1
/
5

「東洋経済すごいベンチャー100」2022年度版選出!物流DXで業界変革に真っ向勝負するアセンドとは

こんにちは!物流DXを志すスタートアップ・アセンドの広報チームです。

先週、東洋経済・夏の恒例「すごいベンチャー100」特集が発表されましたね!世間からの注目度が大変高く、スタートアップとしてはついつい息を飲んで発表を注視してしまう企画ですが、今年2022年度版にて、なんと……当社を選出いただきました!(物流部門にて選出いただいた3社の一つでした!)

ご取材いただいた記者の方によると、今年の特集の切り口の一つは、「業界の課題解決型ベンチャー」であった、とのこと。今日はそんな当社の「事業戦略」「組織戦略」について、代表の日下の語りも交えながら、熱くお伝えしてみたいと思います。少し長い記事となりますが、根気強くお付き合いください!

1.テック、コンサル、ルールメイク。全方位から物流業界を救う

アセンドはミッション経営を掲げています。ミッションとは「物流業界の価値最大化」。少し平たく言い換えると「物流業界のありとあらゆる課題を解決する」ことです。アセンドはこれに対して2つのアプローチをとっています。


(1)業務のデジタル化から経営分析までを実現するSaaSビジネス



アセンドが考える大きな課題の一つは「運送業界のデジタル化の遅れ」。業務が非効率になっているだけでなく、データを適切に収集して初めて可能になるKPI分析・財務分析ができない→結果として荷主に対する価格交渉ができない→安価な運賃のまま運送を請け負う→利益が出ずにさらにIT投資ができない、という負のサイクルに陥っています。これに真正面から立ち向かうのがSaaSによるサービス提供で、「LogiX(ロジックス)」を提供しています。業務をデジタル化して効率を図るといった現場改善から、データを蓄積してKPI・財務分析を行うといった経営改善まで、一気通貫で実現するサービスを提供しています。

日下「IT投資は会社の利益から拠出されるため、薄利の運送業界ではこれまでハードルが高いものでした。ですがSaaSの登場により、安価でIT化に挑戦できる時代がやってきましたSaaSは運送業界のためにあるビジネスだと考えています。」


(2)テクノロジーで解決できない問題に挑むコンサルティングビジネス

とはいえ、物流業界の課題にはやはりテックだけでは解決できない問題も。「ロジックスで分析はしたけど、いざ荷主に価格交渉するにはどうしたらいいのだろう」というお悩みも、まさにそのひとつです。他にも「ドライバー不足の時代にわが社で働き続けてもらうために、人事制度を整えたい」といった現場目線の課題から、「物流業界にダイナミックプライシングの概念を持ち込むには」といった研究開発・行政を巻き込むルールメイクまで、幅広く課題解決を目指すのが「コンサルティング事業」です。



特に、この「物流業界にダイナミックプライシングの概念を持ち込むには」といった点に関して、当社は内閣府が推進する国家プロジェクト(SIP-戦略的イノベーション創造プログラム)のもとで実証実験を行う事業者にも選ばれています。SIPとは、日本経済の再興や国民の生活の発展に資する取り組みを、研究開発から実用化の段階まで、従来の省庁の垣根にとらわれない形で支援すべく生まれた国家プロジェクトですが、日本社会の血管とも言われる物流はその対象領域の一つであり、アセンドは第2期「スマート物流サービス」にて、物流のビッグデータ利活用の研究開発領域において採択されています
アセンドの実証実験が採択された背景には、運送業界の事業環境の厳しさがあります。約半数の事業者が赤字経営に苦しんでいる上、「物流の2024年問題」(※1)も目前に差し迫り、労働時間の制約も加わってくる中で、どのように業界変革を実現していくかが喫緊の課題となっています。

※1物流の2024年問題…働き方改革関連法により、トラックドライバーに対する時間外労働時間の上限規制の猶予期間が終了し、2024年4月から他業種同様の規制が適用されることで運送・物流業界に生じる諸問題を指しています。

この取り組みについて8月にプレスリリースを出したところ、物流業界紙6紙からご取材をいただき、多くの報道に繋がりました。また業界を代表する識者の方にSNSでも取り上げていただいたり、運送業界に精通する物流ジャーナリストの方にも、「運賃ダンピングを抑制する可能性のある技術」として報道いただくなど、運送業界の抱える課題に対して多くの方の声を感じることができました

このように地に足をつけて業界の課題に泥臭く向き合うと同時に、マクロの視点からも業界全体の変革に向けて働きかける。上流・下流の双方から「物流業界の価値最大化」に向けて取り組むことがアセンドの事業戦略であり、アセンドで働くことの大きな魅力です!

2.Vertical SaaSのビジネスモデルで勝つ強い組織をつくる

当社は運送事業者に対して「LogiX」を提供することを事業の中心に据えていますが、このように物流業界(特に運送業界)という特定の業界に対し、そこで行われる業務を広くカバーするサービスは、一般的に「Vertical(垂直方向の)SaaS」と呼ばれています。一部の機能だけを代替するのではなく、業務全体を載せていくような基幹システムを開発・提供するため、組織としてその業界に対して深く・じっくりと向き合うことが求められます

日下「そのため、組織の強さがVertical SaaS のビジネスの成功に直結すると考えており、このことを強く意識した組織づくりを行っています。」


(写真:弊社代表の日下)

アセンドの強い組織づくりの一つに、「各種人事制度の設計・運用」があります。プレシリーズAというフェーズで、すでに等級制度・評価制度・報酬制度の3つの「基幹人事制度」がそろっており、日々さらなる改善に向けて運用が図られています。またこの基幹人事制度は策定背景・意図含めてドキュメントが全社共有されており、誰でもアクセスでき、自由に議論できるという心理的安全性が高い状態が生み出されています。

そのほかにも、「家賃補助制度」「マネージャー定義」など、各種制度について、職種を問わずあらゆるメンバーが策定に関わっているのも当社の特徴の一つです。例えば、「マネージャー定義」の策定を主導したのはエンジニアでしたが、「制度設計は経験が無かったが、ミッションやビジネスモデルから逆算した組織づくりの重要性をよく理解することができた」と語っており、各メンバーが能動的に「組織をつくる」意識を高めるきっかけとなっています。


もう一つ、アセンドの強い組織づくりの上で注力していることに「モメンタムの醸成(=組織の士気を高め事業推進を加速する力にしていくこと)」があります。組織の「熱狂」を生み出す・維持すると言った方が、ピンとくる方もいるかもしれません。

モメンタムを醸成する要素として大事なものの一つとして、当社ではアセンド祭り」と呼ばれるイベントを開催しています。四半期ごとにオフサイトで行う全社イベントで、全社の歩みの確認や個人目標の振り返りなどを行います。



「アセンド祭り」のメインであるワークショップでは、経営陣から事業進捗や次クオーターで注力するポイント等の共有があったのち、自分自身の成長を振り返ったり、次フェーズに向けてどう行動すべきかなど広く議論したりと、全社で意識を合わせ、目線を上げる大切な機会となっています。加えてミニ運動会や、夜は宴会などがあり、「四半期に一度、団結力を高め、目線合わせをするいいペースメーカーになっている」と日下は語ります。


(写真:アセンド祭りのミニ運動会にて)


「アセンド祭り」のほか、資金調達やオフィス移転、ピッチイベントへの出場、展示会への出展など、各種イベントをモメンタム醸成の好機と捉え、全社にしっかりと共有していく。このような思想や文化がアセンドにはあります。

物流業界の価値最大化をミッションとして、Vertical SaaSを提供することを主軸にするというアプローチを取ったアセンドは、このようにして組織の強靭化を図っています。

3.アセンドが求める「人」と代表メッセージ

事業戦略、組織戦略についてお伝えしてきましたが、あらゆる戦略を実行するのは組織であり、最小単位である「人」が重要です。では、アセンドはどんな「人」を求めているのでしょうか。

日下「ミッション達成に向けてメンバーが持つ共通の価値観である『バリュー』、アセンドではそれを『人間的成長』『意図込め』『組織追求』としていますが、まずはこれを理解・共感し、行動できる人を求めています。あとは、社名の通り、着実に成長を重ねることができ、成熟した人間になれそうな人かというのも大事かなと。」



「組織のマネジメントが求められるマネージャー、またマネージャー予備軍で入ってくれる方は、ぜひとも腹を括ってきてください! (笑)。人が少ない中で幅広い業務領域を自分で戦略を立てて実行していくという、トータルで業務が遂行できるとことに加えて、カルチャー・ピープルマネジメントをしていくということになるので、優秀でやる気のある仲間を求めています。」

その一方で、社会人1~2年目の人が数人、メンバーの中に存在していることもアセンドの特徴です。これについて、

ちゃんとやる気のある人が『アセンド(着実に一歩一歩成長)する』という機会を作れる会社にもなりたいと思っています。今いる若手二人も、やる気と根性だけ持ってきてくれたような人ですが、入社して半年くらいで加速度的に成長してくれており、彼らの存在は組織全体に好影響を与えてくれています。」


最後に、代表の日下からアセンドに興味を持ってくれている方へのメッセージです。

「仕事を生き生きとしている人を、かっこいい・美しいと思いますが、アセンドにはさらに『物流業界を変革していく』という大義もある。仕事が好きで、人生を仕事を通じて楽しみたいと思っている人、世のため人のために何かがしたいというパワーを持っている人にとって、こんなに良い環境はないと自信を持っています。興味を持っていただけた方はぜひ気軽に「アセンド食堂」に遊びに来てください。熱く・楽しく語り合いましょう!」

アセンド株式会社's job postings
10 Likes
10 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like 日下 美里's Story
Let 日下 美里's company know you're interested in their content