◯改めて問いたい、チームの幸せとは?
こんにちは、オルターブースの小島です。
今回は「IT管理者が取り組むべき内製化を成功させるための技術戦略と文化醸成」という、ちょっと小難しいテーマをお話していきます。
ところで皆さん、改めてお聞きします。
あなたのチーム、幸せですか?
こんなビッグワード聞かれても、うーん...ってなりますよね。
幸せか、幸せじゃないか。
総じて「なかなか難しいよね...」という答えをお聞きすることが非常に多い。
それからクラウドネイティブについて、「やっていますか?できていますか?」って聞いても、あまりポジティブな返事は返ってこない。
クラウドネイティブじゃなくて、クラウドネガティブなんですよ。
なんだかんだ言って、理由をつけてやらない。やっても上手くいかないからやらない。
非常にもったいないんです。
クラウドネイティブが進まない、といった状態にならないチームは、どんなチームなのか。
そして、そのようなチームづくりを定着させるにはどうすればいいか。
◯ラインマネジメント型の組織構造の弊害
内製化チームを作る時に、
「内製化チームを作って自分たちのプロダクトを開発していきたい」
「チームでどんどん技術的価値を高めていきたい」
そのように考える会社さんは非常に多いと思います。
理由としてコストを下げたい、外部に依存せずに自社でやりたい、といった目的があります。
しかし「自由に動けるチーム作った、よしこれでいけるぞ!」と、思った矢先、いけるはずだったチームが、なぜか上手く機能しない。
これに悩んでいる管理者の方が多いのも事実です。
上の図はサンプルですが、このようにAzureでIaaSではなくPaaS、クラウドネイティブ、コンテナを使って色々やってみたい、自分たちで作りたい。外部に作らせられないから、自分たちで作るしかない。
こういう意気込みを持っている会社さんがチームを作っていくわけです。
もちろんその意気込みは非常に大事です。
その意気込みがなければ、そもそもチームを作ろうという動きにすらならないわけですから、絶対大事です。
ただここで一歩引いて見てみたいのは、組織というキーワードです。
皆さんの組織も、もしかしたらこのような形なのかもしれません。
上層に行けばいくほど責任が大きくなりますが、現場からも離されていくので、責任を回避する傾向が出てきます。
情報伝達は伝言ゲームですから、途中で意訳が入って、上からの情報を下まで正確に伝えるのは非常に難しい。
図は3層の組織ですが、実際の組織は5層、6層まであったりします。
情報伝達の間に意訳が入ると、どんどん違う言葉で下に伝わってしまうわけです。
それと、パイプになっている中核メンバー全てが人なので、人に依存する組織になりやすい。
さらに情報開示にも差が出やすいといった弊害がラインマネジメント型の組織にはあります。(中編につづく)
☆本記事はオルターブースYouTubeチャンネルの配信動画をもとに再構成しています。
☆配信動画の本編をご覧になりたい方はこちらから!(小島発表パート)