前職ではECサイトの運用を行っていたwithnewsのディレクターの本間さんは、入社数か月でサイトリニューアルを任されることになりました。リニューアル後月間PVを1.5億まで伸ばし、部署内のパーティーではDJをやったりと、幅広く活躍する本間さんは「朝日新聞にはチャレンジする風土がある」と言います。朝日新聞という伝統的メディアに転職して、どんな仕事していて、何にやりがいを感じているのでしょうか。
――今のお仕事を教えて下さい。
入社して1年半位ですが、朝日新聞社が運営するwithnewsというwebメディアのディレクターをしています。昨年12月のリニューアルにも関わりました。リニューアルは昨年5月から準備が始まり、編集長も含めた10数人程度のメンバーで行ってきました。一番時間を使いミーティングを繰り返したのは「自分たちはどういうメディアを目指したいのか」というところを言語化するところです。新聞紙面に載る記事とは違って、良くも悪くも色んなネタを扱っているので「そもそもどういうメディアだったのか」、「今思い返すとこういうメディアだったよね」という話をじっくり詰めていき、コンセプトが固まってからサイトのデザインやUI/UXに落とし込んでいきました。
――リニューアルではどんなところが変わったんですか。また仮説やKPIがあれば教えて下さい。
ロゴや全体のデザインもリニューアルした他、サイトオープンから5年経ってwithnewsの特徴が出るような連載形式の記事も増えてきたので、それらがユーザーにわかりやすいレイアウトにしたり、使われてないカテゴリの統廃合などを行いました。各記事のPVカウンターの横にある目が動くなど、遊び心も加えました。スマホとPCで分かれていたデザインもレスポンシブにしました。デザインを考える順番はまずはスマホで考え、その後PCで考えるという流れです。KPIとしては、どうやったら回遊率を高められるか、外部から流入した新規ユーザーを定着させられるかを考えました。PVも順調の伸びていて、2020年5月には1.5億PVを達成しています。
――前職での経験は業務に役立っていますか?
前職はweb制作会社で主にECサイトの運用をしていました。売上を達成するためにKPIを立て、仮説、改修、検証をといういわゆるPDCAを回す日々でした。明確な数字が出ることにやりがいがありましたし、その時にPDCAを回す技術が身についたと思います。例えばボタンの色を変えるだけでもユーザーが行動を変えることを面白いと感じられるということは、この仕事をしていく上で重要だと思います。前職で身に付けたスキルや感覚は現職でのリニューアルや日々の業務に活かせていると思います。
――どんな理由で朝日新聞社を選んだのですか?
前職は受託開発の会社だったので、自社でサービスを運営している会社に転職したいと思っていました。元々マスコミに興味があり、大学で受講していたマスコミ講座のOBのメーリングリストで朝日新聞社が募集しているということを知って、応募したのがきっかけです。
――入社してみて想像と違ったところはありますか?
大きい会社、歴史ある会社ということもあり、レガシーなイメージを持っていたのですが、Wantedlyで最初に面談でオフィスに来た時からフランクな環境だと思いました。
コロナ禍の前は四半期ごとの部署での決算発表会の後にデジパというオフィスでのパーティーを開いていたのですが、履歴書にDJをやっていると書いていたら、そこでDJをやらせてもらったり、結構何でもやらせてもらえる環境があるなと思っています。
クラブでDJをする本間さん(2016年撮影)
――朝日新聞社にどんな魅力や可能性を感じますか?
新聞業界全体がデジタル化の過渡期にあると思います。業界全体が紙からデジタルへの転換を模索している中、朝日新聞社は新しいことにチャレンジしていこうという風土があります。ZoomやSlackはもちろん、業務が効率化するのであれば新しいツールを積極的に取り入れています。昨今のコロナ禍で緊急事態宣言が発令される以前から在宅勤務が可能であったりと、世の中のトレンドに柔軟に対応した働き方ができていると思います。
――転職して良かったことはありますか?
大勢の人に使ってもらえるサービスであったり、社会的な影響力が大きい仕事に関われることは良かったと思います。また前職は仕事にやりがいを感じていましたが、仕事が忙しく毎日家と会社の往復で過ぎていくという日々でした。今は時間的に余裕がある働き方ができているので、仕事の後に英語の勉強ができています。
――達成したいことはなんですか?
今関わっているwithnewsのサービスを引き続き伸ばして行きたいです。また折角新聞社に入社したので、朝日新聞デジタルのような基幹サービスにも関わってみたいです。タイミングがあれば、新規サービスにも関わってみたい。あれもこれもとわがままに見えるかもしれませんが、それができる環境なので、自分のスキルを活かしつつチャレンジできたらいいなと思っています。
――どんな人に入社して欲しいですか?
やりたいことあって手を挙げれば、やらせてもらえる柔軟な環境があるので、自分で考えて自分で仕事を回せる人が向いていると思います。
- Profile -
デジタル・イノベーション本部カスタマーエクスペリエンス部 本間里望(Ribo Honma)
法政大学経済学部を卒業後、官公庁向けのコンサルタント会社を経て、デジタルコンテンツ制作会社に入社。6年ほどディレクターを経験後、2019年2月より現職。入社後はデジタル・イノベーション本部アライアンス事業部でwithnewsのサイトグロース担当として、データ分析やサイト改修業務を担当。(インタビュー後に)同本部カスタマーエクスペリエンス部に異動し、朝日新聞デジタルのシステム改修業務に従事している。