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「人々がリアルで会うときの困りごとを、世界中で解決する。」をMissionに掲げるakippaは、駐車場シェアリングサービス「アキッパ」を通じて、移動にまつわる課題をテクノロジーで解決しています。
労働集約的なモデルからテクノロジー主導へと進化するフェーズにあり、その中でAI利活用は欠かせないテーマです。
AI利活用を加速させるために、akippaではProduct Divが主催する「AI相談会」を継続的に実施しています。
今回はその取り組みにフォーカスし、「AI相談会」が生まれた背景や活用事例などをお届けします。ぜひ最後までご覧ください!
▪️TOPICS
・akippaの「AI相談会」は気軽に相談しやすく、ワークショップのような雰囲気
・AIによって毎月8時間の工数削減に成功。心理的な負荷も軽減できた
・AIが主流になりつつある今、「好奇心」「疑問を持つ力」は重要な資質
目次
「AI相談会」はどんなきっかけでスタートした?
「AIって難しそう」を気軽に相談できる場に
AI相談会に参加したメンバーの声
COOの小林さんが「AI相談会」に参加する理由とは?
AI利活用を、全メンバーが自分ごと化する
「AI相談会」はどんなきっかけでスタートした?
▲Product Div 奥本さん
まず、akippaの「AI相談会」はどのように始まったのでしょうか。
きっかけや印象的な事例について、Product Divの奥本さんに伺いました。
– AI相談会はどのような経緯でスタートしたのでしょうか?
奥本:きっかけは、会社として「これからはAIを本格的に活用していかないといけない」という強い危機感があったことです。
世の中ではAIを前提に業務を進める会社がどんどん増えている一方で、akippaにはまだ人力で対応している業務も多く、このままでは近い将来に取り残されてしまうかもしれない。
ただ、AIを活用したい気持ちはあっても、「何から始めればいいかわからない」と感じているメンバーが多かったのも事実です。
そこで、まずは有志メンバーで小さく実験的に取り組みを始めました。Product Divで試していたAI活用の事例を他部門に紹介したところ、「うちの業務にも応用できるのでは?」という声が広がっていきました。
この広がりをきっかけに、AI相談会を立ち上げました。私自身もAI相談会を皮切りに、他部門のメンバーのAI活用をサポートすることが増えました。
改めてAI相談会の目的を整理すると、AIを活用するための第一歩を踏み出せる相談窓口として、そしてAI活用の事例を横展開しながら、akippa全体のAIリテラシーを底上げしていくことが狙いです。
以来、「まずは相談してみよう」という空気が徐々に生まれてきており、AIを使った業務改善の動きが広まりつつあります。
– 社内のAI利活用で、印象に残っている事例はありますか?
奥本:最も成果が出たのは、Parking Development DivisionのStrategy&Growth Groupが担当している「月次レポート作業の自動化」です。
担当者と作業工程を丁寧に分解していったところ、データ取得と整形をAIで自動化できるとわかり、実装まで伴走しました。その結果、毎月約8時間の工数削減につながりました。
また、私が作成した「駐車場AIチェックのドキュメント」を、Customer Support GroupのメンバーがAIに読み込ませ、自ら「駐車場レビューチェックの自動化」を実装した事例も印象的です。
非エンジニアが自分の業務を自動化し、工数削減などの成果につなげられたのは本当に素晴らしいことだと思います。
どの事例にも共通しているのは、「この業務をAIでなんとかできないかな?」という最初の気づきの重要さです。
– どのような方にAI相談会を利用してほしいですか?
奥本:自身の業務にAIをどう使えばいいか悩んでいる方に、ぜひ参加してほしいです。
日々の業務で「時間がかかって困っている作業」「もっと良いやり方がある気がする」と感じていることを気軽に話してくれたら、一緒に解決策を考えていけます。
また、AI相談会にはAIに精通した業務委託エンジニアの方もアドバイザーとして参加してくれており、専門的な内容もわかりやすく噛み砕いて教えてくれます。
AIの専門的な知識や技術も、「こんなことを聞いてもいいのかな……?」という心配も必要ありません。
AIに馴染みがない方でも安心して相談できるので、業務の困りごとを解決するための場として、気軽に参加してほしいですね。
– 今後AIで挑戦したいことはありますか?
奥本:AI相談会などを通じて、全社的なAIリテラシーの底上げが徐々に進んできたので、次はプロダクト側でも新しいチャレンジを進めていきたいです。
私が所属しているグループでは、個人オーナーさんが手軽に、そして自由に駐車場を登録・管理できるオーナーモードの最適化に取り組んでいます。
今後も、ユーザー体験を向上させる機能を実装する中で、AIを活用していきたいですね。
こうした取り組みはオーナーさんだけでなく、ドライバーさんの安心にもつながり、アキッパ全体の価値向上に貢献できると考えています。
「AIって難しそう」を気軽に相談できる場に
▲AI相談会の実際の様子(Mermaidでフロー図を作成してみた回)
AI相談会は、Product DivのメンバーがAIの使い方を紹介するだけでなく、参加者の業務課題を聞きながら一緒に考えるスタイルです。
「この作業、AIで効率化できる?」
「自力でやってみたけど、もっと良くするには?」
そんな質問をもとに、その場でAIを動かしながら試していく「ワークショップ型の空気感」が特徴です。
AI相談会に参加したメンバーの声
実際に参加したメンバーからは、こんな声が寄せられています。
カスタマーサポートは、AIによって大きく進化できる領域だと思っています。AI相談会では実践的なヒントがたくさん得られて、実際にレビューチェック業務の自動化もスタート。業務の質も効率もぐっと上がりました!これからもAIを味方に、より良いサポート体験をつくっていきたいです。(Customer Support Group)
日常的にAI活用にトライしているのですが、私を含めた総務メンバーはAIに明るいわけではありません。自部門だけで煮詰まってしまったときに、AI相談会で参加者の方々から助言をいただいて、「あ、こういうやり方もあるのか」と視野を広げることができたと思います。(Corporate Division)
AI相談会は参加のハードルが低く、失敗しても大丈夫という雰囲気があって安心しました。AI相談会で話題になったトピックを実際に自分の業務で試してみると、新たな発見が生まれたことも。AIを使っていろんなことに挑戦してみたい!という意欲が湧いてきます。(HR Group)
AI相談会の事例は、全社朝会でも共有され、 「そんな使い方もあるんだ!」「自分の業務にも応用できそう!」といった声が広がっています。
AIが一部の人のツールから、全員の共通言語へと変化しつつあります。
COOの小林さんが「AI相談会」に参加する理由とは?
▲取締役副社長COO 小林さん
「AI相談会」は役職や部門に関係なく、誰でも参加できるオープンな場です。その中には、取締役副社長COOの小林さんの姿もあります。
– AI相談会には、どのような思いで参加されているのでしょうか?
小林:「面白いことをやっているな」という気持ちで、時間がある時はできるだけ参加しています。
2025年6月の戦略発表会でもAIは重要テーマとして掲げており、会社としてAI利活用を進めていくのは自然な流れだと考えています。
ゆくゆくは「AIファースト」の組織を目指しているため、AI相談会のような取り組みは続けてほしいですし、もっと参加者が増えていくと嬉しいですね。
– 実際に参加されて、どんな気づきがありましたか?
小林:思っていた以上に多くのメンバーが、最初の一歩で悩んでいると感じました。
「AIって難しそう」という最初のハードルを下げ、まず触ってみるきっかけをつくる。その役割を担っている点で、AI相談会は非常に重要だと思います。
社内のAIスキルには幅があり、知識はあっても活用しきれていない人もいれば、非エンジニアでもAIを活用して業務を自動化してしまう人もいます。だからこそ、全社的にAIリテラシーを底上げしていく必要があると感じています。
重要なのは、「今の業務をAIでどう効率化できるか?」と疑問を持つこと。さらに言えば「まずは、AIに聞いてみる」姿勢です。
AIは知識こそ豊富ですが、事業の細かな背景までは把握していません。ただ、こちらが前提を整理して渡してあげると、「頼れる相棒」として驚くほど力を発揮します。改善のヒントも次々に返してくれます。
– 今後、akippaのメンバーに期待することは何でしょうか?
小林:とにかく「まずAIを使ってみる」「わからないことはAIに聞いてみる」という行動力です。
以前までは、知らないことや分からないことを調べてもなかなか解決しなかったり、調べること自体にコストがかかったりしていました。
しかし今は、知識を集めるコストが極限まで下がっている時代です。AIを使う人と使わない人との差は、今後どんどん開いていくでしょう。
「疑問を持つ力」「好奇心」は非常に重要な資質ですし、akippaのメンバーにも好奇心をもって試してみることを大切にしてほしいです。
AI利活用を、全メンバーが自分ごと化する
▲AI相談会を実施した後の社内Slack
AI相談会が広がる中で、akippaらしさもより鮮明になってきました。
それは「困りごとを一人で抱え込まず、気軽に相談できるフラットさ」「変化を楽しむ姿勢」です。
AIの利活用は特別なことではなく、日々の業務をより良くするための手段。
そしてakippaは「テクノロジーを使う会社」ではなく、「テクノロジーを味方につけて、移動の困りごとを解決する会社」です。
さらにAI相談会は、部門を越えて「メンバー同士の困りごと」を解決する場でもあります。その空気感こそ、akippaらしさが詰まった取り組みだと感じています。
AI利活用を通じてMission実現を目指すakippaには、「わからないことを相談できて、一緒に試せる」「メンバーの挑戦を応援し合える」カルチャーがあります。
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