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まずは“火”を起こそう。自習型の新卒デザイナー研修「Training Camp」とは?

  • Yuri Kano
  • 2021.05.21

デザイナーの叶です。新年度ということで、A.C.O. デザイン部の新卒研修「Training Camp」を紹介します!

デザイン部の新卒研修「Training Camp」

「Training Camp」は、“仕事で得られる視点を事前にインプットする” がコンセプトのデザイン部の新卒研修です。事前に用意されている宿題に、新卒メンバー自らが実行計画を立てて自習します。期間は入社後のおよそ2〜3ヶ月で、業務と並行しながら取り組みます。

宿題の内容はA.C.O.で扱う案件に合わせて社内のデザイナーが独自に考えました。Webやスマートフォンアプリのデザインをすることが多いので、デジタルデザインの分野に重点を置いています。

宿題は全部で20ほどありますが、自分で足りていないと感じるスキルや知識を補完できるものだけを選択して進めます。例えば、Photoshopを使ったことはあってもSketchを使ったことがない状態なら、Sketchの知識を補完できる宿題を選択して取り組みます。

自習スタイルということもあり、時間の使い方や先輩の捕まえ方、相談の仕方などデザイン以外のスキル習得も可能です!


宿題はNotionにすべてまとめてあり、いつでも誰でも参照できる状態になっています。

ちなみに「Training Camp」という名称には、“まずは火を起こすことから始める” という意味が込められています。「Training Camp」で起こした火を自分で持ち運べるようになったり、もっと大きな火になるよう願いを込めて、デザイナーのキャリアをスタートする新卒メンバーに合う名称にしました。

研修の内容

どんな宿題があるのか、いくつかピックアップして紹介します!

実際にコーディングする

『フレキシブルボックスで作る HTML5&CSS3レッスンブック』を参考に、実際に手を動かしてマークアップしてもらいます。この宿題の目標は、マークアップを意識したデザインを作成できるようになることです。

A.C.O.のデザイナーは実装までは行わないので、その分コーディング可能なデザインを作成することが求められます。 また、レスポンシブ対応のデザインをする機会も多いので、複数の画面サイズを行き来しながらより広い視点でデザインできる状態を目指します。

コンポーネントを使ってデザインする

適切なデザインデータを作る、デザインデータを適切に読み取ることも A.C.O. のデザイナーに備わっているべき基礎スキルの1つです。UIデザインツールの基本的な機能、コンポーネントの知識を「Training Camp」でもインプットできるようにしました。コンポーネントを使ってデザインする宿題では、研修で得た知識を実務で応用できる状態を目指します。

この宿題では、個人学習するより直接レクチャーする方が覚えやすいということで、特別に先輩デザイナーがレビュアーとして参加しました。

まずは Appearence, Symbol, SmartLayoutなどのSketchの基本的な機能や概念を講義形式で学んでから、宿題として好きなようにコンポーネント化したり、1つ画面を作ってみます。そのあとわからない箇所、やり方が合っているか不安な箇所を相談する時間をとり、疑問を解消します。


レクチャーの様子。オンラインで行いました。

なお、今年からはSketchではなくFigmaを使った宿題に変更して取り組んでいます!

ランディングページ(LP)を1ページデザインする

サービス紹介のLPをデザインする宿題では、実際の業務に近い流れを経験します。

デザイン初稿、第二稿とディレクター役の先輩デザイナーからレビューをもらい、最終の第三稿までブラッシュアップします。レビューの時間をどう使うか、どんなデザインを持っていって何を相談するのかも各自で考えます。ここが業務と近いポイントであり、もしかしたらデザインを作るより難所になるかもしれません。(もちろん、デザインに関する気づきもレビューの時間で得られます!)


レビューの様子。メインビジュアルと色味のパターンを用意し、方向性をディレクターに相談します。

また、ワイヤーフレーム(WF)はディレクターが作成しており、クライアントとも方向性を合意済みであるという前提条件があり、ここも業務と近いポイントです。より良い設計のためにWFを変更したい場合でも、デザイナーはディレクターとすり合わせる必要があります。ここでは、デザイナー1人ではデザインを完結できないことを学びます。

最終レビューが終わると、レイアウト・文字組・写真加工・色に関する評価シートが先輩デザイナーから渡されます。よかった箇所、もっと頑張れた箇所が書かれており、振り返りや今後のスキルアップのために活かします。


評価シートは1人ずつ渡されます。

おわりに

「Training Camp」は昨年から発足した取り組みで、今後どんどん改善していく予定です。まずはUIデザインに重きを置いた布陣でスタートしましたが、ゆくゆくはビジュアルデザインやブランディングなど、より A.C.O.ならではの基礎スキルを習得できる内容にアップデートしていきます。

そして「Training Camp」は新卒デザイナーのための研修でしたが、次のステップとして、2〜3年目を迎えるジュニアデザイナーへ向けた指標やノウハウも策定していこうと動いています。

こういった組織の基盤作りに参加できるのも、A.C.O.のデザイナーとして働いていて楽しいところですね!興味を持っていただけた方は、ぜひWantedlyよりご応募ください。

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by Yuri Kano

東北電子専門学校メディアデザイン科卒業。クライアントワークとインハウスデザイナーを経験した後、A.C.O.に入社。

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