こんにちは。アップルワールド経営企画室の齋藤です。

前回は、社員インタビューvol.1としてメディア事業の責任者を務める深田さんにインタビューしました。
今回も社員インタビューvol.2をお送りします！
今回はオンライン事業部でトラベリーのデザイン全般やアップルワールドのコーポレートデザイン等を担当する室井さんにお話を伺いました。　

室井瑛理子
オンライン事業部　デザイナー
2006年じげんに入社。数多くのメディアにおいて、サービス設計からUI/UX設計、ディレクションまでを担当。2018年アップルワールドに出向し、メタサーチサービスのデザイン全般を担当。なんでもこなすオールラウンダータイプ。オフィスデザインやコーポレートデザインも手掛ける。

Webサービスは「つくるもの」ではなく「使ってもらうもの」

-　まずはじめに、室井さんはじげんからアップルワールドに出向されていますが、じげん入社前・これまでのじげんでのご経験について教えてください。

室井：大学卒業後、デザイン未経験ながら制作会社に入社し、Webデザインの受託開発をしていました。とにかく制作の即戦スキルを磨いた2年間で、自分のデザインを気に入っていただき案件受注したり、有名ブランドのサイトデザインに携われたりと充実した日々でしたが、インハウスでサービスを作る側に回りたいと思い、転職を決意しました。

Webサービスは「ユーザーに使ってもらうもの」だと思います。でも制作会社では常に新しいデザインを作って売るのが仕事でしたので、依頼されたものを作った後にその効果がどうだったのか、知る機会が殆どありませんでした。ユーザーまでの距離が遠く、意見や改善施策があっても自分の立場からは提案できないモヤモヤもあり、事業会社でサービスの設計やリリース後の運用にも関わっていきたいという思いが強くなっていきました。

じげんへの入社は、代表の平尾から誘われたのがきっかけでした。当時は10名にも満たない規模だったので、周りからはチャレンジャーだと言われましたね(笑) でもそこから東証一部に上場するまでのスピード感の中で、あの時入社したから経験できたということが沢山あるので、よかったと思っています。

とはいえ、デザイナーは一人目の採用だったこともあり、私が入社した当時のじげんは圧倒的にエンジニア中心に開発プロジェクトが進む環境でした。待っているだけでは、依頼されたパーツをつくって終わり。これではせっかく転職したのに制作会社の時と変わらない！と危機感を覚え、自分から積極的にエンジニアのミーティングに参加したり、開発のことを理解し、その上でデザイン観点での意見を出すようにして、サービス設計の段階から入り込んでいくのが当然になるよう、デザイナーの立ち位置を変えていきました。

その後ディレクション担当としてサイト設計の上流から関わることが増え、これまでに非常に多くの事業の立ち上げから運用・改善に携わることができました。アップルワールドに来るまで、ここ数年は主に求人領域のメディアのディレクションやプロマネを担当していたのですが、常にサービスを成長させるプロジェクトの中心にいれたことは、とても良い経験となっています。

2つの会社が1つになるというフェーズで新しい組織作りやブランド構築に関わりたい

-　そんな中、アップルワールドに出向された経緯やいまアップルワールドで行っている業務を教えてください。

室井：アップルワールドへの出向を決めたのは、2つの会社が1つになるというフェーズで新しい組織やブランドをつくる業務に関わりたいと思ったからです。
コーポレートロゴやミッション・ビジョンは、企業のブランディングにとって欠かせないものです。そのリニューアルに携われるというのは、なかなかない機会ですし、デザイナーとしてとてもやりがいのある仕事をさせてもらっていると思います。その分、プレッシャーもすごくて挫けそうになりながら試行錯誤する日々ですが…（笑）

実は以前じげん社でもCIデザインを担当させて頂いたのですが、そちらは「全く新しいものを生み出す」という意識が強いプロジェクトだった印象があります。今回は、M&A後のPMIの一環で、既存の企業文化も大切にしつつも、新生アップルワールドとして変革していくイメージを表現したいというお話でしたので、デザイナーとしてはまた新しいチャレンジができたかなと思います。

バリューを決める会議での一枚。写真左端がエリーさん。

室井：コーポレートのデザインは、経営陣の思い描く未来や社員の想いを形にしていく仕事だと思っています。
最終的にはいわゆるデザインワークで制作物のアウトプットも求められるのですが、その前段階にも色々と仕事があります。
ブレスト会議で皆の意見が出やすくなる空気を作ったり、良いアイデアをブラッシュアップしてアプローチを変えてもらったり。そういったプロジェクトを円滑にする仕掛けや、形にするまでの全体のストーリーを設計するのも「デザイン」の仕事の一つとして担当をさせて頂いています。もちろん想定どおりにはいかなくて、悩むこともあるのですが、色々な意見が集まり化学反応が起きて、自分が思いつかない方向にアイデアが広がって、さらに磨かれていく瞬間をみるのはとても楽しいですね。
この秋のオフィス移転の際には、オフィスレイアウトや内装デザインにも関わらせてもらったのですが、普段ウェブの仕事がメインの私には、空間デザインはとても興味深い仕事でした。これも作って終わりではありません、もっと良いコミュニケーションが生まれるよう色々仕掛けていきたいですね。

また事業サイドでもメディア事業のディレクションを担当しています。
オンライン事業部では、サービス設計からUI設計、HTML&CSSの実装、開発チームのスケジュール・プロジェクト管理から他職種との調整など、なんでもしています。
ディレクションはチーム全員とコミュニケーションをとり、ハブになっていくイメージ。
ときにはメンバーの相談にのったりや愚痴を訊いたりもしています(笑)

デザインの力でPMIを成功させたい

-　アップルワールドがじげんグループに入り、10ヵ月が経ちました。今後のアップルワールドにおいて室井さんが達成したいことを教えてください。

室井：デザインの力でPMIを成功させることです。アップルワールド・じげん双方が一緒になって良かった、と思えるような未来を実現したいと思っています。

働きやすい＆働きがいのある会社として、まだまだ解決すべき課題が沢山あります。今のアップルワールドは、今まさに変わっていこうとしている段階なので、改善に取り組むのに積極的ですし、可能性がたくさん感じます。デザインの仕事を通じて、目指すべき良い組織の形を探りながら、新しいアップルワールドを創っていきたいと思います。

物事がうまくいくのには理由があると思っていて、私はやはり"デザイン"がキーになると思っています。私にとって、今回はデザイン×PMIのチャレンジ。
組織も事業もしっかりデザインされていないと成功しません。「デザイン思考」が注目され始めたのはここ数年ですが、どんなことにも応用可能な考え方なので、デザインを軸にして挑戦できる領域はこれからも広がっていくと思います。

-　室井さん個人としての、今後の目標を教えてください。

室井：引き続き、組織をより良くしていくところにデザインで関わっていけたらいいなと思っているのですが、全社だけではなく、デザイナーの組織づくりも、これからの状況です。
実はじげんに入社した時と同じで、今アップルワールドもデザイナーは私ひとり（註：業務委託の方にご協力を頂いています）。

今は働き方の多様化も徐々に進んできていますし、デザイナーにとって働きやすい環境とは？ということを考えながら、新しいチームをまた一から作っていくことに、しばらくは注力していきたいですね。自分自身としても、働きがいがある、働きやすい会社であってほしいですから、ここは頑張りどころだと思っています。

あとは、せっかく旅行サービスに携わることになったので、個人的にもたくさん旅行にいけたらなと(笑)
社員はみなさすが旅行情報に詳しいので、楽しそうな話を聞くたび、どこかに出かけたくなってしまいます。
会社のミッションにつながる部分ですが、やはり旅に出ると新しい視点が得られたり、自分の世界が広がるのを感じますよね。それにユーザー体験がないと、良いプロダクトも作れないはず！ということを言い訳に(？)、積極的に出かけていこうと思います！

-　PMIを成功させるにあたり、どんな人と一緒に働きたいですか？

室井：サービスをつくって成長させることを一緒に考えてくれるメンバーと働きたいです。
デザインで事業や組織の課題解決をしたいという方を歓迎します！
どうしたらサービスをより沢山の方に使ってもらえて、支持してもらって、ファンになってもらえるのか。
どうしたら、組織が良い方向に向かっていくのか。そこを自分で考え、自分でつくっていける、主体的に動くことを歓迎される魅力的な環境だと思いますし、まだまだ取り組むべき課題は多く残っていますから、挑戦しがいのある場所です。
ですから、デザイナーという"職種だから"ではなく"良いデザインをするために"動く、というタイプの方が向いているのではないかなと思います。
どんな時でも諦めず前向きに、サービスを育てていく・新しいチームを作っていくわくわく感を共有できる人と一緒に、働きたいですね。

-　ありがとうございました！

次回は2018年8月にCSグループにジョインしていただきました神崎さんにお話を伺いたいと思います。
また、現在アップルワールドでは新たにデザイナーの募集をしています。
もっと事業に関わる仕事がしたい、デザイナーとして仕事の幅を広げたいという方はぜひお気軽にご連絡ください！