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AtoJ NEWS 3年ぶりのインド訪問 IITマドラスでプレースメント最新情報をヒアリング

ASIAtoJAPANは2022年9月6日から9月19日、13日間にわたりインドを訪問しました。マドラス、カルール、プネ3都市を訪問し日本語授業を提供する大学を視察、先生方に現地の状況を伺いました。

本記事では「IITマドラスを訪問。今年度のIITプレースメント最新情報をヒアリング」についてご紹介します。

インド国内はコロナウィルスの感染拡大ピークを越え、空港以外はマスクしている人は少数。日本よりも一足早くさまざまな制限を解放し、アフターコロナ時代へと動き始めています。

インドのトップ校IITマドラスを訪問



インドでは優秀な学生の多くが理系を目指します。技術系大学の最高峰IITへの入学は狭き門、中でもIITマドラスは23校あるインド工科大学(IIT)の中のトップ校。インド全土より優秀な学生が集まり、日々切磋琢磨しています。

ASIAtoJAPANがIITマドラスで提供する日本語学習プログラムは、大学に単位認定されることが特徴です。

インド最難関とも言われるIITマドラスは学生の地頭のよさに加え、単位認定の仕組みが後押しし学生の日本語学習意欲が高く、優秀な人材の宝庫です。多民族多言語社会であるインドで育った学生たちは、異文化や新しい言語に抵抗が少なくチャレンジ精神も旺盛。

日本のエンジニア不足の状況下、インドからエンジニアを採用することで日本企業の国際的な発展やダイバーシティにも貢献してくれるでしょう。

今回、IITマドラスへ主に次の3つの目的で訪問しました。

  • 日本語学習者の視察
  • 2022年度のプレースメント運営情報をヒアリング
  • 先生方との懇親、情報交換

現地で入手した最新の動向についてお届けします。


2022年度のIITプレースメント最新情報をヒアリング

ASIAtoJAPANと以前から交流があるバサ先生が、IITプレースメントを取り仕切るStudent Officerのトップに就任しました。

今回の訪問ではバサ先生と再会し、IITプレースメントの最新動向を伺いました。



IITプレースメントとは?

インド最優秀層のIITの学生を採用したい場合、IITプレースメントと呼ばれる大学側が管理する就職面接会に参加する必要があります。GAFAMで活躍するインド出身エンジニアをはじめ、インド最優秀層が集まるIITの学生は世界中から声がかかります。

IITプレースメントは、学生が学業に集中することができるよう大学側が設けた仕組みです。

IITプレースメント外で学生と接触することは禁止されており、違反した場合は今後のプレースメントへの参加権が無くなります。

2022年度はオンラインとオフラインの並行開催

2022年度のIITプレースメントはオンラインとオフラインを並行して行うとのことです。

オンライン/オフラインのプレースメントは参加場所のほか、「開始時間」が異なるのが今年度のポイント。

  • オンライン:深夜0:00開始(インド時間)
  • オフライン:朝6:00開始(インド時間)

つまり、プレースメントのDay1 スロット1を狙うのであれば必然的に深夜からオンライン参加する必要があります。Day1スロット1は全世界からIITマドラスの最優秀の学生獲得を目指し、名だたる企業が参加します。

IITの学生は提示金額でオファーを受けるか決めることがほとんどです。世界トップ水準の年収を積んで参加しなければ最優秀層の学生を獲得するのは難しいでしょう。

自社の提示できる年収がどの大学のどのスロットを狙えるのか、事前のリサーチは必須です。

日本企業がインド人学生を獲得するには?

今年度は以前よりも、対ルピーの円の価値が下がっています。そのため日本円の提示年収が同じでもインドの学生から見て、ルピー換算の年収額が下がって見えてしまう状況です。

また、インド国内のITコンサル系の年収は日本企業を上回ることもあり、すべての分野ではないものの国内の年収水準は上昇傾向にあります。

このような状況下、従来のように「日本は技術力があり年収も高いので学生を獲得できるはず」といったような認識で参加すると、足元を掬われる可能性があります。

IITプレースメントで学生は提示された年収を見て、入社企業を決めます。日本企業も提示年収の見せ方を工夫したり、学生獲得の実現を目指すにはどの大学のどのスロットを狙えばよいか戦略を立ててプレースメントにのぞむ必要があります。

今回の訪問で、バサ先生から日本企業も積極的にプレースメントに参加してほしいとの言葉もいただきました。IITマドラスには専攻分野の学習に加え、FAST OFFERを通じて日本語学習に取り組む学生が多くいます。日本企業からオファーがあれば、日本に来たいと願う学生も多くいることでしょう。

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