こんにちは。アルファアーキテクト株式会社マーケティング担当です。
先日、Googleから閲覧履歴等の利用を制限する時期を約1年延期して、2023年後半から2024年後半にすると発表がありました。
1年間延期されたからこそ、今までCookieレス対策に取り組めていなかった企業は、対策を練る最後のチャンスです。
本記事では、当社が考えるCookieレス対策を3つご紹介させていただきます。
目次:
1,そもそもCookieとは
2,CookieレスがWebマーケティングに及ぼす影響
3,当社が考えるCookieレス対策
4,まとめ
そもそもCookieとは
Cookieとは、SafariやChromeなどユーザーがWebサイトを閲覧する際に、ブラウザに保存される情報のことです。Cookieを保存することにより、すでにログインしたことがあるサイトへの再ログイン時に、IDやパスワード入力を不要にすることが可能になります。CookieはユーザーがWebサイトを回遊するうえで、より便利に情報を閲覧することができるように、ユーザーの行動情報を活用するための仕組みです。
Cookieの種類について
Cookieには、1st party Cookie(ファーストパーティークッキー)と3rd party Cookie(サードパーティークッキー)の2種類があります。
1st party Cookie(ファーストパーティークッキー)とは
ユーザーがアクセスしているWebサイトのドメインが発行するCookieで、そのWebサイト・ドメインの中で活用が可能です。
3rd party Cookie(サードパーティークッキー)とは
ユーザーがアクセスしているWebサイトのドメインとは違うドメインから発行されるCookieで、異なるドメインのWebサイトを横断して活用が可能です。
Webマーケティングで多く活用されているのが、3rd party Cookieでありコンバージョン計測やターゲティングなどで利用されています。
Cookieレスについて
Cookieレスとは、前述した3rd party Cookieの利用において規制がかかる状態のことを指しています。
Cookieレスは”法律による規制”と”ブラウザによる規制”の2つがあります。
1つ目は”法律による規制”です。
EUでは、2018年にGDPR(一般データ保護規則)が施行されており、米国カリフォルニア州では、2020年にCCPA(消費者プライバシー法)が施行されました。日本でも2022年4月に改正個人情報保護法が施行されており、Cookieの利用に関する規則が強化されています。
2つ目は”ブラウザによる規制”です。
Appleのブラウザ”Safari”では、2017年時点でトラッキング防止機能ITP(Intelligent Tracking Prevention)を搭載しておりCookie利用の制限がかかっている状況です。Googleのブラウザ”Chrome”では、2024年後半にCookieの利用を制限すると発表しています。
Safari、Chromeに加えて、Firefoxでも3rd party Cookieの利用は制限されるため、日本の主要ブラウザの約80%が3rd party Cookieの規制がされる状況となります。
※参照:https://gs.statcounter.com/
CookieレスがWebマーケティングに及ぼす影響
3rd party Cookieは広告効果の測定や、ターゲティングの精度を高め、広告効果を最大化するために重要な役割を担っています。そのため、3rd party Cookieの利用制限は、コンバージョン計測の欠陥により広告施策に対する適切な評価ができなくなることや、ターゲティング精度の悪化による広告効果の低下に繋がります。
これまで通りのWebマーケティング手法では、広告効果の悪化が容易に考えられるため、Webマーケティング担当者は、3rd party Cookieの利用制限を正しく理解し、対策を講じる必要があります。
当社が考えるCookieレス対策
当社では、前述しているCookieレスに対する施策として2020年から準備をしておりました。当社が考える3つのCookieレス対策についてご紹介させていただきます。
1.広告AIツール”Adaup(アダップ)”による広告効果測定
当社が2022年4月にリリースした広告AIツール”Adaup(アダップ)”では、AIモデルによる「クリエイティブ・出稿・CRM」の領域において、各分析と広告出稿データ(アクチュアル)の管理をワンストップで提供するクラウドサービスです。”Adaup(アダップ)”を利用することにより、Cookieに依存しない形で広告施策全体の広告効果の可視化が可能になっております。
Adaup(アダップ)の詳細はこちら
2.3rd party Cookieを利用しないターゲティング施策
当社が運用している動画配信プラットフォーム”VeleT(ベレット)”では、3rd party Cookieを利用しないターゲティングとして、コンテキストターゲティングを導入しております。コンテキストターゲティングとは、Webページのキーワードやテキストの内容などをAIが自動で解析し、ページの文脈(コンテキスト)に沿った広告配信をするターゲティングになります。既存ターゲティングとのパフォーマンス比較では、コンテキストターゲティングの方がパフォーマンスが高い結果もでており、各社でコンテキストターゲティングの導入が進んでいる状況です。
3.IM-UIDを利用したリターゲティング施策
当社は、2022年7月から株式会社インティメート・マージャーとアライアンスを組み、IM-UIDを利用したリターゲティング施策の導入を強化しております。IM-UIDを利用したリターゲティング施策では、3rd party Cookieを利用していないため、前述していた3rd party Cookieが利用できないSafariなどの環境でリターゲティングが実施可能です。そのため、既存のリターゲティング施策よりもリーチを広げることができ、またCPAを安価に獲得することが可能です。
アライアンスのプレスリリースはこちら
まとめ
Cookieレスの時代はすぐそこまで迫っています。
Cookieが利用できる今の間に、Cookieレス対策の導入を進めてみてはいかがでしょうか?
当社では、お客様のCookieレスにおけるWebマーケティングを支援しております。当社が考えるCookieレス対策についての詳細は、下記URLから資料のダウンロード、もしくはお気軽に当社営業担当にお問い合わせください!
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