テレビから広告へ転身。動画を軸にCM、Web、グラフィック、MV、イベントまで、複合的な案件で幅を広げてきた佐藤さん。アマナで5年目、プロダクションマネジャーのリーダーとして目指すのは？

Q：これまでのキャリアは？

前職はテレビ局でアシスタントディレクター（AD）を新卒から約3年してきました。朝の情報番組を担当していたので体力には自信があります（笑）。もちろん、それだけでなく映像の作り方を身に付けました。ADは自分でカメラを回すこともあるし、編集もするので、基本的なことは一通りできますし、ディレクター目線も学べましたね。

Q：アマナを選んだ理由は？

同じ制作でも、前職では広告業界や企業との直接の接点はありませんでした。ただストックフォトを使っていたのでアマナイメージズは知っていて、グループにアマナという会社があって動画制作もしている。もともと動画が好きで、見たことのあるCMや動画をアマナでたくさん作っていたので受けてみようと。最初は営業職（プロデューサー職）でエントリーしました。

面接で僕がテレビ番組制作の話しばかりしていたら、最終面接で動画制作メインの部署のトップが出てきて、「動画、好きだろう」と見事に言い当てられ、それならプロダクションマネジャー（PM）に向いているね、と推してもらいました。

そのトップがずっと動画制作をしてきた人だったので、具体的な仕事の話を聞いて面白そうだなと惹かれ、PMからプロデューサーへキャリアを積む方が僕には合うなと。年齢を重ねた時に、この人みたいな雰囲気の大人になりたい、とイメージできたことも大きいです。

Q：アマナでの仕事内容は？

動画制作メインの部署で、PMとして主に広告制作の予算管理、進行管理、ディレクターやカメラマンをはじめとする制作スタッフとのコミュニケーションを任されています。打ち合わせはリモート中心ですが、ロケハン、事前準備、撮影などで外出も多いです。今年からPMのリーダーを任命され、総勢40名のPMをまとめ上げ、仕切る立場になりました。

テレビ番組と違って、CM制作はディレクター、カメラマン、編集など、それぞれの専門職を起用して映像を作り上げるので、制作全体を管理するのが僕達PMです。ディレクターの演出意図を察知して行動できることに、ADの経験が活かされていると思います。

部署の中でも僕が所属するチームは動画だけではなく「ユニバーサルプロデュース」という枠組みで、企業のプロモーションからコミュニケーションのコアとなるコアコンテンツ 、いわゆるCMから、Web、動画、イベント、グラフィックなどを横断で制作する、「なんでも屋」です。そのため、プランニングから一緒に考えていく案件が多いですね。自分と同世代、20代の若者がターゲットの案件では、プロデューサーやクライアントから意見を求められることも多く、リモートなので集まりやすく、発言もしやすくなりました。

自分達が作り上げた作品が多くの人に届いて、反応を見られることが嬉しいですね。

Q：アマナってどんな会社？

環境はすごく良くて、柔軟に発想を広げさせてくれるのは、さすがクリエイティブを大事にする会社だと思いました。パソコンにかじりつくより散歩していた方がアイデアが浮かぶとか、打ち合わせで決めるよりもカフェに行って帰り道に思いつくとか、そんな感じです。オフィスに来ると、この人達は何しているんだろう？と思うかもしれませんが（笑）、出来上がった作品がすごくいいから、皆ちゃんと仕事しているとわかるんです。PMとしてがっつり作り込む日もありますが、基本的には自由。肩書に捉われず、やりたいことを伝えると通るような会社です。

色々なタイプのプロデューサーと仕事ができるのもありがたいです。それぞれに広告代理店やスポンサーを担当していて案件も様々。キャリア入社で動画畑の人もいるし、ベテランもいれば、なりたてのプロデューサーもいて、仕事のやり方もそれぞれ違うので勉強になります。

プロデューサーがPMをアサインしますが、僕は面白そうな案件を嗅ぎつけて「この企画に入りたいです」と自分から首を突っ込んでいきます。後輩からは「佐藤慎之介がまた不思議な案件してる」と見られていると思います。プロデューサーの会議で「この案件のPMは誰にしよう」となった時に名前を挙げてもらえると嬉しいですし、僕はどんな案件でも断らないから頼みやすいんじゃないかな（笑）。

Q：印象に残っている仕事は？

アマナに入社して2年目、僕が惨敗した案件です。CMとミュージックビデオを一緒に制作する大型案件で、話題のアーティストがCMのために楽曲を書き下ろし、ディレクターとカメラマンも大御所を起用した超大作。作品はすごく良くて、渋谷のスクランブル交差点で放映されたのは感動的でした。でも、現場の規模が大きすぎて管理しきれずズタボロに…当時の僕はPMとして完全に力不足でした。それでも好きな仕事をしているのだから、あの時の経験は必ず今後に活かすという気持ちでここまできています。

Q：アマナで目指す自己実現は？

今年、PMのリーダーになったので、40名の後輩のマネジメントや育成が今の目標です。ロケ地の情報や特殊技術など、僕が経験してきた全財産を全て共有しています。そして、次はプロデューサー職を狙います。これまで一緒に仕事をしてきたプロデューサーから学んだことを活かして、自分らしさを出していきたいですね。かつて惨敗したような超大作を今度はプロデューサーとして手掛けることを目指しています。

僕は宮崎出身で、上京した時からずっと宮崎をアピールできる仕事がしたいと思っていました。地元企業や特産品のPRに関わって、全国に宮崎の名をとどろかせ、故郷を盛り上げたいですね。（2021年4月取材）

撮影：高橋草元

現在、アマナではプロダクションマネジャー・プロデューサーの募集をしていますので、ご興味のある方は下記より詳細をご確認ください。