表現を、事業の力に変える。アナイスカンパニー代表・上妻善弘が考える、これからのデザイン
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デザインとは、何をつくる仕事なのか。
ロゴをつくること。
パッケージをつくること。
Webサイトをつくること。
広告をつくること。
もちろん、それらはすべてデザインです。
ただ、最近あらためて思うのは、デザインとは、決まったものをきれいに見せるためだけの仕事ではないということです。
お客さまが何を目指しているのか。
この事業は、これからどこに向かうべきなのか。
世の中にとって、本当に必要とされるものは何なのか。
人にどう感じてもらい、どう記憶され、どう選ばれ続けるのか。
そうした問いに向き合い、まだ曖昧な構想を整理し、ひとつの物語にして、商品やサービス、空間、言葉、ビジュアル、コミュニケーションへと落とし込んでいく。
そこまで導いて初めて、デザインになるのではないかと思っています。
アナイスカンパニーは、表現をつくる会社です。
ただ、僕たちがつくりたいのは、見た目だけではありません。
人の気持ちを動かし、ブランドへの期待をつくり、事業が継続的に成長していくための流れそのものをデザインしたいと思っています。
美しく見せることの、その先へ。
この10年、14年、僕自身も「美しく見せること」に強くこだわってきました。
ブランドらしい色。
一瞬で目を引くビジュアル。
空気感のある世界観。
人の感情に残る言葉。
手に取った瞬間に気持ちが動くパッケージ。
それらは今でも大切です。
誰かの attention を取ること。
そして、一度きりではなく、長く attention を取り続けること。
ブランドが選ばれるために、表現の力は欠かせません。
ただ、どれだけ注目を集めても、事業が成長しなければ、ブランドは続きません。
商品が売れなければ、次の商品はつくれない。
事業が伸びなければ、投資もできない。
仕事が増えなければ、人も経験を積めない。
人が成長しなければ、より大きな課題には向き合えない。
表現が評価されることと、事業が前に進むことは、本来切り離せないはずです。
だからこれからは、単に「どう見せるか」だけではなく、
「なぜそれが必要なのか」
「どうすれば求められ続けるのか」
「どうすれば事業として積み上がっていくのか」
まで考えた上で、表現をつくっていきたいと思っています。
プランニングを、もっと広く考える。
これまで僕は、プランニングという言葉を少し狭く捉えていたのかもしれません。
市場を調べる。
競合を分析する。
ターゲットを定める。
課題を整理する。
戦略を立てる。
もちろん、それらは重要です。
ただ、本当に必要なのは、分析や資料づくりで終わることではありません。
そこから、どんな未来をつくるのか。
どんな物語なら人の心を動かせるのか。
その物語を、商品やサービス、体験、言葉、デザインとして、どう現実にするのか。
プランニングとは、正しい答えを整理することだけではないと思っています。
まだ誰も見えていない可能性を見つけること。
お客さま自身も言葉にできていない価値を掘り起こすこと。
そこに新しい意味を与え、人が共感できるストーリーにすること。
そして、それをちゃんと世の中に届く形まで持っていくこと。
その一連の流れすべてが、デザインだと思います。
戦略と表現を別々のものとして扱うのではなく、
事業の構想から、体験の設計、最終的なアウトプットまでを一つの線でつなぐ。
アナイスカンパニーは、そこにもっと強く踏み込んでいきたいと考えています。
決まったものをつくるだけでは、足りない。
もちろん、依頼されたものを高いクオリティでつくることは大切です。
ただ、これから僕たちが増やしていきたいのは、決まった依頼を待つ仕事だけではありません。
「この商品を売りたい」
「ブランドをもっと知ってもらいたい」
「新しい顧客を増やしたい」
そうした相談のさらに手前にある、本質的な課題に向き合いたいと思っています。
本当に必要なのは、新商品のデザインなのか。
それとも、そもそものブランドの見え方を変えることなのか。
新しい売り場なのか。
サービスの体験設計なのか。
コミュニケーションのあり方なのか。
事業そのものの再設計なのか。
クライアントがまだ見つけられていない課題や可能性を見つけ、こちらから提案しにいく。
「こういうことをやりませんか」
「このブランドには、こういう未来があるのではないですか」
「世の中には、こういう価値が求められているのではないですか」
そういう提案を、もっとアグレッシブにしていく会社に変わっていきたいと思っています。
デザインは、与えられた答えを仕上げることではない。
まだない価値を見つけ、必要とされる形にしていくことでもある。
僕たちは、その仕事をもっと楽しみたいと思っています。
自分の得意を起点に、できることを広げていく。
アナイスカンパニーが求めているのは、決められた領域だけを完璧にこなす人ではありません。
デザインができる人。
企画ができる人。
映像ができる人。
Webができる人。
営業ができる人。
商品がつくれる人。
それぞれの専門性は大切です。
ただ、その専門性を自分の担当領域の中だけにとどめず、そこからできることを広げていける人と働きたいと思っています。
デザイナーが、事業の課題まで考える。
エンジニアが、ユーザー体験やブランドの印象まで考える。
プロデューサーが、表現の細部にまで責任を持つ。
営業が、まだ見えていない事業機会を見つけてくる。
一人ひとりが、自分の得意を起点にしながら、その先へ踏み出していく。
その積み重ねが、個人の成長にも、チームの成長にも、会社の成長にもつながると思っています。
最初からすべてができる必要はありません。
ただ、自分の仕事の先にいる人や、その先にある事業に興味を持つこと。
分からないことを学び、考え、提案し、できることを増やしていくこと。
自分の専門を、より大きな価値につなげようとすること。
そういう人となら、これまでにない仕事ができると思っています。
これからのアナイスカンパニーへ。
僕たちが目指しているのは、きれいなものをつくるだけの会社ではありません。
ブランドが何を信じるのかを考え、
事業がどこへ向かうべきかを描き、
人の気持ちを動かす物語をつくり、
それを商品、サービス、空間、言葉、映像、Web、体験へと落とし込んでいく。
そして、そのすべてを通じて、事業を前に進める。
表現を、事業の力に変える。
プランニングを、現実を動かすところまで持っていく。
自分たちから課題を見つけ、未来を提案する。
そんな会社へ、これからさらに進化していきたいと思っています。
決まったものをつくるだけではなく、
お客さまにとって何が必要なのかを考え、
世の中にとって何が求められるのかを探し、
まだない価値を、誰かに届く形にしていく。
そのことを面白いと思える人と、一緒に働きたいと思っています。