社内インタビュー記事
アーキタイプで働くメンバーに仕事内容や個々人が抱える新規事業開発に対する想いについてインタビューしました
https://www.wantedly.com/stories/s/interview_archetype
こんにちは!アーキタイプの採用担当米原です。
インタビュー第6弾はアーキタイプ「新卒第1号入社」鮫島佑介さんに
アーキタイプに入社したきっかけや今後の展望についてインタビューしました!
バックナンバーはこちら
Profile
鮫島佑介(さめしま・ゆうすけ)
2014年 新卒でアーキタイプに入社
大手コーヒーチェーンや大手雑貨店のCRM分析を担当。 その後、新規事業開発プロジェクトを経験
2017年 飲食系のビジネスを行うために株式会社あわくろを設立
キッチンカーやゴーストレストラン事業を立ち上げ運営中
——鮫島さんよろしくお願いします。鮫島さんはアーキタイプ「新卒第1号入社」だそうですが、どういう経緯でアーキタイプに入社されたんですか?
元々は新卒でERPシステムの会社に入社する予定でした。でも内定者アルバイトとして大学4年の4月から、週4フルタイムで営業する中で、自分あんまり営業向いていないな…と思い始めたんです。
営業職としてそのまま就職するかすごく迷っていたんですが、昔アーキタイプにいた鈴木大貴さん(現HiCustomer株式会社 代表取締役)に進路相談をしていた時に「アーキタイプでインターンしてみる?」と誘っていただいて。これが始まりですね。
アーキタイプでインターンを始めた当初は、クライアントに提出するレポートでGAFA動向をまとめたりしていたんですが、それが思った以上に楽しくて!これからもこういう業務やりたいなと思ってそのままアーキタイプに入社することに決めました。
でも実は、僕より学年1つ下のインターン生がいて、彼の方が先にアーキタイプから内定を出してもらっていたんですよ。だから新卒入社は1号だけど内定は1号ではないっていう裏話もあります(笑)。
——なんと!そんな裏話があったんですね…。そして入社後はどんなお仕事をしていたんですか?鮫島さんってコンサルよりもマーケの色が強い印象があるんですが、その移り変わりはどんな感じだったのでしょうか?
昔のアーキタイプって個人で仕事をすることが多かったので、新卒入社の時点で割り振ってもらえるタスクがなかったんですよね。
なのでアーキタイプで社内営業する中で「新規で大手コーヒーチェーンのCRM案件が始まるから一緒についてきてみる?」って上司の北澤麻衣さんが言ってくれて。それがきっかけでCRMプロジェクトを担当し始めました。
最初は会議に参加して、分からないことを調べて学ぶという感じだったんですが、データ周りをいじれるようになってきてからは麻衣さんが施策の提案とかアイデアを出して、その裏付けデータを僕が出す、みたいな形でチームを組んでいきました。
皆さん、僕のことをあまりオフィスで見かけなかったと思うんですけど、クライアントのデータが社内ネットワークからしかアクセスできなかったので、週のほとんど常駐先に行って仕事をしていました。
具体的な仕事内容としては、IDが紐付いているPOSデータや会員データを分析して、施策の提案や、施策打った後の効果検証をしていました。他の小売店のプロジェクトではデジタル周りの戦略立案などもやっていたので、その経験を生かしてアーキタイプのCSP(Corporate Startup Program)に参画し、今はメンズコスメの事業推進を担当しています。
——なるほど、そういう経緯があったんですね。そして、鮫島さんと言えば、社外起業をされているところが他の社員との特徴的な違いだと思うのですが、なぜ始めたのでしょうか?
新卒1年目から大手コーヒーチェーンのプロジェクトを担当していたのですが、当時はそれだけでもう忙しくて。でもだんだんと仕事の進め方に慣れてくると、データ分析をしている中で「じゃあこういう施策はどうだろう?」というアイデアを思いつくようになってきたんですよね。
とはいえ、全てクライアント側で実行できるわけではないので、自分で試せる場が欲しくて、自分で事業を始めました。
会社を辞めて、自営業に完全シフトするつもりはなく、空いた時間に色々テストマーケをやっていました。
最初は、メガネ用のサングラス(クリッピングサングラス)を3Dプリンタで作ったり、飲食店のおしぼりをもっとクオリティ高い形のサブスク的なビジネスにしてトライアルをしてみたりとか。それで、3つ目くらいにキッチンカーに辿り着いて、新卒4年目の9月に会社を興しました。
——新規事業は、トライしてみることは大事である一方で、だらだら続けるのは良くないとよく聞きますが、鮫島さん的な足切りのラインってあったんですか?
実は、トライする前に足切りラインを明確に決めてなくて(笑)。走りながら考えて、事業が成立しないなと気づいたら辞める、というような形でした。
サングラスの時も、まず3Dプリンタのあるスタジオに行って、実際に作ってみて、それからビジネスを考えた時にこのやり方だとクオリティが担保できないなと気付いて辞めました。
もちろんやる前から分かったはずのこともあるし、やらなきゃ分からないこともあるんですが、早さでいうとまずはやってみる方が早いと思います。スモールスタートで事業を始めれば失敗したときのリスクも知れているので。
例えばキッチンカーは初期費用で車を買ってしまえば、維持費はかかるけど、飲食店みたいに家賃とか人件費とか固定の費用があるわけじゃないから、赤字が出る心配はありませんでした。
——鮫島さんの飲食事業はキッチンカーからスタートして、今ではゴーストレストランにも拡大していますが、この移り変わりの経緯は何だったんですか?
キッチンカー事業をやる中で、飲食店から「業態拡大したいんだけど…」っていう問い合わせが多くて、意外と飲食店って次の打ち手を模索している人が多いなと感じたんです。
そんな中でUber Eatsが日本で広まっていて「個人事業主の配達パートナーが商品を届ける」というシステムを画期的だと感じたんですよね。このシステムなら飲食店はほぼノーリスクでデリバリー導入ができるし、今後普及していく可能性が高いなと思って、僕もとりあえず始めてみた感じですね。間借りで飲食店が営業していない時間を借りて、デリバリーのみで運営すれば正直だめだったときに撤退しやすいなと思っていました。
参入してみると、コロナの影響もあって思った以上に市場の成長の伸びが早く、事業も成長していったので、ご相談いただく飲食店さんには、「飲食店と違うポイントでマネタイズできますよー」って感じで、初期費用が積める場合はキッチンカー、明日からチャレンジできるものとしてはデリバリーをおすすめしています。
——「起業します!」となったとき、退職して起業するっていうのが世の中のスタンダードな気がしていたんですけど、なぜ鮫島さんは働きながら起業という道を選ばれたんですか?
正直に言うと、アーキタイプには「本業とプライベートビジネスが並行してできる環境があったから」っていうのはありますね。
アーキタイプの良いところは社員のチャレンジに寛容なところだと思います。僕も入社当初、「実家の家業(徳島にある牧場)を継ぐので、4,5年で辞めます」っていう感じで入ってきたのに、畜産関係ならこういう人紹介するよとか、こういう本があるよとか、ものすごく相談にのってくれて感動的でしたね。
それに、僕がやっているようなスモールビジネスはある程度任せる人がいれば自分自身のリソースを使わないものが多いので、アーキタイプを辞めてまでやる必要ってあるんだっけと考えました。
辞める利点とは、平日の昼間自由に動けたり、長い時間店舗にいることができたりするってことだと思いますが、ゴーストレストランの方はシェフが全部やってくれているし、キッチンカーは週に一度出店するだけだから、僕のリソースはほぼいらないんですよね。
本業と自分の事業、両方やることで視野を広く持てるし、今のところこのやり方が僕には合っているなと思います。
——今、デリバリー業界はトレンドなので相談が殺到しそうですけど、どうですか?
得たノウハウを「さめすけ」という名前でnoteに書いているんですが、それを読んでくれた方からご相談の連絡をいただくことが多いですね。最近だと20-30件/月くらいはいただくかな?
アーキタイプ代表の淳さんが事業を始める前の僕の相談にもよくのってくださっていたし、いろんな人に会わせてくれたので、そのときの御恩を返すというわけではないですが、基本的にはどんな質問にもお答えするようにしています。
——アーキタイプは副業やっているメンバーが何人かいると思うんですけど、鮫島さんが考える副業・起業のメリットって何ですか?
特にアーキタイプは新規事業の起案者、事業のCEOをサポートする立場なので、自分で事業を立ち上げるっていう経験をしておくと、目線が合うことが多いと思います。こういうところで困っているんだろうなとか、今コレやってほしいのかなとか自分でやっていると気付きやすい点が多いです。
あとはどうモチベートしていくか、という部分は自分の事業をやっていて重要性に気づいた部分かもしれません。
自分の事業をやっていても「その施策を実行したが方が良いのは分かっているんだけど腹落ちしきれてないな」と思うことがあって。外から見ている方が「事業成長のためにロジックとしてこうした方が良い」というのは見つかりやすかったりするんですが、それをどうモチベートして実行に移してもらうかっていうところが重要だなと改めて分かりました。
その施策を押し付けるだけではなくて、感情の部分も含めて寄り添って人間味で事業を進めていくのが良いってことは自分の事業からだけで得たことではなく、(北澤)麻衣さんがすごく得意な部分だったので、そこはアーキタイプのプロジェクトから学ぶ点が多かったと思っています。
提案書に言いたいことを落とし込むだけが営業じゃないっていうのが、麻衣さんと仕事をしていく中で一番学んだことだったかもしれません。
——最後に鮫島さんの今後の展望をお聞かせください。
難しいですが、やっぱりアーキタイプの新規事業って学べることが本当に多くて、常に気づきやラーニングがあるので自分自身が成長しているという実感があります。
その経験を生かし自分の事業をすすめていった結果、現在は大手の会社さんと提携できるようになりましたし、自分とアーキタイプは切り離せない存在だと思っています。
今後は、より多くの新規事業に携わって、アーキタイプと自分の事業のアセットをうまく融合したプロジェクトが作れればいいなと思います。自分が新卒だった時と同じように、そういう事例でアーキタイプの第1号になれたら嬉しいです。
鮫島さんありがとうございました!
アーキタイプでは大手企業の新規事業創出支援をはじめ、多様なキャリアが描ける環境をご用意しています。
これから新しいやり方で社会にインパクトを与えたい、チャレンジ精神のある方、キャリアアップしていきたい方は是非応募ください。