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「見えない貧困」に向き合いたい

2月12日にNHKスペシャルが子供の貧困を特集しました。今は子供(小学生~高校生)の6人に1人がいわゆる貧困なのですが、本人や家族もひとなみの暮らしレベルを装っているので、その厳しい生活状況が見え辛くなっているというものです。母子家庭の平均年収は約180万円。弟が姉のおさがりの運動靴を履く。子供が帰っても家に誰もいない。親を助けるために子供が二重のアルバイトをして、夜は疲れ切って早く寝るだけの学校生活で授業も休みがち。当然塾には通えず、裕福な家庭の子と学力の差がますます開く→正規労働に付けない→低収入→貧困、という負のスパイラル。等々目を覆わんばかりの現実に胸が痛みました。

日経ビジネス2015年3月23日号「2000万人の貧困」特集でも取り上げられましたが、日本の相対的貧困問題は一向に改善されないばかりか、より見え辛く隠れてきていると感じます。例えば格安スマホの普及などで、生活ぶりが普通と変わらなく見えることも大きいそうです。 少子高齢化、人財不足、国力の低下。こうした日本の現状の裏にはこの問題が大きく横たわっている気がしてなりません。まずここにしっかりと目を背けないで皆で良い方向に努力しないといけないと思っています。

わたしたちの製品はもちろん”見えない貧困”層の方々だけをターゲットにしたものではありません。わたしたちの 主力販売先100円ショップにも様々な層の方が来店されます。今や同じ人が高級百貨店、専門店にも行くし100円ショップにも普通に行く時代です。目の大変肥えた方々が厳しい目利きで100円商品を見定める・・厳しい時代になりました。(笑)

ただ、「隠れ貧困」層の方々が来られた時に、少しでもお役に立てるようになりたいというモチベーションがわたしの心に常にあります。わたしたちが出来るとしたらどんなことだろうか?と。 そういう方たちに少しでも「暮らしの潤い」や「美やアートへの憧れ」「ハンドメイドで自分だけのオンリーワンを作る心の充実感」がご提供できれば嬉しいと思っています。日々を汲汲と、やっと生きていく暮らしの方々に、少しでも希望や明るさや潤いを感じられる暮らしへのお手伝いができればと思っています。

例えばラッピング。わたしたちのラッピング製品で最も多いのは「おくばり需要」です。バレンタインデー、クリスマス、ハロウィンなど皆が集まって楽しく過ごすひととき、お誕生日会・・ラッピング製品を作っていて楽しいのは、使われるシーンが必ず「笑顔」こぼれるシーンだからです。こうしたシーンで「隠れた貧困」の子供たちも恥ずかしかがらずに笑顔で参加して欲しい。引け目を感じずみんなと一緒に楽しんで欲しい・・そのシーンのかたわらにamifaの製品がいたい、と思っています。

※画像と本文は関係ありません。

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