、どんな時に下がるんだろうか」
みたいなことを、色々な知見を集めながら、一つ一つ実際に試して確かめて、今できる一番いい学び方を考えています。
そして、そういった”学び方”を実際の現場を通して"学び"、"改善に繋げる"というのがatama plusのUXデザイナーとして僕がやっていることです。
atama plusがUXを改善する上で大切にしている事
UXを改善していく上で、大切にしている事が3つあります。それは、
・みんなで気づく
・策は広く
・現場で確かめる
ということです。それぞれ具体例と共にご紹介します。
その1:みんなで気づく
UX改善の起点となるのは、メンバーそれぞれの異なった視点から来るひらめきと、観察から見えてくる生徒さんの痛みです。
atama plusでは、slack上に"just_idea"と"gemba"という2つのチャンネルを作っていて、それぞれ思いついたアイデアの投稿と、プロダクトを使ってもらっている現場に出向いた際に気づいた、塾や生徒さん痛みが書き込まれています。
#just_ideaチャンネル
#gembaチャンネル
こんな感じです。
これらは、職種関係なく(僕含め)気軽にバンバン投稿していく感じで運用されています。
UX改善を行うDiscoveryチームはこの気づきのプールをベースに、
「生徒が本当に困ってることってなんだろう?」
「どのくらいの子が困っているかデータからみれそうか?」
など、課題の詳細化、精緻化と解決策の検討を毎週行っています。みんなの気付きを活かすも殺すもここにかかっているので、責任重大です。
また、エンジニアも定期的に現場を訪問したり、地方の塾の授業中の様子を中継するなど、全員がユーザーの目線を維持できるようにしています。
この5分後位に、ある生徒さんが詰まってたところができるようになって、スポーツバーみたいな歓声があがりました。よい時間です。
その2:策は広く
UXを改善していく上で、改善策をプロダクトの中だけで完結させない、という事も大切にしています。具体的には、シーン毎にジャーニーマップを作り、プロダクトの中と外のどこに改善できる点があるかを見つけています。
例えば、動画講義の内容がなかなか定着しない、という事を改善するために、"ノートの取り方"的な本を片っ端から読み漁ったり、塾の先生にヒアリングしたり、伸びてる子のノートを借りてきたりして、ひたすらノートの取り方を研究して、オリジナルのバインダーを作成したり
オンボーディングのための体験授業をスムーズに導入できるようコンセプトムービー動画を作ったり
先生が授業中の生徒の様子を把握しやすくする用のモニタリングアプリを作成したり
家で宿題をやるためのアプリをつくったり
などなど…あの手この手を考えて、実行しています。
このフットワークの軽さはAgileとLEAN UXを徹底しているからこそできることかなと思います。
オフラインの接点や先生とのコミュニケーションまで含めたマルチチャンネル設計と、家と教室を横断したシームレスな体験設計ができるというのはUXデザインをする上で面白い点でもあります。
その3:現場で確かめる
検討された改善策は、現場で実際に課題が解決されているかどうかを検証します。
懸念があったり、開発コストが大きいものに関しては、必要に応じてペーパプロトタイプやモックアップを作成し、開発に入る前にも現場で使ってみてもらいます。
だいたい週に1度くらいのペースで現場におじゃまさせてもらい、何かしらの検証やヒアリングを行っています。
現場で実際に使っている様子をこの頻度で見られるサービスもなかなか無いかなと思います。UXデザイナー的には恵まれた環境です。
さいごに
こんな感じで 、みんなで気づきを集めて→改善策を広いスコープで考え→実際に試して確かめる
というサイクルを日々行っています。
この春から、導入いただいている塾もぐぐっと増え、提供する教科も機能もどんどん増やしていく予定です。やることめちゃめちゃたくさんあるので、一緒に働いてくれるUXデザイナーが居たら嬉しいなと思っています。ご興味のある方、是非一度遊びに来てください!