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Robloxゲーム開発の面白さ

はじめに

当社では2024年からRobloxゲーム開発に取り組んでいる。
Robloxは世界最大のゲームプラットフォームであるにも関わらず、日本では本格的な普及が遅れており、開発者もかなり少なく、Robloxゲーム開発の魅力についてもそこまで知られてない。(この1年、ヒカキンのRobloxゲーム実況の開始や、ドラえもん、ワンピース、進撃の巨人等の国内超人気IPの参入等により急激にユーザーが増加しており、開発者も徐々に増えてはじめてはいる)
今回は、この1年間で感じたRobloxゲーム開発の魅力について書きたい。

圧倒的に多くの人に遊んでもらいやすい

Robloxは、月間3.8億人以上が利用しており、1日当たりの平均プレイ時間は2時間を超える。これはスマホ自体を除くと、どのゲームプラットフォームの数字よりもダントツで大きい。Steam, Switch, PlayStation, Fortniteよりもだ。Robloxでは、その3.8億人にDay1からリーチできる。


Robloxで最も人気なゲームにBlox FruitsというMMORPGがあるが、これの累計プレイ回数は440億回以上だ。YouTubeの動画で最も再生された動画の再生回数が150億回なので、それよりも3倍近く多い。また、今これを書きながら下記のスクショをとったが、この瞬間にも130万人以上の同時接続がある。


当社では今年10本ほどのゲームを開発したが、そのうちの一つが、くまモンなどのゆるキャラ11種類が登場する「ゆるキャラクローン」だ。10月に公開し今3か月弱だが、すでに20万回近くプレイされており、ちょうどいま50人の同時接続がある。Robloxのおすすめ欄または友達欄からオーガニックに流入しており、このゲームでは毎日3000人前後が遊びにきてくれる。
また、ゲーム内に設置したGoogle Formのアンケートには、これまで1000件以上の回答があり、フィードバックやうれしい感想の声もかなりたくさん届いている。
ただ、正直にいうと、このゲームは超巨大プラットフォームであるRoblox内では全然ヒットレベルではない。それでもこれだけの人に遊んでもらえるし、感想も聞ける。ゲームはまずは遊んでもらってなんぼだと思うが、Robloxは本当に多くの人に遊んでもらいやすいプラットフォームなのだ。


充実したアナリティクスによってゲーム改善が捗る

Robloxのアナリティクスはとても充実している。平均プレイ時間、リテンション率、サムネイルのクリック率、ユーザー属性などが細かく分析できる。設定をすれば、どのアクションがどれだけ利用されたかもデータを取ることができる。

特に大事といわれているのが、平均プレイ時間と、Day1リテンション(翌日継続率)だ。この二つの数字が良いと、Roblox内のおすすめ欄への掲載が増加し、ユーザーの自然流入が増えていく。
豊富なデータがすぐに確認でき、重要KPIが明確なので、改善がとてもしやすく、改善による結果も当然すぐにわかる。(統計への反映は翌日ではあるが。)

もちろんゲーム開発は、開発者の作品性も非常に重要であると思いつつ、チュートリアルが複雑でそこでユーザーがついていけなくなってしまっていたり、特定の要因でユーザーが多く離脱しているポイントがあるのは非常にもったいない。Robloxでは、データによってそういう点を分析し、改善を加えていくことがかなりしやすく、その結果が可視化される。


マルチプレイ3Dゲームを少人数・短期間で開発できる

Robloxで開発できるゲームは幅広い。
そもそもRobloxの開発は独自のゲーム開発エンジンであるRoblox Studioによって行う。基本的にはLua言語で開発することができる。特徴は色々あるが、マルチプレイゲームを開発するための仕組みが充実しているのと、3Dのアセットがかなり豊富に公開されており利用できることだ。これによって、少人数でも様々な種類のマルチプレイ3Dゲームを開発することができる。
海外の超人気Robloxゲームを開発しているようなスタジオやチームでも1ゲームあたりだいたい数人程度で開発している。また、開発期間もかなり短く、初期的な開発は1か月以内で行い、一度リリースしてしまってユーザーの反応をみながらそこから長期で改善運用していくようなスタイルをとっているところも多い。
いずれにせよ、マルチプレイ3Dゲームの開発というのは本来ハードルが高いものであるが、Roblox Studioによってそれが少人数短期間で実現できるのは大きな魅力だ。

Roblox Studio

最後に

今回はRobloxゲーム開発に触れたことがない人向けに、その魅力を簡単に紹介した。
当社では、2025年もRoblox開発にますます取り組んでいく計画だ。
現在は全体のプロデューサーである自分に加えて、ディレクター1名、プログラマー1名(+もう1名が来年入社)、CGアーティスト2名の、合計5名(来年から6名)のチームで開発している。
新規メンバーも募集しているので、まずはRobloxについてもう少し知りたいなどでも大丈夫なので、ぜひ下記をご覧いただけたら幸いです。
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