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組織を次のステージに引き上げるために。“デザイナー留職”という名の新しい挑戦

▲左からグッドパッチ代表の土屋尚史氏、アドウェイズ遠藤由依、山田翔

80名以上のデザイナーが在籍するアドウェイズ(2018年9月時点)。デザインの概念が広がる昨今、デザインとどう向き合うべきか。この答えを模索すべく、クリエイティブディビジョンの遠藤由依がグッドパッチに出向をしました。“デザイナー留職”と呼ばれるこの取り組みに懸けるアドウェイズとグッドパッチの想いとはーー。

Text by PRTable


アドウェイズの異分子だった取締役・山田がつないだ新しいキャリアの選択肢

2017年の秋。遠藤はデザイン部門のマネージャとして、ある悩みを抱えていました。

ーーインターネット広告企業の中で、デザイナーとしてどのようなキャリアパスを描けるのだろうか。

遠藤は当時、アドウェイズに新卒入社して8年目。営業としてキャリアをスタートさせた彼女は、
自身の思い込みという殻を破ることで念願のデザイナーに転身し、現在の地位までたどりついたところでした。

遠藤 「デザイナーの仕事の多くは LPやバナーといった、webのグラフィック制作が大半。しかし、最近はデザインという言葉が指す領域が広がっています。単純にグラフィックをつくり続けるのではなく、サービス設計や UI/UXでも実績を積んでいきたいという想いがありました。しかし、アドウェイズでどこまでできるのか。私自身もですし、チームのメンバーにもこうした仕事が与えられていない状況に対して、このままでいいのだろうかと……」

遠藤から相談を受けたのは、社内では「やましょー」の愛称で慕われている取締役・山田翔。
自身も当時のアドウェイズでは異色の新規事業担当として新卒入社し、
サービスの立ち上げやエンジニアチームのディレクションなど、新たな風を吹き込む役割を担ってきました。

山田 「はじめに遠藤から提案されたのは、 UI/UX領域に長けたデザイナーの採用でした。でもぼくはそれを2秒で断ったんです。もちろんデザイナーが UI/UXの概念を理解して、自社案件であれクライアント案件であれ、事業の根幹を見据えることの重要性は、彼女と同じかそれ以上に感じていました。一方で、まずは遠藤自身が UI/UXを肌で理解するほうが、会社にとってプラスになるんじゃないかと思ったんです」

そこで山田が白羽の矢を立てたのは「やましょーさんとは飲み仲間だった」と話す、
グッドパッチの代表取締役・土屋尚史氏。
同社のプロダクト「Prott」がきっかけで、二人は親交がありました。

山田 「土屋さんは『経営はもっとデザインを取り入れなきゃいけない』という考えを持っていて、しかもそれをビジネスにしている。こんないい会社が日本にあったのかと感銘を受けていました。普段は仕事の話をあまりしないのですが、遠藤も同席させて初めて真剣な相談をしました」

この場で山田が持ち出したのは、遠藤の出向受け入れの打診。
遠藤本人はおろか、土屋氏にとっても「そんな話だと思っていなかった(笑)」提案でした。

土屋 「通常の採用ルートであれば UI/UX未経験のデザイナーは不採用だったかもしれません。でも、 OKを出した決め手はふたりの人間性でしょうか。やましょーさんは今の時代で言う『デザイン思考』ができる人のひとり。彼は北海道のとある大学のゼミ出身なのですが、そこから出た人材が何人か当社にもいて、優秀なデザイナーとして活躍しているんです。そんな彼の提案だからこそ、直感的におもしろいなと思ったんです。遠藤さんも、 UI/UXの実績がない一方、 80人規模のデザイナー組織を統括していて、やましょーさんからの信頼も厚い。マネージャとして、逆にぼくらも彼女から学べる部分があると思いました」

こうして、 8カ月におよぶグッドパッチへの出向がはじまることとなったのです。


環境の変化がもたらした、デザイナーとしての新たなスコープ

▲デザイナーの役割や意識の違いに刺激を受けた、と語る遠藤


遠藤も「普通に転職して入れる会社じゃない」と認めるグッドパッチ。
出向という形でキャリアアップの機会を手にしたものの、その裏には複雑な心境もあったと振り返ります。

遠藤 「個人としてはもちろんうれしいのですが、マネージャとしての立場上、チームから長期間離れることが気がかりでした。最後はやましょーさんからの後押しが大きかったですね。『マネージャでもチャレンジしていいんだ』と」

山田「もちろん現場にしっかり説明を行なう必要があるのはわかっていました。でも、変化のための行動を取れないことの方が、組織として大きなリスクだなと思ったんです」

山田の後押しもあり、2018年の1月からグッドパッチのデザイナーとしてはたらきはじめた遠藤。
まず彼女を待ち受けていたのは、「デザイナー」に与えられた仕事の違いでした。

遠藤 「たとえば webサイトを制作する場合、アドウェイズでは企画の段階でプロジェクトオーナーがワイヤーフレームまで作成して、そこからデザイナーに話が下りてくることが非常に多いです。でもグッドパッチでは、サービスの事業戦略を策定するところからデザイナーが動くことができます。しかもクライアントやユーザーのインタビュー、ワークショップといった作業にはじまり、設計期間にデザイナーが時間をかけているんです。まずは素早くローンチをして、それから運用・改善をするアドウェイズのスタイルとは真逆で驚きました」

こうしたプロジェクトのプロセスの違いだけではなく、デザイナーの意識の違いにも刺激を受けたと話します。そのキーワードは“ボーダーレス”だと言います。

遠藤 「 UIデザイナーはここからここまで、 UXデザイナーはここまでという仕事の線引きがないんです。
たとえばブランドロゴをつくるのにしても、 UIデザイナーがひとりでやるのではなく、クライアントからもヒントを引き出したり、 UXデザイナーも一緒にラフを描いてみたり。アドウェイズでは縦割りで仕事を進めることもあるのですが、その中でデザイナーが孤独を感じることや、ひとりで悩むこともあります。グッドパッチではそうしたことが起きにくい。それまではデザイナーと聞くと、ツールを使って制作実務をすることを想像しがちでしたが、ワークショップのファシリテーターに自ら手を挙げたりとか、定例会に通って課題をヒアリングしたりとか、デザイナーの『デザイン』に対する意識の高さや、捉え方の違いを当事者として体験できたのは大きな収穫でした」


期間限定マネージャに抜擢。遠藤がグッドパッチに吹かせた新しい風

▲グッドパッチ内に起きた変化について熱く語る土屋氏


デザインに対する姿勢や考え方の違いを肌で感じ、学習の日々を過ごした遠藤。
しかし、グッドパッチにも得るものがあったと土屋氏は話します。

土屋 「実は、当社に女性のマネージャがいなかったことや、社内コミュニケーションが課題になっていました。そんなタイミングもあり、遠藤さんにマネージャをお願いする話が社内で上がったんです。受け入れ 3カ月目だったので、『あと 4、5カ月でいなくなる前提だけど、お願いしてみよう』と」期間限定マネージャという異色の役割を担った遠藤は、ある出来事で組織を変えるための糸口をつかみました。

遠藤 「本当はみんな仕事に熱意を持っているし、土屋さんも同じ温度感を持って経営しているのに、なぜかそれを表に出しにくい雰囲気だったというか。でも、マネージャになる直前にある出来事を目にして、それを変えられるなと思ったんです。サウス・バイ・サウスウエストという海外のイベントの視察に行く人を決めるために、立候補制の社内ピッチが開催されたときのことです。ある新卒2年目の男の子が『ぼくがイベントに行くべきです、なぜならグッドパッチを一番好きなのは自分だから』というプレゼンをしたんですね。なんかアドウェイズっぽいというか、感情に訴えかけるプレゼンをする人もいるんだなと。しかも驚いたことに、最終的に彼が多数決で選ばれたんです。実は、それまでグッドパッチは頭のいい人たちばかりで、人間関係はあくまで仕事上のものなのかなと思っていました(笑)。でも、本当はこういう熱い想いに共感する人がたくさんいるんだなって」

それまで、遠藤がデザイナー集団をより高いレベルで率いるために意識していたのは「デザインに対する高い専門性」。しかし、この出来事を通じて、組織をひとつにする鍵はどんな会社・職種でも普遍的なものだと気づきました。

土屋 「遠藤さんはアドウェイズでマネージャを 5年やっていたんですが、 当時のグッドパッチにはそれ以上のマネジメント歴を持った人がいなかったんです。現場の声をうまく引き出したり、ときにはうまく抑えたり。すごくフラットで円滑にメンバーとコミュニケーションを行なう彼女の姿を見て、うちのマネージャ陣が大きな刺激を受けたんです」

さらにそれ以外にも、うれしい変化が起きたと土屋氏は続けます。

土屋 「遠藤さん自身も最後まで熱心にサポートしてくれていた社員がいるんですが、出向期間が終わったあとに、その社員からぼくにSlackでメッセージをもらったんです。『ゆいたそ(※遠藤)さんをグッドパッチに連れて来てくれて本当にありがとうございます。ゆいたそさんがいなければ何度折れていたか分かりません。私の心の支えになってくださいました。彼女のチームに配属された自分の強運と、そのきっかけをつくってくださった土屋さんに感謝します』なんというか、エモくて良いですよね、こういうの。普段はちょっとクールで、こんなふうに感謝を素直に表したり、直接連絡してきたりするようなタイプじゃないんですけど。 8カ月でうちも変わったと思います」


“アドウェイズらしさ“を置き土産に。これからの経営に懸ける両社の想い

▲アドウェイズの全社総会では土屋氏をゲストで招き、3人でパネルセッションを実施


グッドパッチで業界最先端のUI/UXの考え方を吸収しただけでなく、
人間関係やマネジメントにおける“アドウェイズらしさ”を置き土産にして、遠藤は出向期間を終えました。

そして、彼女の本当のチャレンジはここからはじまります。
経営の視点から、山田が遠藤に期待するのは「自分と同じ視点をもった幹部が増えること」。

山田 「ぼくも最初はメモリ 2GBのパソコン・ディスプレイ 1枚という開発環境からはじめて、エンジニアやデザイナーの存在感を高める取り組みを 10年近く続けてきました。ここ数年でエンジニアの事業関与が進みセールス・エンジニアが対等な関係値でプロダクトをつくれる会社になってきたので、今度はデザイナーが取り残されないようにしたい。遠藤がグッドパッチさんで得たものを、いかにうちの環境で血肉にできるか。今まさにこの 8カ月の取り組みを昇華させるために動きはじめています」

遠藤も、これまでよりもさらに高い視点で、自身が担うべき役割について話します。

遠藤 「これまではデザインの中だけで考えが閉じていたんですが、土屋さんややましょーさんと話す機会が増えたことで、視座が広がりました。経営側から見たデザイナー組織のあり方や、デザインを経営に取り入れるためにはどうすれば良いのか。そんな視点でアドウェイズを見ると、まだまだできることがたくさんあると気づいたんです。経営会議でも、やっぱり営業側から見た思想が強くなりがちな面があります。そういう場面で、デザインが議論から取り残されないような役割をしたり、スキルなり人脈なりで、新しい視点を与えたりしていきたいです」


アドウェイズとグッドパッチ。
両社が共に今回の取り組みを一過性のもので終わらせず、これからの経営に生かしていく決意を新たにしています。「デザイン×経営」を確かなものにするために、今後も「なにこれ すげー こんなのはじめて」な取り組みを推進していきます。


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アドウェイズは、インターネット広告企業として成長をし続けて「なにこれ すげー こんなのはじめて」を提供し続けるために、デザイナー&ディレクターの中途採用を積極的に行っております。

クリエイティブディビジョンの遠藤由依が事業部責任者として面接にも参加しておりますので、
私達と一緒に「なにこれ すげー こんなのはじめて」をつくりませんか?

ご応募お待ちしております!

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